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「忽那諸島」旅 その12(怒和島) 怒和島はネコとよい路地の島だった

奄美地方では梅雨が明けたようですね。どうも、いづやん(@izuyan)です。

忽那諸島旅第十二回、出会いのあった中島から次の島、怒和島へと移動します。


怒和島に到着し、島の反対側の港まで歩く

中島の西中港から出港した船は誰も乗っておらず、貸し切り状態でした。10分もすると中島の西のお隣、怒和島(ぬわじま)に到着。

船は怒和島の北東に位置する上怒和港に入ります。忽那諸島四つめの島、怒和島に上陸です。

空は徐々に雲が出てきて、港はグレーの様相を呈しています。

すっかり見慣れた忽那諸島の島々に設置されている島の地図看板もなんだか旧知のような感覚さえ覚えます。

ここから島の道を3キロほど南西にたどり、怒和島の西の玄関口、元怒和港へ向かいます。二日目に投宿する予定の津和地島への船が出ているからです。

上怒和の集落を歩いていくと、木造の民家の間を縫う路地が実にいい味わいを醸し出しています。同じ忽那諸島の睦月島の路地もよかったですが、怒和島もなかなかです。

道には寒さに軒先で丸まっている猫もちらほら見かけます。愛想は一切なし。目を凝らすと、下の箱にもみっしり詰まっていて微笑ましい。

道はやがて海沿いに出て怒和小学校に差し掛かります。

校舎の目の前が砂浜、そして海、という最高のロケーションでうらやましい。

小学校脇の道はやがて山の中を登る道となります。ここから小さな峠を越えて元怒和地区に入ります。


島の西側の玄関口、元怒和に到着

時折車が通り過ぎるくらいで人とすれ違うこともなく、元怒和の港が見えてきました。

船が就くであろう港には普通待合所がありそうなものですが、ざっと見回しても見当たらない。代わりに「切符販売所」と黄色い大きなステッカーが貼られた軽トラックが停まっていました。

よく見ると車の下に可愛いお店番もいます。

「移動式販売所か」島っぽいですね。

しかし大きな問題が差し迫っていました。トイレに行きたくなっていたので、港の待合所を頼りにしていたのです。

ないものはしかたないので、元怒和の集落を歩きつつ、用が足せる場所を探します。

ここにも可愛いお店番がいます。やはり愛想はまったくないですが。

元怒和地区も焼き板の家屋があちこちにあり、風情があります。軒下に昔の手漕ぎ船の櫂がそのまま置かれていたり、ときおり猫が顔を出したり。

そろそろのっぴきならなくなってきたころ、少し海から離れた集落内に待合所「元怒和海の駅」を発見!

中にお邪魔して用を足し、少し休憩します。もちろん誰もいません。港から結構離れてるからあまり使われないのではないでしょうか、切符売り場も港の軽トラックでしたし。

時計は16時を過ぎていました。津和地島への船が出るのが16時22分。のんびりしていると置いていかれるバスのような船なのを思い出し、港に向かいます。

「人がたくさんいる!」

高浜港以外で今まで乗った港にこんなに人が待っているのは初めてみました。

軽トラックの前にいるおばちゃんに声をかけて津和地島行きのチケットを買います。今度は睦月島でお目にかかれなかった急行券もしっかり買えました。

しばらくすると、するっと岸壁に近寄りロープをもやうこともなくタラップを降ろした高速船に乗り込み、怒和島を後にしたのでした。

2時間ほどの滞在でネコや味わい深い路地を堪能しました。今度は晴れている問にまた各地区をゆっくり歩いてみたいものです。(続きます)

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