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「与那国島」旅 その5 海底遺跡見たさに16年ぶりのダイビング

せっかく身に付けたスキル、腐らせておくにはもったいないですよね。僕にもそんなスキルがありました。どうも、いづやん(@izuyan)です。

与那国島旅の第五回をお送りします。与那国島に行く、と友人に話したら「行けるなら行った方がいい」と言われた場所がありました。それが「与那国島の海底遺跡」です。


16年ぶりのダイビング

実は僕、ダイビングライセンス持ち、つまりダイバーです。肩書だけは。

肩書だけというのはつまり、16年前(この旅当時)にライセンスを取って以来、全く潜っていなかったからです。お金かかる趣味ですよね、ダイビング。

しかしこの旅で16年の沈黙を破ります。与那国島の海にあるという「海底遺跡」を見たいがために!

「海底遺跡」と呼ばれていますが、実際に遺跡かどうかははっきりしていないそうです。それでも巨大な岩が人工的な構造物のように見えるそうで、ロマンを感じずにはいられません。しかも本当に遺跡だった場合は、1万年以上前の遺跡だろうと言われています。見たすぎる!

とは言うものの、ライセンスを取って以来潜っていないわけですから、スキルに不安がありまくりなわけです。それでも初心者でも「海底遺跡」に連れて行ってくれるダイビングショップがあるかどうか調べてみました。


まずは体験ダイビング扱いで

与那国島にはいくつかダイビングショップがありますが、「ダイビングサービス マーリン」さんに問い合わせたところ、天候と風向きさえよければ初心者でも連れて行ってくれるとのこと。

ものすごい久しぶりのダイビングなので、1本目は「体験ダイビング」扱いでダイビングを思い出したいと言ったら、問題なくOKしてもらえました。

そして当日の今日、宿からほど近い港で記憶を頼りに16年ぶりのダイビング。機材のメンテはうろ覚えですが、BCジャケットもレギュレータの扱いも結構覚えてました。あとはまごつくことなく潜行できれば問題なさそうです。

いつも海に入るときはシュノーケルのいわゆるスキンダイビング(素潜り)ですが、タンクを背負って息継ぎを意識しない海の中は、たとえ水深3メートルくらいのところでもいつも違って十分に面白かった!


いざボートダイブへ!

スキル的にも問題なさそうだ、とガイドさんに言われたので、「いざ海底遺跡!」と思ったのですが、この日は南風が強く、残念ながら海底遺跡には行けないとこと。・・・がっくり。

海底遺跡は与那国島の南に位置していて、南風が強いと潮の流れが速くなり潜れなくなるそうです。

「実は海底遺跡のシーズンは冬場なんですよ。冬は風が北からに変わるから」とはガイドさんの言葉。しかたない、これは次回与那国島に行くための「宿題」ですね。

残念は残念ですが、初めてのボートダイブなので、とても楽しみです。沖縄の海と言えば浅いサンゴ礁のリーフとエメラルドグリーンの海中を想像しますが、ここ与那国島は島を出るとすぐ1000mもの深い海。海の色は深い青で「ヨナグニブルー」と呼ばれています。

僕にとってはよく知っている小笠原の海の色とそっくりで、むしろこっちの方が馴染み深いです。

ボートは島の西側の久部良港から出港し、北側のポイントを目指します。日本最西端の灯台も見えます。

ポイントに到着、では行ってきます!

1本目は水深5〜10mくらいの浅いサンゴ礁の海をあちこち見て回ります。魚影がすごく濃いのでとても楽しかったです。

ちょっとこっちに向きすぎてますが、カクレクマノミがいたり。

ハタタテハゼも見つけました! このハゼ、大好きなんですよ。見られてとても嬉しかったです。


与那国島の海は高速道路のサービスエリアのようなもの

初ボートダイブは無事終わりました。いやあ、与那国島の海、すっごいです! 水中の写真は慣れていないので魅力を伝えきれなくてもどかしいくらいです。

ちょうどお昼前だったので用意されたお弁当を食べて少し休憩します。

ガイドさんやもうひとりのお客さんと色々話をしました。

「与那国島でダイビングしてて今までで一番驚いたことはなんですか?」

「色々あるけど、一番驚いたというか凄かったのは、カジキの群れを見た時かなあ」

群れ?! カジキって群れるの!? 

「与那国島は黒潮の流れの中にあって、いわば高速道路でいうサービスエリアみたいなもの。色んな魚が通りすぎていく場所なんですよ。だから時折思いもしないすごいものを見られることもあります」とのこと。

冬場に見られる「ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)の大群」も、与那国島ならではなんでしょうね。見てみたいな・・・。

午後は「どんなところがいいですか?」とガイドさんに聞かれたので「地形が面白いところで!」とリクエストしたら、断崖だったりトンネルを潜るような結構ハードな(初心者にとっては)ポイントに連れて行ってもらいました。

結構狭いところを通ったり、上下の移動があったりして写真をのんびり撮る余裕がなかったけど、これも面白かった!

計2本のボートダイブを終えて、港に戻ってきました。海底遺跡には行けませんでしたが、与那国島の海を堪能できて心から満足している自分がいました。

与那国島に行った友人が、「普段は島に行ってもそんなにダイビングはしないけど、八重山で与那国島だけは日程のほとんどをダイビングに当てた」と言っていたのがわかった気がしました。

ガイドをしてくれたダイビングサービスマーリンさんも親切丁寧でとてもよかったです。ありがとうございました。(続く)

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