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五島列島、中通島(新上五島町)の行き方! 2泊3日のプランあり!

関東はすっかり秋の気配ですね。どうも、いづやん(@izuyan)です。

福江島への行き方編に続いて、五島列島旅でも訪れた教会の多さでは群を抜いていた上五島の「中通島」への行き方をご紹介しますね。

五島列島の中通島は、福江島同様自治体名での呼び方の方が多く目にします。

「中通島・若松島≒新上五島町」と覚えておいてよいと思います。

新上五島町は、中通島、若松島と言った大きな島の他に、日島、有福島、頭ヶ島、漁生浦島、桐ノ小島、の小さな島を加えた計7島の有人島で構成されています。7つ全てが隣接した島と橋で繋がっており、車で移動することが可能です。

世界遺産候補の「頭ヶ島天主堂」に行くには、まずは本土から中通島に渡り、陸路で頭ヶ島に行くのがよいでしょう。

※掲載の交通機関の時刻や料金は、2016年10月現在のものです。利用の際は必ず最新の情報を確認してください。


中通島も、色々な行き方がある

中通島は複雑に入り組んだ海岸線を持ち、島内に多くの港を有しています。そのため、様々な場所からの船が行き来しています。これが行き方を調べた時に選択肢が多く混乱する原因となります。


五島市、福江島以上に船のアクセスがたくさんあるが、飛行機はない

飛行機での本土との行き来はありません。実は上五島空港があるのですが、10年ほど前に定期便廃止となり現在は休港状態です。

その代わり、船の便は福江島以上に、各所からのアクセスがあります。船会社によって、同じ港から出港であっても到着する港が違っていたりするので、注意が必要です。

長崎港 →(フェリー椿・フェリー万葉)→ 中通島 奈良尾港
長崎港 →(ジェットフォイル)→ 中通島 奈良尾港
長崎港 →(高速船)→ 中通島 有川港
長崎港 →(高速船)→ 中通島 鯛ノ浦港
佐世保港 →(フェリーなみじ)→ 中通島 有川港
佐世保港 →(高速船)→ 中通島 有川港
博多港 →(フェリー太古)→ 中通島 青方港


長崎からフェリー

九州商船の「フェリー椿」「フェリー万葉」が、長崎港〜中通島 奈良尾港に就航しています。僕が今回福江島まで最初に渡るのに利用した便で、中通島、奈留島(便によって停まらないものがある)、福江島に停まります。カーフェリーなので車を載せることも可能です。

2等船室で大人 2110円です。

長崎港発 08:05 → 中通島 奈良尾港着 13:25(奈留島経由)
長崎港発 12:25 → 中通島 奈良尾港着 15:00


長崎からジェットフォイル

フェリーと同じ九州商船の「ジェットフォイルぺがさす」(水中翼船)が、長崎港から出ています。長崎港を出てから最初に中通島の奈良尾港に到着する便で1時間15分、福江島を経由する便だと2時間10分程度で到着します。

1日4便程度ありますが、多客期には増便します。

長崎港から中通島、福江島とも大人5250円です。

長崎港発 07:40 → 中通島 奈良尾港着 09:50(福江島経由)
長崎港発 11:40 → 中通島 奈良尾港着 12:45
長崎港発 14:50 → 中通島 奈良尾港着 17:00(福江島経由)
長崎港発 16:30 → 中通島 奈良尾港着 17:45




長崎から高速船(有川港)

2016年10月28日から就航する長崎港からの高速船です。上記の九州商船が運行します。片道1時間45分と、ジェットフォイルと遜色ない時間で到着します。しかも中通島を旅する起点として便利な有川港に到着します。

1日2便あります。便数は少ないですが、大人4500円で、ジェットフォイルより安いのもいいですね。

長崎港発 08:45 → 中通島 有川港着 10:25
長崎港発 16:40 → 中通島 有川港着 18:20




長崎から高速船(鯛ノ浦港)

有川港から南に車で15分ほど行ったところにある「鯛ノ浦港」に停まる高速船です。五島産業汽船が運行します。1日3便で、1時間40分で長崎港から鯛ノ浦港に到着します。

大人5330円です。鯛ノ浦港からの日帰りレンタカーパック(13500円)なんていうのもあります。

長崎港発 08:00 → 中通島 鯛ノ浦港着 09:40
長崎港発 13:00 → 中通島 鯛ノ浦港着 14:40
長崎港発 17:00 → 中通島 鯛ノ浦港着 18:40(夏期ダイヤ)




佐世保からフェリー

九州商船が運航している「フェリーなみじ」が、佐世保港と有川港を行き来しています。カーフェリーなので車でも乗り込むことができます。2時間35分で有川港に到着します。

2等船室で大人2540円。車を載せる場合は必ず予約が必要です。

佐世保港発 08:00 → 中通島 有川港着 10:35
佐世保港発 13:45 → 中通島 有川港着 16:20


佐世保から高速船

九州商船が運行している高速船「シークイーン」が、佐世保港と有川港を行き来しています。有川港へ直行する便と、宇久島、小値賀島を経由する便でかかる時間が違います。直行だと1時間20分、経由便だと2時間25分ほどかかります。

大人4560円です。

佐世保港発 13:00 → 中通島 有川港着 14:20
佐世保港発 16:10 → 中通島 有川港着 18:35(宇久島、小値賀島経由)




博多からフェリー

野母商船の「フェリー太古」が、福岡の博多港から出ています。福江島への行き方でも触れましたが、この便は夜出発して船中一泊して翌朝五島の各島に停まります。

0時前に出港ですが、21時45分には乗船できますので、早めに乗って船内でゆっくりすることもできます。

通常の座敷の船室は、青方港まで大人4650円。フェリー太古は色々な指定客室があるので、船内一泊を快適に過ごしたいという方は、追加料金でそれらを予約するといいでしょう。オススメはグリーン寝台です。

博多港発 23:45 → 中通島 青方港着 05:40


ここまで色々な航路を紹介しましたが、「正直ありすぎてよくわからん!」だと思います。僕も改めて調べていて1度島に行ったにも関わらず「わからん!」と言いそうになりました。しかもここには他の五島の島々から中通島に行く便は載せていません。それなのにこの便数です。


2泊3日のモデルプラン

そんな「便がありすぎてわからん!」なかでも、なんとかモデルプランを立ててみました。

モデルプランはふたつ。長崎港からジェットフォイルを使う場合と、博多港からフェリー太古を使う場合です。どちらも飛行機との接続もよく、時間を有効に使うにはもってこいの便です。

長崎港から中通島 奈良尾港へ渡る2泊3日

ジェットフォイルが停まる奈良尾港からは、到着に合わせて無料のシャトルバスが運行されています。中通島の旅の起点として便利な青方と有川に順に停まります。

もしくは奈良尾港からレンタカーを借りるのもありでしょう。

日程 時間 交通機関 備考 費用
1日目 07:45



羽田空港発 JAL   ¥22,790

(先得割引)
09:35 長崎空港着    
10:35



長崎空港発 エアポートライナー   ¥900
11:15



大波止バス停着 徒歩で長崎港ターミナルへ  
11:40



長崎港発 ジェットフォイル   ¥5,250
12:45



中通島 奈良尾港着    


奈良尾港発シャトルバス、もしくはレンタカー    
午後 中通島観光    
  青方、有川付近で宿泊   ¥7,000
2日目   一日 中通島観光    
  宿泊   ¥7,000
3日目 午前



中通島観光    
12:50



奈良尾港発 ジェットフォイル

(福江島経由)
  ¥5,250
15:05



長崎港着 徒歩で大波止バス停へ  
15:38



大波止バス停発 エアポートライナー   ¥900
16:19 長崎空港着    
17:00



長崎空港発 JAL   ¥17,990

(先得割引)
18:40 羽田空港着    

博多港から中通島 青方港へ渡る2泊3日

仕事が終わった後に飛行機で福岡に飛び、博多港を夜に出発する「フェリー太古」に乗り、朝中通島の青方港に到着するプランです。船中泊があるので、正確には3泊4日ですね。到着する青方港は、青方市街地からは少し離れています。青方エリア付近のレンタカー屋をレンタカーを借りる場合は、港まで無料送迎をしているところがあるので、それを利用してもいいでしょう。

フェリー太古の到着に合わせて、1日1便のみ、有川港方面に行く西肥バスがターミナルから出ています。また、青方港には早朝到着するため、ターミナル内に仮眠スペースが設けられています。ここでしばらく仮眠して、レンタカー屋が迎えに来るのを待つというのもありだと思います。レンタカーの予約時に送迎をお願いしてみてください。

日程 時間 交通機関 備考 費用
1日目 19:30



羽田空港発 JAL   ¥21,290

(先得割引)
21:30 福岡空港着    
21:54



地下鉄空港線 福岡空港駅発   ¥260
22:01



祇園駅着 徒歩でバス停へ  
22:15



博多埠頭行き 祇園町バス停   ¥230
22:25



博多ふ頭バス停着    
23:45



博多港発 フェリー太古 21:45には乗船可能 ¥4650

(通常の船室)
  船中泊    
2日目 05:40



中通島 青方港着    
レンタカー等で

一日 中通島観光
   
  青方、有川付近で宿泊   ¥7,000
3日目   一日 中通島観光    
  宿泊   ¥7,000
4日目 午前



中通島観光    
12:10



中通島 青方港発 フェリー太古   ¥4,650

(通常の船室)
17:50



博多港着 徒歩でバス停へ  
18:11



福翔・野多目行き 博多ふ頭バス停発   ¥230
18:24



祇園町バス停着    
18:30



地下鉄空港線 祇園駅発   ¥260
18:37 福岡空港駅着    
20:00



福岡空港発 JAL   ¥18,090

(先得割引)
21:30 羽田空港着    

新上五島町の島々にある29の教会を巡るには、丸2日は欲しいところ

上記のモデルプランは2泊3日ですが、中通島を始めとした新上五島町の島々の29の教会を巡るには時間が足りないと言わざるをえないでしょう。

できれば、丸2日間を教会巡りに使えると、回ることができると思います。それでも駆け足ですが。

特に北に細長く伸びるエリアは、道幅も狭く曲がりくねった山道がほとんどで、距離の割には回るのに時間がかかります。それを念頭に入れて、どこをまず重点的に回るか決めるのがよいでしょう。

2016年10月現在、世界遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産は、五島には4つあります。そのうちのひとつ「頭ヶ島天主堂」は、中通島の中心地である有川地区からは車で20分ほどの場所にあります。

僕は中通島の北のエリアの教会を1日かけて巡ってから、宿をとった青方地区に戻る道すがらに寄りました。島の南の教会は時間がなくてあまり回れませんでした。


宿は青方、有川の周りが便利

長崎からのジェットフォイルやフェリーが到着するのは島の南の奈良尾港ですが、宿が多いのは島の中央部よりやや北に位置する青方や有川です。町としての規模も大きくスーパーや飲食店、レンタカー屋などが揃っているのでこのエリアに泊まるのが便利です。

新上五島町観光物産協会のサイトに、エリアごとに分けられた宿泊施設一覧があります。


島内の足は必須

中通島は海岸線が278kmほどもある、大きな島です。なんらかの「足」は必要です。レンタカー、バス、観光タクシーなどがあります。


やはりレンタカーがあった方がいい

教会巡りをするのであれば、やはりレンタカーはあった方がいいでしょう。青方、有川近辺のレンタカー店をリストアップしておきます。青方、有川の宿や港まで送迎してくれるところが多いです。一部、有川港や青方港乗り捨てが可能なお店もあります。

青方と有川地区のレンタカーをリストアップしておきます。奈良尾港付近のレンタカーは、2泊3日モデルプランのところを参照してください。


観光タクシーもある

島内にはいくつかのタクシー会社があり、観光タクシーをやっているところもあるのでそれを利用するのもありです。様々な名所を運転手さんのガイドで回ることができます。


見どころは本当にたくさん!

島に点在する教会群、新鮮な海の幸や郷土料理、沖縄にも負けない青さを誇る海、人情味あふれる人々。上五島は見どころがたくさんあります。

ぜひ渡航手段や交通手段を工夫して、様々な島の風景を楽しんくださいね。

こちらの本もとても参考になりました。


おまけ:中通島(上五島)で気になる宿をご紹介

今回の旅で泊まった以外にも中通島にはよさげな宿がいくつもあります。その中でも気になる宿を紹介しますね。よければ参考にしてみてください。もちろん、ここに載っている以外にもたくさん良い宿があります。

五島列島リゾートホテル マルゲリータ <五島・中通島>
上五島随一のリゾートホテルとしてオープンした宿です。海を望む高台にあり、五島の食材を使った料理も自慢。源泉かけ流しのスパも楽しめます。
青方サンライズホテル <五島・中通島>
青方の町で僕が実際に滞在したビジネスホテル。いわゆる昭和なホテルですが、便利な場所にあり、支配人さんには島のことを色々教えてくれました。
五島バックパッカーズ ぽれ <五島・中通島>
上五島最大の町、有川にあるゲストハウスです。真っ青な海と白い砂浜が続く蛤浜のすぐそばにあります。
前田旅館 <五島・中通島>
青方の老舗旅館です。全室和室のどこかほっとする宿。季節ごとの郷土料理が楽しめるようです。
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