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「利尻島・礼文島」旅 その11(礼文島) 礼文島に渡り、星観荘さんの談話室からの眺めに見惚れる

2016年の利尻島・礼文島旅のレポート、第11回。利尻島から出港し、礼文島に向かう船上の人になりました。


礼文島に上陸!

乗船時間にして40分ほどすると船内に演歌が流れ、窓の外に迫りくる礼文島は香深港。

どれどれ、と甲板に出て港を見やると、宿の旗を全力で左右交互、袈裟斬りのごとく振っている素浪人がごとき男子が目に飛び込んできました。あまりに存在感がありすぎて写真を撮るのを忘れるほど。泊まったこともなく伝聞のみでしか知らないのに「あ、これがウワサの○岩荘のヘルパーに違いない」と瞬時に理解。非常に興味をそそられましたが、礼文島で泊まる宿はそこではない。

船が接岸し香深港ターミナルに入ると、色んな宿のスタッフがお客さんを迎えに来ています。そんな中、素浪人は明らかに一人だけ異彩を放っていました。

ターミナルを出ると、当たり前ですが利尻島とは違う雰囲気。すぐそばにあるお店でレンタルスクーターを借ります。愛想のいいお兄さんが対応してくれます。予約は明後日まででしたが、台風の影響で荒れそうだから明日には帰ります、と伝えます。

「そうですよねえ、明日からは天気崩れると思いますしね」

お借りした原付のナンバーには、礼文島にだけ生育するレブンアツモリソウのイラスト。

風が増してきている中、島の南の香深港から北端のスコトン岬近くまで原付で移動。利尻島を出る時は見えていた青空も、次第に重い雲に覆われてきました。


FIELD INN 星観荘さんへ

時間にして1時間弱くらいでしょうか、たどり着いたのはスコトン岬の近くにある宿「FIELD INN 星観荘」さん。日本海を望む草原に本当にポツンと佇むロッジ風の建物。最果て感が凄まじい。そして、見ただけで心躍る宿です。

宿の入口には常連さんと思しき方がいて、中に声をかけてくれました。

玄関をくぐると、利尻島の利尻うみねこゲストハウスで同宿だったTさんもいて、すぐの再会を喜びます。

「二人は知り合い? じゃあTさんは一緒の部屋に移ってもらっていい? デネブって部屋を3人で使ってください」と宿の女将、えみりさんに言われます。荷物をデネブに運び込むと、結構広い。

星観荘はいわゆるドミトリー、つまり相部屋が基本ですが、この部屋は3人で使っても余裕がありそう。どうも、この宿で一番広い部屋らしい。窓も大きくて外がよく見えます。

食堂兼ミーティングルームの通称「ブラックホール」に顔を出すと「おお」と思わず声が出ます。

大きな窓の向こうには草原、そして日本海の水平線が広がっています。星観荘のこのミーティングルームからの眺めを見たくて今回礼文島に来たと言っても過言ではありません。もちろん島には他の見どころが山ほどあるのは重々承知していますが、僕は部屋から見る絶景にも目がないのです。

「校長」に「社長」というニックネームの常連さんたちが、天候崩れを心配して明日で帰るかどうか議論の真っ最中。軽く挨拶して室内をキョロキョロしたり外の景色を眺めていると、ポットに入っている紅茶をカップに入れてくれました。天気が悪かったこともあり、ここに来るまでにすっかり体が冷えていたのでとてもありがたい。

紅茶をすすりながら窓の外を眺めていると、宿の主人の彦さんがやってきたので少しお話ししました。実はここに来るまで「とほ宿」なるものを知らなかったのですが、ユースホステルと民宿が融合したような宿のスタイルと聞き、納得。今いるこのミーティングルームの雰囲気が、僕が慣れ親しんだ小笠原は父島のユースホステルによく似ていて、来てすぐなのに居心地がいい。

いただいた紅茶で少し体が暖まったので、気を取り直して日が落ちるまで見て回れる場所に足を伸ばします。(続きます)

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