「久高島・津堅島」旅 その4(久高島) カベール岬へ行き、海ぶどうは陸で育つさまを知る
あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします。と言うには新年になってから随分と日が経ってしまいました。どうも、いづやん(@izuyan)です。
久高島、津堅島の旅の第四回です。久高島に到着後、お昼を食べてから集落を散策し、ひとまず島の北に向かってみます。
プチプチは、陸で育つ!?
島の北に続く道を行く途中、ビニールハウスのような建物の中に何やら水槽が並んでいるのを見かけました。
「魚でも育ててるのかな」
入り口から覗いていみると、これがなんと「海ぶどう」!
海ぶどうってこんな陸のハウスの中で育てられてたのか・・・。知らなかったとは言え、結構な衝撃です。
確かに沖縄の居酒屋に行くとどこでもメニューにあるし、空港のお土産でも置いてあります。が、どのように養殖されているのかは考えたことがありませんでした。
島の北への道には、神域多し
「いづやんの勝ちかよ・・・」
友人が笑いながら言い放ったのは、雨が降ってきたから。彼は自他ともに認める晴れ男ですが、今回の勝負(?)は、僕に軍配が上がったようです。島に行くと天候が崩れる能力者の面目躍如ですね。嬉しくないけど。
そこかしこにいるネコにも、即席の雨宿りスポットとして利用される始末。
雨にめげずに島の北端のカベール岬を目指して、自転車で北上します。
途中、「フボー御嶽」の看板が見えてきます。ここは琉球七大御嶽で立ち入り禁止の聖地。
北に行く道の途中にはこうした神域・聖域が点在しており、「神の島」を意識しないわけにはいきません。
「空がどんよりしてるな・・・」とつぶやきつつ、島に渡って天気が悪くなるのは神様に歓迎されてないからかなあと思ったりもしますが、あまり考えないようします。
道は、木々の中を抜ける一本の白い道に。晴れていれば絵になることでしょう。
途中、横道からハシゴを伝っておりる猫の額ほどの海岸に出てみたり。
やがて、久高島最北端の「カベール岬」にたどり着きます。
波はやや荒く、島の北端に打ち付けては砕け散っています。
ここは、琉球を作った神アマミキヨが最初に降り立った地と言われる場所です。もちろん重要な祈りの場。
今でも「生きた祭祀の場」だからでしょうか、ここがそうであると示す碑などはむしろありません。集落内の御殿庭などにもありませんでした。あるとすれば外から来た人に入ってはいけない場所ということを示す看板のみ。
やはり、島の人たちが自分たちのために行う祈りの場だからでしょう。今でもそういう場所があることが、なぜだか嬉しくなります。
神の島に沈む夕日
カベール岬から戻り、島の東側の浜、イシキ浜に出ようとすると、傘が転がっているのが見えました。辺りには人影はありません。
「え、神隠し・・・?」と少し背筋が寒くなります。木々を抜けて浜に出ても誰もいません。結局、あの傘はなんだったんだろう。結構新しめでしたし。
集落に戻り、内新商店を覗きます。店の奥で島のおじぃとおばぁが話しをしていますが、びっくりするほど何を言っているのかわかりません。
冷蔵庫を見ると、以前から気になっていた「ゲンマイ」があったので思わず購入。
その名の通り、玄米が原料の健康ドリンク。味は・・・確かに米の味がしてほんのり甘い。そしてなんだか濃い。ねっとりしてます。人を選びそうな味。
日が暮れてきたので、浜に降りて友人とくだらない話しをしながら神の島の夕暮れを眺めます。
この日最後の定期船が出港していくと、島はさらに静かになっていきました。さて、夕飯食べに行かなきゃ!(続きます)
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