「与那国島」旅 その12 西の果ての島の神殿は製塩所跡
もう手に入らないものがあると、無性に気になるタチです。どうも、いづやん(@izuyan)です。
与那国島旅の第十二回ですね。島の中央を南に抜けて、比川から西の久部良まで来ました。港付近を撮って回ります。島を回っていると堤防に絵が描かれていることも多いですが、ここのも力作。
日本最後の夕日が見える丘
久部良の港から少し北に行ったところに、海が一望できる丘があります。そこには「日本最後の夕日が見える丘」の碑が建っています。
場所的には西崎の方が西の端ですが、夕日を撮るにはここなら西崎の灯台も画面に入れられるのは確かにいいかも。西崎からだと夕日と海だけの画面になってしまいますしね。
古代の遺跡? 神殿?
「日本最後の夕日が見える丘」からほど近い海岸に、不思議なものが建っています。
柱と梁だけ残っています。それが何かを囲むような構造をしています。
近寄ってみても、よくわかりません。辺りに人影はなく、何かの遺跡と言われても信じてしまいそう。
真っ青な海と空を背景にしていると不思議とより一層寂寥感が増してきます。祖納の巨大な門といい、海底遺跡、辿りつけなかった人面石といい、与那国島は何か遺跡・古代の遺物っぽいものとやたらと縁があるのでしょうか。
ひとしきり歩いても結局何かわからずじまいで、あとで宿に戻ってご主人さんに聞いたら「製塩所」跡なのだとか。
1985年に製塩所が建てられ、「アダンの夢」という与那国島の塩が作られていたのだとか。しかし、2004年に火災で全焼。ご覧のような廃墟となっています。このコンクリートの柱のところに、塩の樽を置いていたようですね。
「美ら島物語 母なる島、与那国島」のページで、往年の姿を少し見ることができます。
ここで作られた塩は、火災の時に運びされたものがその後も少しだけ「国境(はて)の幻の塩」と名前を変えて売られていたそうですが、どんな味だったのか、想像するしかありません。まさに「幻の塩」となったのです。
ぐるっと回って祖納に戻る
製塩所跡をひとしきり見た跡は、久部良の集落を回って、空港の前を通り戻ります。
牧草地のようですね。
来た時は「宿の人が来ない」と気もそぞろだった空港の建物を見に寄りました。
やはりシーサーはいますね。どちらも口を開けているように見えます。
時間は15時を回っていたと思いますが、昨日今日とアクティブに動きすぎて、この暑さもありかなりへばってきました。(続きます)
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