「五島列島」旅 その5(福江島) 福江教会、浦頭教会で教会はれっきとした祈りの場と思い知る
どんな天候でも楽しむ気持ちが旅人には大事だと思うのです。どうも、いづやん(@izuyan)です。
五島列島旅の第五回、福江島二日目をお送りしますね。一日、福江島です。
雨の福江島をドライブ
起きて外を見ると雨。しかも結構な降り方です。僕は島旅での足は断然原付、いわゆるスクーター派なのです。小回りきいて乗り降りもすぐ、停めるところも選ばない。写真を撮りながら島を回るには最高です。
今回もスクーターにしようと思ったのですが、予約の連絡をした池田レンタカーさんでは「スクーターは予約で一杯」と言われてしまい仕方なく軽自動車にしました。しかしこの時ばかりは「車でよかった!」と胸を撫で下ろし、出発の準備をします。
ホテルダウンタウンの朝食は、和食、洋食、カレー(!?)から選べるとのことで、よく考えず洋食をチョイス。結構豪勢です。今思えばカレーにすればよかった。帰ってきてからどんなカレーだったんだろうと、ずっと気になっています。
今日は一日福江島の教会巡りをする予定。というか、五島列島の旅ではできる限り教会を回ろうというのがテーマの一つです。
教会は観光地ではないことを思い知る
宿を出発して、すぐ近くの「カトリック福江教会」に向かいます。ほんの1、2分の距離。車を駐車場に入れようと敷地に入って驚きます。車で満杯なのです。
「あ、今日は日曜日なんだ・・・」とここで気が付きます。そう、日曜日の教会は「ミサ」の日。見ていると、朝という時間もあって信徒の方が続々と教会に入っていきます。ここで「教会は観光地ではないことを思い出します。五島の、というより長崎の教会は基本的に教会の中の撮影は禁止。当たり前ですね。観光地ではなく、祈りの場だからです。それを教会巡りの一つ目で思い出せてよかった。
池田レンタカーのおばちゃんに教えてもらったんですが、ここ福江教会は今の白亜の教会堂が建てられてすぐの昭和39年、市街地を焼き尽くした「福江大火」が周囲を焼け野原にしたにも関わらず、この教会堂だけは奇跡的に焼失を免れたという逸話があります。そんな話を聞いているだけにより一層感じ入るところがあり、雨の中しばし教会を眺めていました。
教会を探して福江島巡りへ
普段まったく教会とは縁遠い生活を送っているのでことさらに感じるのでしょうが、教会の建物はどれも違いがあって面白い。いや、違っているように見えてもしかしたらなにかしらの様式は踏襲しているのかもしれませんが。
次に訪れたのは島の北東部の浦頭教会。少し小高い丘の上に建っています。やはり日曜の朝の時間なので信徒の方々が集まっていました。コンクリートの白いモダンな建物には、正面に椿をかたどったステンドグラスが並んでおり、ひと目でそれとわかる印象。ミサに来る方の邪魔にならないよう数枚写真を撮らせてもらいます。
長崎県で一番のアコウの巨木
島を反時計回りに回るつもりだったので、そのまま道を北上するところなのですが、浦頭教会を出てすぐに、「五島樫の浦のアコウ」という看板が見えたので、海側へ出る道に入ります。
時折建てられている案内標識に従って10分ほど進むと、島の北東の平蔵という地区の小さな港に出ました。
大アコウは港前の家屋の裏手にひっそりと鎮座していました。ひと目で立派とわかる四方に伸びた枝。30メートルくらいはあるでしょうか。枝からは気根が衣装のように垂れ下がっています。
この「五島樫の浦のアコウ」は長崎県の天然記念物に指定されているそうで、アコウでは長崎県最大、九州でも上位に入るものだとか。根本の祠には水神を祭っています。こういう大きな木、好きなんですよ。一眼レフのレンズを広角に変えて色んなアングルから撮影。
フェリーひさかを前にして悩む
アコウの巨木から主要道路に引き返し、さらに北に向かいます。途中の奥浦では「フェリーひさか」が泊まっているのが見えました。ここでふと大事なことに気が付きます。
「そういえば今回の旅、久賀島に行くの考えてなかったな」
久賀島には、世界遺産候補になっている「旧五輪教会」があるのですが、旅程を考える時に久賀島をルートに入れるのをすっかり忘れていたのでした。入れたところで相当な駆け足になってしまったのでやはり断念したとは思いますが。
しかし今、目の前に久賀島行きのフェリーが泊まっています。しかもカーフェリーなので乗ってるレンタカーもそのままで行けます・・・。わりと本気で船を目の前にしてしばらく悩みましたが、福江島も全然回れていないし、ちょうどいい時間の便もなかったので断念しました。次に来た時は乗って久賀島に行きたいものです。(続きます)
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