「五島列島」旅 その11(奈留島) 近づけない南越教会、白亜の奈留教会
気がつけばもう今年も2ヶ月もないんですね、焦ります。どうも、いづやん(@izuyan)です。
五島列島旅の第十一回をお送りしますね。江上天主堂で静けさに包まれた時間を過ごした後は、島のあちこちを走りながら他の教会も見て回ることにします。
漁村と南越教会
江上天主堂でしばらく過ごした後、江上地区をしばらく見て回り、港のある中心地まで戻ることにします。
奈留島は島の中心から北、北西、北東、南、南西、南東に、足を伸ばしたような複雑な海岸線を持つ島です。江上地区から地図を見ずに元来た泊地区に戻ろうとしたら、道を間違えて北に細く伸びる船廻地区に入っていました。
「せっかくこっちに来たんだから『南越教会』を見ていこう」と海岸沿いの道を北上します。途中いくつかの漁村を通り過ぎます。
「南越教会は今は見られないですよ。道がなくて近づくこともできないはずです。地権者的な問題もあって」
そう港のインフォメーションセンターのおやじさんは言ってました。近づくことができないってどういうことだろう?
船廻地区の道を北上していくと、道は唐突に終わりました。海岸沿いをぐるっと一周しているわけじゃなかったようです。iPhoneのマップで検索するとどうやら少し戻ったところに「南越教会」はあるようです。
GPSが示す場所まで戻り辺りを伺うも、数軒の民家があるだけです。
「この奥にでもあるのかな・・・?」と少し引いたところから見てみると。
確かに民家の奥の山の中にオレンジ色の屋根に十字架らしきものが架かった建物が見えました。どうやらこれが南越教会のようです。
遠目から見えた南越教会は十字架が壊れていて、やはり今は使われていないというのは本当のようです。敷地に近づくにも手前の民家を抜けていく必要ありそうですし、インフォメーションセンターで教わった通りそれはできなさそうでした。
後で調べたところによると、南越教会でのミサは休止中で、信徒の方々は奈留教会に通っているそうです。江上天主堂ですっかり木造教会の良さにあてられたので、ぜひとも中を見てみたかった。
奈留教会
今度こそ港まで戻り、奈留教会へ。町を見下ろす小高い丘の上に建っています。江上天主堂とは違ってしっかりした造りの白い尖塔を持つ教会です。
中に入ると椿をかたどったステンドグラスが印象的。ちょうどお昼時の鐘も辺りに響いています。
しばし教会内で静けさを味わったあと、外に出て町並みを眺めます。旅の初めから曇っていた空が少しずつ晴れてくるのが感じられます。(続きます)
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