「与那国島」旅 その7 「西崎」に到達、日本で一番西の端に立つ人間になる
やっぱり島の景色を撮っている時が一番楽しいです。どうも、いづやん(@izuyan)です。
与那国島旅の第七回をお送りします。東崎で灯台や馬の写真を撮り終えて、いよいよ島の西側に向かいます。
東崎から島の南に回る道へ
東崎での素晴らしい光景を写真に収めて満足したところで、今度はそこから島の南側を回る道をたどって西の端を目指します。日はようやく傾いてきたといったところ。
風力発電の風車は東崎から結構離れたところでもよく見えました。
途中、「雲が近づいてくるなー」と思っていたら、突然結構激しいスコールにみまわれて慌てて近くの岬にあった東屋に避難。虹があちこちに出ているということは、それだけ雨が降ってるということを忘れていました。本当に突然、きます。
ただの雲でさえ、都市部に比べたらくっきりはっきりしているので、ついつい写真に撮りたくなります。
スコールはざあっと降ってすぐに止みます。止んだあとまた強い日差しに照らされてアスファルトから湯気が立っていました。
島の南を走る道路は結構アップダウンがあり、島中央部のなだらかな畑地を眺めることもできました。
スクーターを走らせること数分、島南部にある比川(ひがわ)集落の比川浜に着きました。人もいなくて静かな浜でした。
与那国島には祖納、久部良、比川の三つの集落がありますが、この比川は最も人口が少ない静かな集落のようです。ドラマ「Dr.コトー診療所」のロケが行われた診療所の建物がそのまま残されていたりしました。
比川の集落を少し見て回って、さらに西に向かいます。日はもう暮れかけています。
西の端の西崎(いりざき)に上がる手前のナーマ浜。地元の人が泳いでいました。空の色が素晴らしかったのでもっと写真を撮っていたかったのですが、日没の時間が目前まで迫っていたので先を急ぎます。
日本の西の端に到達!
ナーマ浜を過ぎると西崎への入り口へは上り坂です。横目に海を見ながらどんどん上って行くと、舗装路が行き止まりになり、その先に灯台と展望台のある園地が見えます。
スクーターを降りて歩いて灯台のある方に向かいます。そこには、夕日の沈む南シナ海を背に「日本国 最西端之地」という石碑が立っていました。
日本の西の端に辿り着いた時間はちょうど日没時間の19時40分! 空が綺麗な赤と紺のグラデーションを織り成していて、なんとも言えない感慨が押し寄せます。
以前別の記事で書きましたが、民間人が一般的な交通手段で訪れることのできる正確な日本の端はここだけです。ここから台湾までは111km。石垣島へは117km、那覇へは509km、東京へは2112km。空気の澄んだ日であれば台湾の稜線が見えるとのこと。ずいぶん遠くまで来ました。
今、ここに立っているということは、日本では自分より西に誰も立っていないということです!(たぶん) 無駄にテンションが上がります。
西埼灯台も夕暮れの中にそのシルエットを映しています。
西の彼方の雲がスコールを降らせている様もよく見えました。
写真を撮っていると、昨日与那国島空港の入り口で宿の迎えが来ないとお互いぼやき合ってた人とまた会いました。その人は古いフィルムカメラで国境の海の夕暮れを撮っていました。その方、沖縄の島をあちこち行ってるそうで、色々話を聞かせてもらいました。
話しながらシャッターを切っていると、日もすっかり暮れて辺りは紺色の闇に包まれてきました。西埼灯台にも灯りがともります。そろそろ宿に戻ります。(続きます)
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