「与那国島」旅 その6 虹と灯台と自由な与那国馬
使い古された言葉ですが、「絵に描いたような風景」というのはあるんだなと思うことがあります。どうも、いづやん(@izuyan)です。
与那国島旅の第六回ですね。ダイビングで島の海を満喫した後は、いよいよ島の中を巡ります。
まだ日が高いのでまずは東側へ
ダイビングから戻って宿で一息。時間は16時を回っていましたが、外は普通の昼間と変わりありません。さすが日本最西端。
宿でスクーターを借りたので島の中を巡ってみることにします。宿のある祖納から一番島の北東を回る道路に出て、島の東の端を目指します。
空の青さとくっきりとした雲が沖縄の島にいるなと感じさせます。こういう空を見たかったんですよ!
東の端が近づいてきたところで風力発電の風車と海が見えてきました。と、そこに虹がかかるという素晴らしい光景に出会えました。本当に、絵に描いたような一瞬です。
先ほどの風車と虹をひとしきり写真におさめて、さらに東に向かうと与那国島の東の端、東崎(あがりざき)が見えてきました。ここでも虹がお出迎えです。
東崎の入り口にも拝所(うがんじゅ)がありました。
東崎と天然記念物「与那国馬」
東崎は海から100mほどの高さの断崖絶壁の岬で、その名の通り、与那国島の一番東の端の岬です。岬の先には東崎灯台が建っていました。回りは牧草地でしょうか。馬や牛がのんびり草を食んでいます。
今回の旅の目的は「日本の西の端に立つ」だったので、東崎のことはほぼ知らないで来たわけです。いざ来てみたら思っても見なかった光景が広がっていました。そもそも馬がこんなにいるとは思っていなかったので、遠目からしばし呆然とします。
おそるおそる岬の牧草地に入りますが、馬は特に人のことは気にしていない様子。
岬周辺には厩舎も管理している人も、柵すらもありません。
仔馬もいます。
この馬、こんなに自由に放牧されてはいますが、れっきとした天然記念物の「与那国馬」です。他の品種と交配してこなかったので日本在来の馬の中で、その血を一番濃く保持しているとか。
灯台、虹、馬。本当に絵になります。
与那国馬、一時はかなり数が減ってしまったそうですが、保護活動に力を入れた結果、現在はこうやって見ることが出来るようになっているのだとか。
夢中でシャッターを切り続けます。
海の上では絶え間なくスコールが降ってるようで、あちこちで虹ができていました。
東崎から少し離れたところでも、遠くに馬がいるところが見えました。
実は、柵はある
東崎周辺には一見すると、与那国馬の行動を制限するような柵は見当たりません。それでも実は道路に柵と同等の役目をする仕掛けがしてあります。
それがこの「テキサスゲート」です。
道路に結構な幅の溝が作られていますが、馬や牛、鹿、猪などはこの連続する溝の上を歩くことができないという習性を利用した「柵代わりのもの」なのだとか。与那国島だと柵を作っても台風で飛ばされることもあるだろうし、確かにこっちの方がよいですね。
ちなみに溝の幅は結構あるので、宿でスクーターを借りる時に「テキサスゲートを越えるときは十分スピードを落としてくださいね。たまに勢いつけて乗り越えようとしてパンクさせるお客さんがいますので・・・」と注意されました。確かに乗り越えるときは結構な振動がありましたしね。
ダイビングで疲れていたはずですが、絵になる光景の連続に気持ちは上向いていくばかりです。(続きます)
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