忽那諸島の行き方(中島・睦月島・野忽那島・怒和島・津和地島・二神島・釣島)
今週末島旅の予定なんですが、台風がきそうです・・・。どうも、いづやん(@izuyan)です。
全16回でお送りした愛媛県は忽那諸島の旅ですが、もちろん終わった後は「忽那諸島の行き方」もやります!
今回対象の島が多いのでなかなか難しいところですが、コツさえ分かれば行けます!
※掲載の交通機関の時刻や料金は、2018年9月現在のものです。利用の際は必ず最新の情報を確認してください。
忽那諸島へはフェリーか高速船で
忽那諸島の、中島、睦月島、野忽那島、怒和島、津和地島、二神島、釣島の各島へは、松山本土側の「三津浜港」か「高浜港」からの船で渡ります。
このうち、フェリーは始発の三津浜港と次の高浜港、どちらでも乗船可能ですが、高速船は高浜港のみとなっています。
フェリーには車両を載せられますが、三津浜港のみの乗り入れとなるので注意が必要です。
忽那諸島行きの航路は少し複雑です。以下にポイントを挙げますね。
- 航路が東線と西線に分かれている
- それぞれの航路で、フェリーと高速船がある
- フェリーは松山本土側の三津浜港と高浜港から乗ることができるが、高速船は高浜港からのみ発着
- フェリーに車両を乗せる場合は、三津浜港からのみ
- 東線は、三津浜港発 〜 高浜港 〜 睦月港(睦月島)〜 野忽那港(野忽那島) 〜 大浦港(中島)
- 西線は、三津浜港発 〜 高浜港〜 釣島港(釣島)〜 神浦港(中島)〜 二神港(二神島)〜 津和地港(津和地島)〜 元怒和港(怒和島)〜 上怒和港(怒和島)〜 西中港(中島)
- 釣島、中島の西中港は西線のフェリーのみ
まずは三津浜港、高浜港へ行くところから
松山空港から、忽那諸島の玄関口の三津浜港、高浜港へ行く場合は以下の流れになります。
松山空港 →(バス)→ 松山市駅 →(伊予鉄道)→ 三津駅 →(伊予鉄道)→ 高浜駅
伊予鉄道の松山市駅から三津駅までは15分ほど、高浜駅までは20分ほどです。
高速船に乗る場合は、終点の高浜駅まで行く必要があります。
どの島にまず行くかで乗る船が変わる
最初のポイントで触れた、船の航路は「東線」と「西線」で分かれる、というお話。
これはまずどの島に行くかで変わります。また、乗れる時間帯も変わってくるので確認が結構大変です。
東線の順番
東線はフェリー、高速船とも、一日5往復。以下の港を行ったり来たりしています。
睦月島、野忽那島へは東線のみとなります。
フェリーの場合の時間の例を載せておきます。三津浜港から中島の大浦港までは1時間20分ほど。ただし、便によっては途中の港に停まらない場合もあります。
◯東線 フェリー
10:10 三津浜港
↓
10:25 高浜港
↓
10:55 睦月港(睦月島)
↓
11:12 野忽那港(野忽那島)
↓
11:33 大浦港(中島)
高速船の場合はこんな感じです。本土側は高浜港からのみの出港となります。所要時間は高浜港から中島の大浦港までは、30〜40分くらい。やはりいくつかの便では、野忽那島や睦月島に停まらないものもあります。
◯東線 高速船
13:50 高浜港
↓
14:08 睦月港(睦月島)
↓
14:18 野忽那港(野忽那島)
↓
14:30 大浦港(中島)
西線の順番
西線は、フェリーが一日2往復、高速船が1日5便。
フェリーは三津浜港から出港し、中島の西中港までを往復します。この便の一番の特徴は「釣島」に唯一停まる便だということです。
フェリーの時間の例を載せておきます。
◯西線 フェリー
09:10 三津浜港
↓
09:25 高浜港
↓
09:50 釣島港(釣島)
↓
10:17 神浦港(中島)
↓
10:43 二神港(二神島)
↓
11:03 津和地港(津和地島)
↓
11:14 元怒和港(怒和島)
↓
11:36 上怒和港(怒和島)
↓
11:52 西中港(中島)
高速船はフェリーと少し停まる順番が違います。西線の高速船も本土側は高浜港からのみ乗船可能です。
便によって、中島の神浦港に停まったあとに、怒和島、津和地島に停まる場合と、二神島に停まる場合があります。
時間の例を載せておきますね。
◯西線 高速船
11:40 高浜港
↓
12:06 神浦港(中島)
↓
12:21 二神港(二神島)
↓
12:34 津和地港(津和地島)
↓
12:41 元怒和港(怒和島)
↓
12:54 上怒和港(怒和島)
↓
13:11 神浦港(中島)
↓
13:36 西中港(中島)
航路図や、フェリー、高速船の時刻表は以下のサイトに詳しく記載されています。
忽那諸島旅の2泊3日のアクセス、モデルプラン
この複雑な航路を縦横に紐解き(?)、忽那諸島を渡り歩く2泊3日のプランは以下のとおりです。
ぶっちゃけ、僕が今回の旅レポートでお伝えしたものと同じです。
※掲載の交通機関の時刻や料金は、2018年9月現在のものです。利用の際は必ず最新の情報を確認してください。
日程 | 時間 | 交通機関 | 備考 | 費用 |
1日目 | 7:25 ↓ |
羽田空港発 JAL | ¥15290 (先得割引) |
|
9:00 | 松山空港着 | |||
9:15 ↓ |
松山空港発 リムジンバス | ¥410 | ||
9:38 | 松山市駅着 | |||
10:00 ↓ |
松山市駅発 伊予鉄道高浜線 |
¥410 | ||
10:21 | 高浜駅着 | |||
10:25 ↓ |
高浜港発 中島汽船 フェリー 東線 |
¥690 | ||
10:55 | 睦月島着 | |||
14:08 ↓ |
睦月島発 高速船 東線 | ¥550 | ||
14:18 | 野忽那島着 | |||
16:52 ↓ |
野忽那島発 フェリー 東線 |
¥330 | ||
17:10 | 中島(大浦港)着 | |||
宿泊 | ¥7500 | |||
2日目 | 13:44 ↓ |
中島(西中港)発 フェリー 西線 |
大浦港近辺の場合、ターミナル前から路線バスが出ているので、それに乗れば西中港へ移動可能 | ¥600 |
14:01 | 怒和島(上怒和港)着 | |||
徒歩で元怒和港に移動 | ||||
16:22 ↓ |
怒和島(元怒和港)発 高速船 西線 |
¥600 | ||
16:29 | 津和地島着 | |||
宿泊 | ¥7500 | |||
3日目 | 14:34 ↓ |
津和地島発 フェリー 西線 |
または、 6:56 津和地島発 フェリー西線 8:08 釣島着 釣島滞在 9:50 釣島発 フェリー西線 10:43 二神島着 とすれば、この旅程に釣島を組み込むことも可能 |
¥300 |
14:54 | 二神島着 | |||
16:42 ↓ |
二神島発 高速船 西線 | ¥2040 | ||
17:23 | 高浜港着 | |||
17:58 ↓ |
高浜駅発 伊予鉄道高浜線 | ¥410 | ||
18:19 | 松山市駅着 | |||
18:25 ↓ |
松山空港発 リムジンバス | ¥410 | ||
18:42 | 松山空港着 | |||
19:15 ↓ |
松山空港発 JAL | ¥15290 (先得割引) |
||
20:35 | 羽田空港着 |
中島、睦月島、野忽那島、怒和島、津和地島、二神島、釣島での足
忽那諸島の島々で、足が必要な大きさの島は中島と津和地島くらいですが、残念ながらどの島にもレンタカーはありません。
どうしても必要な場合は、三津浜港からフェリーに車を載せていくことになります。
中島のレンタルサイクル
中島では、港前のターミナルでレンタルサイクルが借りられます。普通車が1日200円、ロードバイクが1日500円です。予約はできないようです。
- 愛媛県内のレンタサイクル - 四国運輸局 松山市 中島大浦港の箇所に時間や料金が書かれています
その他の島のレンタルサイクル
中島の他には、睦月島、二神島、津和地島、怒和島の「海の駅」(船の待合所)に数台のレンタルサイクルがあるようです。
以下のサイトに連絡先が乗っています。
中島のバス
中島は、島内に路線バスが走っています。島をぐるっと一周しているので、うまく使えば便利に回れるでしょう。
時刻表などは以下のページからどうぞ。
忽那諸島の宿
中島、睦月島、野忽那島、怒和島、津和地島、二神島、釣島の忽那諸島の島のうち、宿があるのは、中島、怒和島、津和地島、のみとなります。
宿のない島に行く場合は松山本土側に宿を取るなどして、日帰りとなります。
中島の宿
民宿、旅館、リゾート施設など、色々あります。大浦地区がアクセス的には便利ですが、海のそばの宿もあるので目的に合わせて選ぶといいでしょう。
- よろいや旅館 大浦地区にある老舗の旅館です
- ビジネスホテル浜さき 大浦港の近くにありアクセスしやすいです
- 民宿昇龍
- THE BONDS
- NPO法人 ふれ愛ランド中島
津和地島の宿
津和地島の宿は僕の泊まった「亀川旅館」さんが挙げられます。もう一軒「ふくみ旅館」さんがあるようですが、古いサイトにしか情報が残っていないところを見ると、営業しているかどうかわかりません。
怒和島の宿
怒和島の宿はこの一軒のみのようです。場所は島の西側の元怒和地区です。
- 瀬戸内・松山 里島めぐり|瀬戸内・まつやま里島めぐり連絡協議会 宿の詳細はこのサイトに記載されています
忽那諸島の観光
どの島も漁港とその周りの漁村風景、柑橘林、海の幸、など行けば分かる良さに溢れています。
また、多島海を臨む眺望抜群のスポットや古式ゆかしい神社など、歩くだけでも面白い場所も色々あります。
前述したレンタルサイクルを借りてのサイクリングもオススメです。
柑橘類は冬が本番。あえて冬の時期に島に行ってみると、山全体がミカンで覆われているような景色を見ることも。
瀬戸内なので海もいつも穏やか。松山市の中心地からのアクセスもよいので、松山を訪れた際には全部とは言わず、まずはひとつ、日帰りでも足を伸ばすのはいかがでしょう!
- 瀬戸内彩る柑橘の島々、「忽那諸島」旅 その1
- 「忽那諸島」旅 その2(睦月島) 伊予鉄道で高浜港経由、中島汽船で睦月島へ
- 「忽那諸島」旅 その3(睦月島) 焼杉の集落とミカンで彩られた山を歩き、島四国に驚く
- 「忽那諸島」旅 その4(睦月島) 昼食難民になるも、長屋門の威容に往時の繁栄を思う
- 「忽那諸島」旅 その5(睦月島・野忽那島) 睦月島から野忽那島へ行き「何もない!」と笑って返される
- 「忽那諸島」旅 その6(野忽那島) 皿山からの眺望と島に一つしかない自販機を求めて
- 「忽那諸島」旅 その7(野忽那島) シーサイド留学の名残と元自衛官のおじさん
- 「忽那諸島」旅 その8(中島) 忽那諸島主島・中島へ渡り、よろいや旅館に泊まる
- 「忽那諸島」旅 その9(中島) 柑橘農家集団「柑匠の集」のみなさんと飲む
- 「忽那諸島」旅 その10(中島) 桑名神社、忽那島八幡宮にお詣りし、大浦を散策する
- 「忽那諸島」旅 その11(中島) 農音の木室さんにばったり会う
- 「忽那諸島」旅 その12(怒和島) 怒和島はネコとよい路地の島だった
- 「忽那諸島」旅 その13(津和地島) 亀川旅館は魚の扱いにもこだわった料理自慢の宿だった
- 「忽那諸島」旅 その14(津和地島) 亀川旅館ご主人の案内で島を一周
- 「忽那諸島」旅 その15(津和地島) 港周辺を散策し、亀川旅館さんのお昼を堪能
- 「忽那諸島」旅 その16(二神島) 二神島の漁村風景に旅の終わりを感じる
他媒体への掲載をご希望の場合は、ページ下のフォームからご連絡ください。
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