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野崎島・小値賀島の行き方、2泊3日プラン(世界遺産候補「旧野首教会」情報あり)

旅を振り返ると「あれも見ればよかった、これもすればよかった」とつい欲が出てきてしまいますね。どうも、いづやん(@izuyan)です。

ずっと連載していた五島列島旅の締めとして、「福江島への行き方」「中通島(新上五島町)への行き方」と続けて来ましたが、ラストは「小値賀島」そして世界遺産候補の「旧野首教会」が佇む「野崎島」の行き方をご紹介しましょう!

「野崎島」への行き方を別にしようとも思ったのですが、野崎島へは必ず小値賀島を経由するので、合わせて紹介した方がよいと思い、今回の記事となりました。

小値賀島の属する小値賀町は、小値賀島、斑島、黒島、大島、納島、六島、の6つの有人島で構成されています。このうち、斑島、黒島は小値賀島と橋で繋がっています。

大島、六島は後述する無人島の野崎島へ渡る町営船で、納島は別の町営船で渡ることになります。


本土からのアクセスは三種類

九州本土からの便は以下の三種類です。空港もあるのですが、2006年に閉鎖されています。

佐世保港 →(フェリーなるしお)→ 小値賀島
佐世保港 →(高速船シークイーン)→ 小値賀島(中通島 有川港経由)
博多港 →(フェリー太古)→ 小値賀島(宇久島経由)

今回は触れませんが、中通島や福江島からも上記のフェリー太古を利用すればアクセスが可能です。僕も中通島から青方港発のフェリー太古で小値賀島にアクセスしました。

※掲載の交通機関の時刻や料金は、2016年10月現在のものです。利用の際は必ず最新の情報を確認してください。


佐世保からフェリー

九州商船の「フェリーなるしお」が、長崎県の佐世保港から小値賀島を結んでいます。1日2便、午前中と夕方、各便3時間ほどで到着します。2等船室で大人2640円です。カーフェリーなので車も積み込めます。

昼間の便は、美しい海岸線を見ながらのんびり行くことができます。

佐世保港発 10:40 → 小値賀島着 14:00
佐世保港発 17:10 → 小値賀島着 19:50


佐世保から高速船

同じ九州商船の「高速船シークイーン」が、佐世保港と宇久島、小値賀島、中通島の有川港を行き来しています。1時間30分程度で到着します。

佐世保港発 09:20 → 小値賀島着 10:45
佐世保港発 16:10 → 小値賀島着 17:55


博多からフェリー

野母商船の「フェリー太古」が、福岡の博多港から出ています。福江島、中通島への行き方でも触れましたが、深夜に博多港を出発して船中一泊して翌朝五島の各島に停まります。

0時前に出港ですが、21時45分には乗船できますので、早めに乗って船内でゆっくりすることもできます。

通常の座敷の船室は、小値賀島まで大人4280円。フェリー太古は色々な指定客室があるので、船内一泊を快適に過ごしたいという方は、追加料金でそれらを予約するといいでしょう。オススメはグリーン寝台です。

博多港発 23:45 → 小値賀島着 04:40

朝すごく早く島に到着しますが、ターミナル内に仮眠スペースがあります。夜が明けるまで体を休める場所があるのはありがたいですね。


野崎島への行き方

世界遺産候補の「旧野首教会」がある「野崎島」は、小値賀島のすぐ東隣に位置しています。野崎島へは本土から直接渡る便はありません。一度小値賀島に渡り、そこからさらに町営船に乗って渡ることになります。

野崎島行きの町営船「第3はまゆう」が出港する港は、フェリー太古が泊まる笛吹郷の小値賀港ですが、乗船場所は違っています。1日2便。第1、3日曜日は運休なので注意が必要です。

片道500円です。

小値賀港発 07:25 → 野崎港着 08:00
野崎港発 15:10 → 小値賀港着 15:30

野崎島に渡る際には、来島の7日前までに「おぢかアイランドツーリズム」に連絡が必要です。その他、注意すべき点があるので、下記の「おぢかアイランドツーリズム」のサイトで確認しておいてください。


小値賀島と野崎島を楽しむ2泊3日のモデルプラン

モデルプランは、2泊3日と言っておきながら、実際は3泊4日です。仕事が終わった足で羽田空港に向かい、福岡に飛びます。博多港からのフェリー太古に乗って小値賀島に渡り、野崎島1日、小値賀島1日をそれぞれ楽しむ日程です。

日程 時間 交通機関 備考 費用
1日目 19:30

羽田空港発 JAL   ¥21,290

(先得割引)
21:30 福岡空港着    
21:54

地下鉄空港線 福岡空港駅発   ¥260
22:01

祇園駅着 徒歩でバス停へ  
22:15

博多埠頭行き 祇園町バス停   ¥230
22:25

博多ふ頭バス停着    
23:45

博多港発 フェリー太古 21:45には乗船可能 ¥4280

(通常の船室)
  船中泊    
2日目 04:40

小値賀港着 フェリーターミナル内の仮眠所にて休憩  
レンタカー・レンタルサイクル等で一日 小値賀島観光 この日のうちに、おぢかアイランドツーリズムで翌日の野崎島の手続き等を済ます  
  小値賀島泊   ¥7,000
3日目 07:25

小値賀港発 町営船はまゆう 乗船券は船内で支払い ¥500
8:00 野崎港着    
野崎島を散策

・野崎集落跡

・旧野首教会

・野崎島自然学塾村

・野首港周辺 など
   
15:10

野崎港発   ¥500
15:30 小値賀港着    
  宿泊   ¥7,000
4日目 午前

小値賀島観光    
13:10

小値賀港発 フェリー太古   ¥4280

(通常の船室)
17:50

博多港着 徒歩でバス停へ  
18:11

福翔・野多目行き 博多ふ頭バス停発   ¥230
18:24

祇園町バス停着    
18:30

地下鉄空港線 祇園駅発   ¥260
18:37 福岡空港駅着    
20:00

福岡空港発 JAL   ¥18,090

(先得割引)
21:30 羽田空港着    

小値賀島内の足

レンタルサイクルとレンタカーがあります。小値賀島は周囲30キロほどあるそこそこの大きさの島なので、一周するとなると結構な距離になります。自転車でも回れないことはないですが時間が限られる日程の場合はレンタカーがオススメです。


レンタカー

台数が少ないので早めの予約がいいでしょう。

  • 福崎モータース 0959-56-2464
  • 小値賀自動車整備工場 0959-56-2175

レンタルサイクル

フェリーターミナル内の「おぢかアイランドツーリズム」で借りることが出来ます。通常の自転車と、電動アシスト自転車があります。事前の予約はできないようです。

電動アシスト自転車は島を一周するほどバッテリーはもたないと思います。僕が借りた時も少し遠出をするのにちょうどいいくらいでした。


小値賀島の宿

小値賀島の宿は実に多彩です。

通常の民宿、旅館はもちろんのこと、成功事例として全国的に注目されている「民泊」、古民家をモダンにリノベーションした「古民家ステイ」など、旅のスタイルや人数、目的に合わせて選ぶことができます。

僕が泊まったのは一階が喫茶店ではありましたが、いわゆる普通の民宿でした。ご主人が島の歴史に詳しくてとてもよかったです。

島の暮らしを覗いてみたいということであればリピーター続出で人気の「民泊」はきっと素敵な体験になるでしょう。

仲間や友人と静かに島の空気に溶け込むように滞在したいというのであれば、「古民家ステイ」もオススメです。僕も最初は検討し実際に予約の連絡までしましたが、予約で埋まっていたのが残念でした。


小値賀島での観光

笛吹郷や柳郷の街並、海や山の景色、夏なら海水浴もオススメです。歴史民俗資料館もあり、五島の古い歴史にまつわるものもたくさん隠されている島でもあります。僕は写真を撮りながら町や海岸を歩いたり、宿のご主人さんの車で島を一周、歴史解説付きで案内してもらいました。

おぢかアイランドツーリズムのサイトではそんな楽しみ方を色々紹介してくれています。


野崎島の宿

野崎島は無人島ですが、廃校になった野崎小中学校を利用した「野崎島自然学塾村」という宿泊施設があります。

教室を改装した寝室には布団もあり、自炊可能なキッチン、シャワーも完備しています。しかもWi-Fiも利用可能! ただし食事は自分で用意する必要があります。無人島の元学校で過ごす体験、想像するだけでワクワクしませんか? 僕も一度は泊まりに行きたいものです。

利用の際はこれも「おぢかアイランドツーリズム」にて事前の予約が必要です。


野崎島でのアクティビティについて

野崎島へは前述の通り、日帰りならば朝8時に島に渡り、15時過ぎに戻るまでの半日ほどの時間で島の中を散策することになります。

野崎港を降り立つとすぐそばに野崎集落跡が残っていたり、世界遺産候補の「旧野首教会」も見ることができます。

島の北の「王位石(おえいし)」や「沖ノ神島神社」へは山道を数時間歩く必要があり、迷いやすいので「おぢかアイランドツーリズム」にガイドをお願いする必要があります。日帰りだと他のエリアを回るには時間が足りないと思いますので、「旧野首教会」なども見て回りたい方は注意してください。

何をするか迷ったらおぢかアイランドツーリズムさんに相談するのがよいと思います。


小値賀島、野崎島したいことがあれば、おぢかアイランドツーリズムさんに相談を

ここまで色々書いておいて、なのですが、小値賀島と野崎島について悩んだらまずは「おぢかアイランドツーリズム」さんに相談するのが一番だと思います。

おぢかアイランドツーリズムさんが運営する「おぢか島旅」のサイトもかゆいところに手の届く充実の内容です。

あなたがこの島でどんな旅をするのか、僕も興味があります。このブログを見て小値賀島、野崎島を旅してきたら、ぜひどんな旅だったのか話を聞かせてください。

僕の小値賀島と野崎島の旅は、下記の「関連記事」に記載していますので、よろしければどうぞ。

こちらの本もとても参考になりました。


おまけ:小値賀島で気になる宿をご紹介

今回の旅で泊まった以外にも小値賀島にはよさげな宿がいくつもあります。その中でも気になる宿を紹介しますね。よければ参考にしてみてください。

島宿 御縁 <五島・小値賀島>
個室とベッド、両方を備える旅館兼ゲストハウス。ネットでの情報発信も活発で、世界中から様々な旅人が集まっています。
オヂカノオト <五島・小値賀島>
1日1組限定の一棟貸しのゲストハウス。宿の目の前に広がる海が自慢。別送のように滞在できます。
日月庵 <五島・小値賀島>
古民家をモダンにリノベーションした「古民家ステイ」の宿。ここは定員2名で1棟貸しとなります。島の生活に溶け込んだような滞在ができると評判です。
先小路 <五島・小値賀島>
古民家をモダンにリノベーションした「古民家ステイ」の宿。ここは定員3名で1棟貸しとなります。島の生活に溶け込んだような滞在ができると評判です。
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