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「五島列島」旅 その15(中通島) 大曽教会、冷水教会へ

あけましておめでとうございます。今年もあちこちの島に行けたらと思う次第です。どうも、いづやん(@izuyan)です。

五島列島旅の第十五回をお送りしますね。中通島の初日、居酒屋での楽しい夜は明けて、今日は一日中通島の教会巡りをします。

旅は4日目。朝、どこかの鐘の音で目が覚めました。近くの青方教会の鐘でしょうか。


大曽教会

朝食付きの宿泊プランだったので、サンライズホテル2階のレストランで朝食を食べます。

朝食後、中通島でも教会巡りに出発しますが、その前に、昨日宿に届けられたレンタカーの手続きをしにレンタカー屋に寄ります。なんと、有川港や青方港などで乗り捨てもOK。ガソリンがその前に入れられなかったら距離換算で代金を車に置いといてくれればいいとのことで、実にありがたいです。

手続きを終えて、青方郷にある「大曽教会(おおそきょうかい)」に寄ります。宿のあるところから車で5分くらいでしょうか。港を見下ろす山肌の中程に建っています。レンガ造りの立派な教会です。

ここも鉄川与助の設計施工だそうです。竣工は大正5年(1916年)10月。

レンガの色の違いや、組み方による装飾も施されているそうです。重厚、という表現がしっくりくる佇まい。

教会内部は、リブヴォールト天井でアーチも優雅でした。花柄のステンドグラスは当時の西ドイツから取り寄せたものだそうです。

大曽教会のそばでしばらく過ごしてから、港をぐるっと周りこんで対岸から望みます。青方の港を見下ろす場所にあり、これもまた美しい。本当に絵になります。

冷水教会へ

車を北に走らせます。青方から北に向かう道路に入り奈摩港に出ます。左の道に入り15分ほどすると見えてくるのが「冷水教会(ひやみずきょうかい)」です。

先ほどの大曽教会も設計施工した鉄川与助が、独立後初めて手がけた教会です。ここもまた、奈摩湾を見下ろす場所に建っています。

完成は明治40年(1907年)5月。木造の教会堂で素朴さが逆に目新しく感じられますが、内部は4分割されたリブヴォールト天井を取り入れてあり当時としてはかなり斬新な設計だったようです。

薄い水色というかグレーの教会の壁は元からこの色に塗られていたのでしょうか。「冷水」という名前との関連を少しだけ疑りたくなります。

教会の脇の道を少し登ると、冷水教会と奈摩湾を一緒に眺められます。

冷水教会で写真を撮っていると、大きな観光バスが教会の前に停まりました、団体客が降りてくるのかと思って身構えていましたが、バスから降りることはせずしばらく停車してから行ってしまいました。それはそれでなんかもったいないですね。

大勢で教会に立ち寄ると迷惑になると考えての配慮でしょうか。


奈摩湾の奇岩、矢堅目

冷水教会からさらに道を北上すると、「矢堅目」という場所に行き当たります。ここは奈摩湾の入り口に位置し、古くは奈摩湾に侵入する外敵の監視のために、見張りが置かれたそうです。矢(守備兵)で堅める(砦)ことから「矢堅目」の名が残っているとか。

草地の広がる園地から東シナ海を望むことが出来ます。右手には円錐形の大きな岩が鎮座していて印象的です。夕日の名所でもあるみたいですね。

左手の方は東シナ海、右に少し見えているのが奈摩湾です。

奈摩湾側には海岸に降りる道がありました。

振り返ると奈摩湾と今来た道が見えます。

この後は、奈摩湾の向こう側に回って、中通島の最北端を目指しながらさらに他の教会を巡ります。(続きます)

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