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教会と人情の島々、「五島列島」旅 その1

旅する先に選ぶのは、何かしら縁のあるところだと、より楽しいものですね。どうも、いづやん(@izuyan)です。

ここ1年くらいで、「五島」という名前をよく目にするようになりました。あまりによく見かける、耳にするようになったものだから「行くしかない!」とまで思うように。

ゴールデンウィークに長めの休みを取れることになったので、五島列島縦断旅に出かけることにしたのです。


五島と言いつつ、山ほど島がある

そもそも僕が「五島」の単語を初めて聞いたのは、結構昔、それこそ15年以上前です。小笠原つながりの古い友人たちが車で行くというのです。その時は「楽しそうだなあ」くらいにしか思っておらず、いつの間にか月日がたっていました。

去年、とあるつてで東京から五島の魅力を発信する「五島ZINE」の中の人と知り合うことができて、一気に五島熱が高まっていきました。

そこから五島のことを調べて実際に行く方法などを模索するわけですが、まずいつもの「五島ってどこよ?」から始めましょうか。

「五島列島」は九州は長崎県の西に、南北に連なる140あまりの島々からなっています。初めてしっかり見た時に思いましたね。「五島と言いつつ、5つどころじゃない・・・」と。

有人島は11あるそうですが、これも架橋されていたり、施設管理のために人がいる、というだけで実際には住んでいなかったりするので、資料によってまちまち。人口の多い主な島を挙げると、北から、宇久島、小値賀島、中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島、となります。

五島の由来は、福江島、久賀島、奈留島、若松島、中通島、の5つの主要な島、ということですが、実は古い資料には久賀島の代わりに宇久島が入っています。これは五島列島の歴史から考えると至極当然で、宇久島は五島列島全体を統治してきた五島氏(宇久氏)の発祥の地だからです。


しかし行き方、渡り方がありすぎる

そんな歴史的背景は置いておいて、旅人としてはまず行き方を調べないと行けません。そして気が付きます。

「五島の島に行ける航路がたくさんあるな・・・ていうか外から見たらひとつの列島なのに、自治体が4つも5つもあるってどういうこと!? そして航路ありすぎてわからん!」

そうです、南北に80kmもの長さを持つ五島列島には、色んなところから色んな島へ渡る航路が用意されているのです。しかも、島によって所属する自治体が違うためか、島々を行き来する五島列島全体の航路を見られるサイトがありません。五島列島には、佐世保市、北松浦郡小値賀町、南松浦郡新上五島町、五島市、の4つの自治体があります。

今回のゴールデンウィーク、長めに休みをもらえたので7泊8日でいくつかの島を渡り歩こうと思っていましたが、早速計画段階からくじけそうになりました。

まず、五島列島に渡るには、博多、佐世保、長崎、からになります。そして、島から島を渡り歩くわけですが、島によっては港が複数あり、そこから行ける島が違っていたりします。頼りの自治体が作った各島の観光案内サイトでは、違う自治体の島への行き方は載っていなかったりします。

何より混乱するのが、自治体のサイトでは「島名」ではなく、「自治体名」での表記が多いということでした。

旅のルート・航路決めで、最終的に一番頼りになったのが、日刊海事通信社が作っている「全国・海外 船の旅情報」の中の「西海・五島列島」の定期船案内でした。一般財団法人日本旅客船協会の航路検索「五島列島」も役に立ちました。

それに、以前記事にも書いた「地球の歩き方JAPAN 島旅01 五島列島」に書かれていた「世界遺産候補の教会巡りプラン」を軸にして旅程を考えていきました。


これが五島列島縦断7泊8日の旅程!

そんな五島列島、とにかく思っていた以上に広大で、「列島」と呼ぶにふさわしい複雑さ(島好きから見ると)です。それだけに旅のしがいがある!と行く前から期待がふくらみます。苦労の末考えた旅のスケジュールは以下のとおり。

■5/2(土)
羽田空港 →(飛行機)→ 長崎空港 →(バス)→ 長崎港ターミナル →(九州商船 フェリー椿)→ 福江島

■5/3(日)
福江島

■5/4(月)
福江島 →(五島旅客船 フェリーオーシャン)→ 奈留島 →(五島旅客船 フェリーオーシャン)→ 若松島 →(タクシー)→ 中通島

■5/5(火)
中通島

■5/6(水)
中通島 →(野母商船 フェリー太古)→ 小値賀島

■5/7(木)
小値賀島 →(町営船 はまゆう)→ 野崎島 →(町営船 はまゆう)→ 小値賀島

■5/8(金)
小値賀島 →(野母商船 フェリー太古)→ 宇久島

■5/9(土)
宇久島 →(野母商船 フェリー太古)→ 博多港 →(バス・タクシー・電車)→ 福岡空港 →(飛行機)→ 羽田空港

8日間で、7つの島を渡り歩くプランです。島旅好きの自分にとっても、まとまった期間でたくさんの島を渡り歩くのは初めて。出発前から期待と(体力への)不安で準備にも力が入ります。五島を南から北へ縦断する旅、次回からレポートをお届けします。長いです(笑)。途中で別の記事も入るかもしれません。(続きます)

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