「久高島・津堅島」旅 その7(津堅島) キャロットアイランドには、謎のニンジンタワーがあった
自宅からほぼ出ない生活を続けていると運動不足になりがちですが、ついにうちでもリングフィットアドベンチャー始めました。結構面白くてハマってます。どうも、いづやん(@izuyan)です。
2014年の久高島、津堅島旅の第七回です。うるま市の平敷屋港から津堅島に向けて出港しました。
フェリーで津堅島へ
平敷屋港を出た船は、30分ほどで津堅島に到着します。波もなく穏やか。快適な船旅でした。
港の待合所が見えてきますが、出迎えなどはほとんどいません。パワースポットとして人気の久高島に比べて、シーズンでもない11月の小さな島は、やはりこういう光景が似合います。
一旦今日の宿「アイリーペンション」に行って荷物を置かせてもらい、島を散策することにします。
港に再度出ると、水を張った水槽が傾いた陽の光を跳ね返しながら並んでいるのが見えてきます。
近づいてみると「もずく」の養殖らしい。海ぶどうに続いて、もずくも陸上で作っているの!? と思ったのですが、もずくの養殖は最初に海中の天然もずくから種を取り、水槽に養殖網を入れてそこで種付けをして、その後海中の苗床に移すのだそう。
11月はまさに種付けのシーズン、ということみたいですね。港はあちこちに水槽があり、種付け用の網が架けられていました。
ここ津堅島のもずくは結構有名なのだそう。
歩くにはやや時間の掛かりそうな大きさの島なので、ここでもレンタルサイクルを借ります。
港そばの集落内にある商店「あずま」さんを尋ねると、レンタルをやっているとのこと。1日分の料金500円を払い、さて自転車は、と思っていると。
「お店と自転車置場は別だから。港にあるからそこから持ってって」とのこと。
今来た港に戻ると黄色く塗られたトラックのコンテナが置かれていて、その脇に「自転車レンタルあります」と電話番号が書かれています。確かに「あずま」とお店の名前も。
コンテナの中に入り、自転車を出して借ります。特に鍵をお店から預かることもない。離島っぽいです。
鳩が見つけた泉と、水道の碑
港は島の南に位置しています。そこから西へ向かうと「ホートゥガー」という泉があります。
ここは鳩が見つけた泉という伝承があり、昔は飲み水として大切に使われていたそう。ここに限らず沖縄を旅すると「ガー」もしくは「カー」という泉をあちこちで見かけます。ガーを見かけるたびに、水が貴重だった時代を想像します。
そばには「マーカー」と呼ばれる鍾乳石を祀った祠も。男女が抱き合った姿に似ていることから、子孫繁栄の御神体として崇められているそうです。
ホートゥガーからの坂道を自転車でなんとか登ると、ちょっとした広場に出ます。手前には「水道記念碑」が建てられていました。
小さな南の島、水は一大事だったことでしょう。碑は、その水道が昭和50年に開通したことを記念するものでした。
そばにはモニュメントが建てられたステージと広場。ただの野原のようにも見えますが、ここでイベントをすることはあるのでしょうか。ちょっと気になります。
この広場からは津堅島の灯台も見えます。
謎のニンジンタワー
広場を出て少し北に行くと、妙な建物が見えてきます。
これ、島の面積の実に1/2がニンジン畑というほど、ニンジンの生産が盛んな津堅島。ついた別名が「キャロットアイランド」、そこに屹立するのは「ニンジン展望台」。
色、形は、まさにニンジン。中のベンチまでニンジン。沖縄の離島には何かを模した展望台が結構ある印象です。伊是名島にも巨大なシーサー型展望台、あったなあ。
上に登ると津堅島が一望できます。こうやってみると、他の離島に比べて平坦なのがわかります。それでも自転車だと難儀する坂があちこちにありましたが。
トゥマイ浜でオフシーズンの島を感じる
ニンジン展望台からさらに北上して、津堅島随一のビーチ「トゥマイ浜」に出ます。
浜の入り口に「民宿神谷荘」の建物がありますが、客はおろかスタッフも誰もいなさそうでした。
今回の津堅島旅の計画時にこの神谷荘にも宿泊予約のための電話をしたのですが、誰も出なかったのです。実際に見てみるとやはり誰もいない。11月はオフシーズンで宿を閉めているのでしょう。
連休にも関わらず、浜には自分たち以外誰もいません。
友人とトゥマイ浜に置かれたままになったビーチチェアに寝そべり、海を見ながらお気に入りのアニメ談義などをしていると、雲が晴れてきました。ようやく少し沖縄の離島らしい色が目に入ってきます。(続きます)
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