「与那国島」旅 その9 蝶の採集家と移住
知識はあるには越したことはないですよね。旅で知らないものを見ると毎回自分の知識の無さを嘆きます。どうも、いづやん(@izuyan)です。
与那国島旅の第九回をお送りします。与那国島三日目、今日も島の中をあちこち回ります。
明け方の島の風景は美しい
朝の4時にiPhoneのアラームをセットしたにもかかわらず気が付かず、目が覚めたのが5時過ぎ。せっかく朝日に照らされた風景を撮ろうと思ったのに・・・と窓の外を見たらまだ真っ暗でした。
そう、与那国島は西の端なので日の出は遅い。8月になろうというのに日の出時間は6時過ぎ。これ幸いとささっと支度をしてスクーターに乗って東崎へ向かいます。
東崎に着いたのは5時半頃。まさにこれから夜が明けようという空。
灯台の周りの馬たちは昨日と変わらず静かに草を食んでいます。
与那国島は蝶のメッカでもある
ここ東崎にはコンクリート製の展望台があるのですが、そこで写真を撮っていると僕と同じように島の朝日を見ようという人がちらほら集まってきます。
ほとんどの人は数枚写真を撮って満足して帰っていきますが、一人、昨日の昼間にもいたおじさんから話しかけられました。
仕事を引退して与那国島に移住してきたこと。小さい島なので今日の晩御飯の献立、果ては口座にどれくらいお金が入っているかまで知られてるようなところもあるけど、与那国島はいいところだということ。蝶が好きなので、渡り蝶や迷蝶(風などで飛ばされてくる蝶)がよく見られるここ与那国島は自分には打ってつけということ。などなど。
風に乗って珍しい蝶がたびたび与那国島には入ってくるらしく、蝶好きには実は結構有名な島、なのだとか。そうか、蝶には興味がなかったけど、そういう世界もあるのか、と妙に感心してしまいました。しかし蝶の種類にはほとほと疎いので、島内で見かけても「あ、蝶だ」くらいにしか思えないのがつらいところ。
これは蝶に限らず、草木や鳥でもよく思っていることで、旅の課題の一つだなあといつも思っています。「名前には物を切る性質がある」とはどこかで読んだ一文ですが、名前がわかると見えてくる世界もがらりと変わってくるはずなので、少しずつでも覚えていきたい。何かいい方法はないものですかね。
そんなことを考えながら、朝日に照らされた東崎を後にします。(続きます)
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