「与那国島」旅 その10 島旅で台風が来そうな時にすべき6つのこと(と島の中央部巡り)
旅先での晴天はやはり気分が高揚します。晴天なら、ね。どうも、いづやん(@izuyan)です。
与那国島旅の第十回をお送りします。今日は1日特に予定はなく、いつもの旅と同じく島の中をあてどなく巡ります。
台風がきているらしい
昨晩、友人からTwitter経由で「台風できたけど大丈夫?」と連絡をもらっていました。いつものことだし、ここまで来るのにまだ時間もあるだろうから大丈夫じゃね?と余裕すら漂わせていましたが、朝撮影を終えて宿に戻り、天気図やら衛星画像を見て一言。
台風が思ったより近くて乾いた笑いが出てるとこ。
— izuyan (@izuyan) 2012, 7月 28
想定より大分近くにいました、やつが。
台湾の南東、ということは与那国島の南東でもあるわけですが、思ったよりずっと近い!
これまで伊豆諸島をメインで回っていた僕ですが、あそこは台風が目の前でできるような場所ではなく、小笠原や沖縄方面で出来たものが「やってくる」のがほとんど。
そうだ、ここ沖縄なんだ・・・。
撮影帰りに商店で買った自家製のポーク玉子おにぎりとグァバジューズで軽い朝食をとりながら、まずは情報収集。
島旅をしていて台風が来て「やべえ帰れなくなりそう・・・」という時に僕まずやることは、以下のとおりです。
1. 情報収集
台風の進路、スピード、自分のいるところまでの予想到達時間を確認。
2. 帰路の運行状況確認
飛行機、船の会社のサイトや電話で当面の運行状況を確認。船の場合は「あと何日くらいで欠航になりそう」と答えてくれることもあります。むしろ飛行機はその時にならないと・・・と言われることがままありますが、会話のニュアンスでやばそうな時はわかることもあります(笑)
3. 宿の人や島の人に確認
情報収集で一番信頼性が高いのがこれ。現地の人に「どうですかね?」と聞くと「明後日には欠航するかも」などと答えてくれます。ずっとその島で生活しているので島の生命線である空や海の航路がどうなるかは熟知してして、天気予報から予測するよりずっと信頼できます。島の人が「今日帰れ」と言ったら僕は素直に従うことにしています。
4. 帰路の便の変更
情報収集して「これはまずいな」と思ったら、いよいよ動きます。可能なら飛行機や船の便を変更します。
5. 代わりの足がないか探す
初動が遅く、自分が帰るつもりだった足が動かない可能性が高まってきたら、他の手段がないか確認します。これも宿の人に聞くのが一番早い。伊豆諸島の場合は、船、飛行機、ヘリコプター、チャーターの漁船などが選択肢。沖縄の場合も、島によっては定期便がなくても人数さえ集まればチャーターのヘリが飛ぶことがあります。
6. 祈る(もしくは諦める)
ここまでして帰りの便について情報収集・変更・確保したら、あとは祈るだけ。自然の前ではダメな時は何をしてもダメなものです。あとは島を楽しみましょう。
とりあえず与那国島内巡りを、今日も
台風の状況を確認して、航空会社やら明日乗る予定の竹富島へ行く船会社に電話して運行状況を確認、もうちょっと様子見をすることにして、今日も島の中を巡ります。
与那国島も他の沖縄の島と同じように、この赤レンガの屋根の家が多かったです。あとは鄙びた飲食店なんかも味わい深い。
宿のある祖納地区の西の端には「ティンダハナタ」という岩山があって、結構高いところまで登ることができるとか。行ってみることにします。
木の生い茂っている遊歩道です。
崖の下を縫うように道が上へ続いています。
15分くらい歩いたでしょうか。だんだん周囲を一望できる場所になってきました。途中に、16世紀の初め頃、与那国島を統治した女酋長「サンアイ・イソバの碑」があります。
なるほど、それで祖納には居酒屋「女酋長」ってのがあったのか・・・。唐突なネーミングだったしずっと気になってたんだよな・・・。
ティンダハナタの遊歩道を登り切ると、そこは展望台のようになっていました。どうも自然の侵食洞のようです。片側は崖、片側は祖納を一望できるようになっています。
海まで一望できて気持ちいいです。
島の中央部へ
ティンダハナタを後にして、昨日回れなかった島の中央部の道を往きます。崎元酒造所の看板(?)がありました。与那国島で一番古い酒造所だそう。この日は日曜日だったので島にある酒造所はどこもお休みで見学できませんでした。残念すぎる。
島の中央部は山や森、畑がほとんど。サトウキビ、長命草の畑があちこちにありました。
山、と言っても急峻なものはなく、道もなだらかなアップダウンの繰り返しのみ。のんびりした空気が漂っています。ただし、日差しはすごく暑い。
サトウキビ畑を通りかかります。ちょっとかじってみたい。
中央部を北から南に抜けて、比川地区まできました。Dr.コトー診療所、診療所そのものもあります。ただし、中を見るには有料です。
ちょっとした商店があったので、立ち寄って飲み物と黒糖を入手。
比川から東崎に抜ける道の途中から入れる遊歩道の中に、「人面石」というものがあると聞いて向かってみましたが、林の中で看板もなくどうにも見つけられませんでした。暑くてへばり気味だったので戻って探す気も起きず、気がつけば林を抜けて海が一望できる場所に出ました。
東崎に向かう道が続いているのが見えます。まだ台風は大丈夫そうですね。(続きます)
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