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「忽那諸島」旅 その10(中島) 桑名神社、忽那島八幡宮にお詣りし、大浦を散策する

夏の島旅の予定がついに決まり、心はそぞろです。どうも、いづやん(@izuyan)です。

忽那諸島旅の第十回をお送りします。一日目の宿を中島にとり、柑橘農家集団「柑匠の集」の方々と飲み、ふらふらと宿に戻ってきてからです。


宿周辺の町並みを歩く

忽那諸島旅二日目の朝、よろいや旅館の客室で倒れ込むように寝ていたものの、自分の酒くさい息で目が覚めます。

島旅っぽさ溢れる目覚めですが、いつまでも横になっているわけにはいきません。のそのそと起き出し、宿が出してくれる朝食の席につきます。

「昨日はだいぶ遅くまで飲んでたんですねえ」

と宿の方に言われてしまいました。1時を回っていたので部屋に戻る時はだいぶ気をつけたはずだったのですが、気が付かれていました。やや気恥ずかしいので曖昧な笑顔で答えて朝食を済ませます。

今日は14時前の船で怒和島に渡り、さらに隣の津和地島で泊まる予定です。お昼までは港のある大浦地区をぶらぶらするつもりです。

荷物をまとめて宿をチェックアウトし、とりあえず港まで向かいます。ターミナルでレンタルサイクルが借りられるのです。

町の様子や伊予柑がぎっしり詰まったカゴが積み重ねてある選果場を眺めつつ過ぎると、通りすがりの車から声をかけられました。昨日飲んだ忽那さんです。

「時間あるの?」

と聞かれてお昼まで中島を見て回るつもりと答えると、車に乗せてくれて、昨日の飲みの時に少し話の出た粟井地区の「桑名神社」に連れて行ってくれました。

今が一番忙しい時期だとおっしゃっていたのに、ありがたすぎます。


奉納絵馬が立派な桑名神社

桑名神社は社伝によると804年(延暦23年)、厳島神社から市柿島姫命(イチキシマヒメノミコト)を勧請したのが始まりとされています。海上安全、商売繁盛、畜産振興にご利益のある神様ですね。

社殿はその後何度も焼失しましたが、現在あるものは1865年(慶応元年)に再建されたもの。

総ケヤキ造りにかご彫りが施された神社彫刻は、県下随一だとか。

また、ここ粟井地区は室町時代から盛んだった海運業の影響で、瀬戸内の各地から奉納された絵馬が多数飾られています。

社をぐるっと回って飾られている絵馬や拝殿を撮影します。

あまり長居するのも忙しい忽那さんに悪いと思い、15分ほどで終わりにし大浦港でお別れしました。


自転車で大浦地区を散策

ターミナルでレンタルサイクルを借ります。一日200円。整備の状態は・・・まあ島、だしね。ということで。

二日酔いが抜けきらない頭で地図を広げて、港からほど近い「忽那島八幡宮」へ。

鳥居から参道が長く伸びていて、境内の広さを伺わせます。晴れてくっきりと浮かんだ木漏れ日の中を歩くのが気持ちがいい。

小高い丘に掛けられた階段を登ると、忽那島八幡宮の拝殿が見えました。中ではお宮参りの最中のようで、祈祷中のようで祝詞と太鼓が聞こえます。

拝殿を撮影していると、なぜか鶏が一直線にこちらにやってきて、周りを歩き始めました。餌をくれると思っているようです。

ひとしきり写真を撮って、自転車を走らせます。立派な建物は「中島総合文化センター」だそうです。

道にトタンでアーケードが作られているスーパーに立ち寄ります。島や地方のスーパーはできる限り寄るようにしています。その土地でしか売っていないものがあったりするからです。

店内は至って普通のスーパーでしたが、鮮魚コーナーの床に発泡スチロールに小さな雑魚が量り売りされていたのは面白かった。

あと、柑橘の島なのに青果コーナーに柑橘類が売っていなかったのですが、これはあとで人に聞いたところ「島じゃあちこちで作ってるから買う必要なんてないよ」とのこと。そう言われてみればそうですね。

あ、愛媛の「タルト」が僕は大好物なので(正確には一六タルト)、聞いたことないメーカーのタルトが売られていたのでそれを買いました。味は・・・正直微妙でした(笑)


中島はやはり柑橘の島

スーパーからまた自転車でふらふらと近所を走り回ります。海から少し山側に入ると、柑橘畑が山の上まで続いているのは「柑橘の島」です。

道の途中にこんもりとした木々の一画。

足元にはお堂があり、そばに道祖神がいました。

瀬戸内の島だなあと思ったのはここにも造船所があったことですね。

ドック作業中でしょうか、陸に揚げられた船のメンテナンスを行っているようでした。

大浦の中心地に戻ってきて何を撮るでもなくふらつきます。

そういえば、中島は結構な人口のはずなのに、カフェ的なものがないなあと自転車を漕ぎながら思い始めたところでした。(続きます)

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