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「久高島・津堅島」旅 その8(津堅島) 同宿の家族とトランプをし、ネコを見に行く

気がつけばすっかり秋です。ご無沙汰しています、いづやん(@izuyan)です。

久高島・津堅島旅の第八回をお送りします。特に盛り上がりもなく、淡々した旅も今回が最終回です。


島最北端のヤジリ浜へ

トゥマイ浜で夕暮れを迎えましたが、せっかく晴れてきたのでもう少し足を伸ばして島の北端へ。

道の左右に広がる灌木を抜けると、小さな砂浜、ヤジリ浜が広がっています。青い海を隔てて見える小さな島がアフ岩です。もちろんここでも誰もいません。

ちょっとした護岸もあり、海水浴するにはちょうどいい場所のよう。

しばし浜から海を眺め、来た道を戻ります。

津堅島はニンジンの島として知られると前回書きましたが、島の北部、中部の内陸側は広々とした畑が広がっています。冬場に来ると見事な緑が広がっているのでしょうか。


夕飯はバーベキュー

日も落ちてきたので、宿に戻るとご主人が庭でなにやら準備中。夕飯は外でバーベキューとのこと。

バーベキューグリルに火を熾しているところでした。

なんとはなしに手伝っていると、同宿のお父さんと小さな娘さん二人も中から出てきて、少し賑やかな夕飯となりました。

聞けばお父さんはアメリカ人で、以前沖縄に来た時にその素晴らしさにすっかり気に入って「なんとかここで暮らせないか」と考え、沖縄米軍相手の商売を始めることで晴れてこの地で暮らせるようになったのだとか。

今は日本人の奥さんとの間に二人娘がいて、今日は奥さん抜きで娘たちを旅に連れてきているそう。

そんな話をしながらも、宿のご主人が焼く肉がどんどんテーブルに並べられていきます。肉、デカイな・・・!

宿のご主人は長らく先生をされていたそうですが、引退後はここ津堅島で宿「アイリーペンション」をしているとのことです。が、最近(2020年)調べたところによると、この宿の建物は別のガイドサービスなどに変わっているようで、もう廃業されたようでした。

夕飯後は、娘さんたちと友人と僕とでトランプのスピードをやりましたが、まあ小学生児童の手の早いこと・・・。昔は僕も結構強かったはずなんですが、さっぱり勝てず。旅の疲れと満腹とで眠気もすごく頭が回りません。対して彼女らは元気いっぱい。お父さんの終了の声がけでやっと開放されました。

夏場の海水浴シーズンでも、ニンジンの最盛期でもない島で、こんな出会いがあるのだからやっぱり来てよかったと、ベッドでうとうとしながら思うのでした。


津堅島を離れる日

翌朝、結構なボリュームの朝食を前に、一昨日久高島に渡る前にコンビニで買った沖縄のぜんざいを食べるかどうか悩んでいました。たぶんこれ結構甘いんだよなあ。

そんなことを友人と話しながら食べていると、同宿の娘さんたちが「昨日海岸でネコを見たから一緒に見に行こう!」と誘ってくれました。

島を離れるまでまだ時間があるので、自転車でヤジリ浜へ向かいます。

残念ながらネコはいなかったものの、朝の日差しの中、自転車で走るのは気持ちがよかった。まるで接点のないはずの家族とこうやってほんの少しだけでも時間を共有できるのが旅の醍醐味というもの。

やがて、季節外れの台風が送り込んでくる風が、少し強めに吹いてきはじめました。

帰りの船が少し心配になったので、ヤジリ浜で家族には別れを告げて、島を離れる船に乗り込みます。

やっぱり、島を離れる段になって、晴れてきました。それも旅の醍醐味、ということで。

二泊三日の島旅の最後は、このあと本島に戻り同じうるま市に属する平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島まで足を伸ばして終りとなりました。(久高島/津堅島旅・了)

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