「与那国島」旅 その13 豊年祭、思いがけない神輿行列
旅の最中に思いもよらない出来事に遭遇する、そういうのが好きで旅をしていると言っても過言ではありません。どうも、いづやん(@izuyan)です。
与那国島旅の第十三回をお送りします。旅先でのお祭遭遇に心が踊ります。
与那国島の御嶽総本山はお祭り準備中
与那国島の三日目は、前回の通り島内巡りでしたが、実はこの日の朝、東崎から帰る途中に祖納の十山神社(とおやまじんじゃ)でお祭りの準備をしているところを通りました。いかにも沖縄らしい彩りの幟が立てられています。
この神社、別名は「十山御嶽」(とぅやまうがん)と言って、神道と八重山諸島の御嶽信仰が結びついた独特の様式を伝えているそうです。確かに鳥居は備えていますが、社は完全に沖縄っぽさが出ています。ちなみに神社としては、日本の最西端に位置する神社です。
与那国島にはたくさんの御嶽(うがん)がありますが、主なものは12あり、ここ十山御嶽はその本山。
祭りの笛の音が聞こえる
宿に戻ってきて朝ごはんを食べながらのんびりしていると、祭りの笛の音が外から聞こえてきます。慌ててカメラをつかんで外に出ると、宿の前を神輿の列が通りすぎるところでした。
聞くと、今日は与那国島の「豊年祭」のまさに当日だそうです。なんという幸運! さっき見かけた十山御嶽まで行くのでしょう。
先頭はしばらく子供神輿が続きます。着てる服の色の違いは地域の違いでしょうか。
赤、紫、黄色、紺、と色とりどりの一団が通り過ぎます。
離島の祭りだからそんな人数いないかなと思ったらとんでもない、神輿の列はしばらく続きました。島を挙げての祭り、なのでしょう。
子供神輿が終わると、ずっと大きな俵が積まれた大人神輿が続きます。
俵の周りに櫓が組まれた神輿もあります。
「豊年祭」は書いて字のごとく、島の豊作を感謝するお祭り。僕が嬉しく思ったのは、観光客の誘致目的ではない「島の人のための祭り」に遭遇できたことです。そして沖縄各地にはこういった祭りがまだたくさん残っていることも知っています。
神輿を追っていくことも考えましたが、自分はその一員ではないのでやめておきました。写真をひとしきり撮り終わった後は思いがけない神輿の列に遭遇してしばらくぼーっとしてしまいました。(続きます)
与那国島の主な御嶽は以下のページにまとめられています。
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