「久高島・津堅島」旅 その2(久高島) 神話の島に渡るにはまずは那覇へ飛ぶ
2014年11月に行った沖縄本島の南東に位置する久高島、東にある津堅島に行ったときの旅、今回からレポートしますね。
まずは、那覇に飛び、久高島の玄関口まで移動です。
久高島へは安座間港から
始発の電車に乗り、羽田空港へ。6時30分あたりに出発する飛行機に乗れば、10時前には那覇に到着します。11月といえどそこは沖縄、空港の外に出てみるとさすがに暑い。
沖縄本島の南東部に位置する久高島へは、南城市にある安座間港(あざまこう)から渡ります。
バスで行くということも少し考えたのですが、久高島のあとに津堅島に行くことも考えて、今回は那覇空港近くでレンタカーを借りて移動することにしました。
普通はレンタカー屋のピックアップを空港で待って借りるところですが、11時半の船に間に合うようにするには少しでも時間短縮したい。ということで、自分の足で行くことができるレンタカー屋を探して予約していました。場所は、那覇空港からのゆいレール(モノレール)に乗って1駅先の赤嶺駅。
ここで三輪バイク(!)に乗った那覇在住の友人と合流して、駅近くの「なはレンタカー」へ行きます。ささっと手続きを済ませて軽自動車を借り、一路久高島の玄関口、安座真港を目指します。運転は、沖縄の道路事情に詳しい友人に任せっきりです。
「沖縄住んで思ったけど、こっちの人の運転、下手というか雑。あと、道路が水はけよくするためなのか、路面が濡れている時はやけに滑るんだよ。バイクだとやばい」
なるほど、だからバイクはバイクでも三輪乗ってたのか。あとで調べてみると、沖縄のアスファルトは日差しや塩害の劣化対策として、砂や砂利の代わりにコーラルリーフロックという石灰岩を混ぜているそうで、雨が降るとたしかに滑りやすいそうな。
そんな話を道すがら聞きながら、安座真港に到着したのは出港10分前の11時20分。
慌てて待合所で船のチケットを買い、港に泊まっている高速船に乗り込みます。チケットは往復だと少し割引されます。乗ってきたレンタカーは港の駐車場に停めておけます。
空を見ると、島の方角が重苦しい雲が立ち込めているような気がしたのですが、見ないことにしました。11月なのに南の方に台風ができていることも、考えないようにしています。晴れ男と自称する友人との能力対決も勝ちそうな勢いです。
いやあ、間に合ってよかったよかった!
船内はそこそこの人が乗っています。うなるエンジン音とともに離岸し、窓の外を15分ほど眺めているともう久高島に到着。
島の足を借りに行く
港に降り立つと、離島でよく見かける出迎えの人もなく、船を降りた人たちは足早に目の前の坂を登ってどこかへ消えていきました。
「まずは自転車でも借りよう」と友人と話し、なんとなく坂を登っていくと、船の待合所が見えます。先に登っていた観光客がここで自転車を借りていたようです。が、台数が少ないようで、すでに全部借りられていました。
待合所から徒歩で1分もかからないところにも「貸し自転車たまき」というお店があるのでそちらに行ってみることに。
探すまでもなく、普通の民家に観光客が並んでいるのが見えました。
「どうにも回ってないみたいだな」
見ると、おばぁが一人で自転車の貸出をしているようですが、10人ほどの観光客に順番待ちさせているわけでもなく、処理しきれていないようで、あたふたしていました。
見かねた友人が、物置の前に並んでいる自転車を出したり、おばぁに話しをつけたりして、観光客の列をさばいていました。こういうところはさすがです。
無事、島での足を得た僕らは、曇天広がる神の島散策に出発したのでした。(続きます)
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