海鳥とウニ、めん羊の島々「天売島・焼尻島」旅 その1
肌寒い日が続きますね。北海道では例年よりずっと早い初雪の報も聞こえてきます。どうも、いづやん(@izuyan)です。
今回から2015年8月に訪れた北海道の離島、「天売島」と「焼尻島」のレポートをお届けします。
プランB発動
2015年7月末、僕は予定していた作業をすべて終えて一息ついていました。
「こんなこともあろうかと、もうひとつ旅程を用意しておいてよかった」
数時間前まで今年の夏の旅先は、去年台風の接近で行くことが叶わなかった「南大東島・北大東島」でした。
しかし、旅立ちの日が近づくにつれ、どのメディアからも台風が旅の目的地に向かっていくという予報が流れ始めていました。タイミング的には南大東島には渡れてもその後台風が直撃、島に閉じ込められるのは間違いないと思われました。
それならと、
「南の沖縄の台風も、北海道なら来ないだろう!」
という単純な理由から、もうひとつ用意していた旅程の方に切り替えました。直前の飛行機の予約なので高く付きましたが、前年のように旅に行けないよりはずっとマシです。
そして、その旅先として選んだのは、北海道の「天売島(てうりとう)」と「焼尻島(やぎしりとう)」でした。北海道の離島でも一番行きづらい島というのが心惹かれた理由。行きづらいところに行きたくなるのはもう性分です。
利尻島、礼文島は知っていても、天売島、焼尻島は知らない
「北海道の天売島と焼尻島に行くんだ」と知り合いに言ったところで、ほぼ全員が「どこ??」と聞き返します。北海道の島といえば「利尻島」と「礼文島」は有名ですが、「天売島」「焼尻島」は知ってる人も少ない。そんなマイナー感(失礼!)も後押しして、
「何があるかよく分かってないけど、行ってみたい」といういつものノリで行き先を決めたのでした。
場所は、ここです。北海道本土の羽幌町に近い方が焼尻島、そのすぐ西隣にあるのが天売島です。利尻島、礼文島に比べると小さいので、地図の縮尺によっては見落としがちです。
北海道の人でなければ、そもそもここに島がある、と認識している人がどれくらいいるのか。そんな島です。気にならないはずがありません。
旭川の方が近そうだけどそうじゃない
さて、行き方をざっくり説明しましょう。地図を見ると、天売島に渡る船が出る羽幌町までは旭川が一見近そうですよね。
でも実はそんなことはなくて、旭川から羽幌町までバスで行ったとしても、途中の留萌で一度バスを乗り換える必要があります。道外からの旭川への飛行機も便数が少なく割高。
北海道以外からのアクセスを考えると、新千歳空港まで飛行機で飛び、札幌から高速バスを利用して羽幌町まで乗り換え無しで行けますので、便数的にも時間的にもそちらの方が便利なのです。
旅程はこんな感じ
そんなわけで、旅程はこんな感じとなりました。諸事情により天売島で3泊し、焼尻島には泊まらずに日帰りで訪れることにしました。
■8/6(木)
羽田空港 →(飛行機)→ 新千歳空港 →(電車)→ 札幌駅 →(高速バス)→ 羽幌町 →(フェリー)→ 天売島
■8/7(金)
天売島
■8/8(土)
天売島 →(高速船)→ 焼尻島 →(フェリー)→ 天売島
■8/9(日)
天売島 →(高速船)→ 羽幌町 →(高速バス)→ 札幌駅 →(電車)→ 新千歳空港 →(飛行機)→ 羽田空港
初めて訪れる北海道の島、まだ見ぬ景色に心が躍ります。(続きます)
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