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「利尻島・礼文島」旅 その7(利尻島) 大漁亭でウニ丼を堪能し、北利ん道で不思議なアイスをいただく

2016年の利尻島・礼文島旅のレポート、第7回です。最果ての乳酸飲料ミルピスを飲んで少し休憩。と思っていたのですが、営業がすごかったので早々に退散。


エゾバフンウニは本場でも高かった

ミルピス商店を出て、道をさらに南へ。10分もしないうちに、沓形という町に入ります。

道沿いに鳥居が見えたので原付を停め、境内に入ってみます。ここ、北見富士神社は江戸時代の享保年間に創建されたそう。

「あ、御朱印帳持ってくるの忘れた」

神社の拝殿に手を合わせた後に思い出しました。社も立派で社務所のある神社なので御朱印をいただくこともできただろうに、残念。また来たらいい、ということで。

拝殿で振り返ると鳥居の向こうに沓形の町と海が見えます。こういう景色、実にいい。

時計を見るとすでに正午を回っています。沓形でお昼にしたいところ。

参考にしたガイドブックにはウニ丼が名物のお店があるとのことなので、ひとまずそこへ向かってみます。

そのお店、大漁亭は明治41年創業だそうで、入り口からのぞくと旅館のような風情。宴会専門の割烹だった名残が感じられます。

平日、13時になろうかというところですが、お客はどうもいなさそう。

声をかけると女将さんらしき方が来て、玄関脇の個室に通されます。テーブルに座ってメニューに目を通すと、「ウニ丼 5500円」の文字。

(うわあ、さすがに高いなあ)と心が正直な感想を漏らします。

「今年は台風でウニ獲れなくて高いんですよ」

しまった、先手を打たれた。ここまで来て「ウニが思ってたより高いので帰ります」と言えない空気。とはいえ、せっかくの本場のエゾバフンウニ。僕らが普段関東で食べるのはムラサキウニ。エゾバフンウニはそれに比べると身の色も味も濃いと聞きます。まさにウニの中のウニ、キングオブウニ。

濃厚な、しかもミョウバンや塩水漬けになっていない生のエゾバフンウニを食べる機会もそうそうないだろうと、意を決して注文。

果たして運ばれてきたエゾバフンウニのウニ丼は、見たことないオレンジ色を放っていました。

「僕が知ってるウニとは色からして違う・・・」

一口いただきます。

「高いけど、やっぱりうまいな!」

利尻島・礼文島のエゾバフンウニは、あの利尻昆布をモリモリ食べて大きくなったものなので、旨味がすごい。

満足度は非常に高かったです。

食後に少し女将さんにお話しを伺うと、

「獲れなくて高いので、今日ウニを仕入れたのはうちだけ。ウニ専門店だから買いますけどね。やっぱりエゾバフンウニは違いますから。他のお店は前日からの残りを出してると思いますよ」とのこと。

ほかにも、利尻島は移住者が多いこと、ここ沓形は富山出身者が多いこと、仏教の宗派だけで三つもあるそうです。富山は北前船との関係でしょうか。

「他の地区だとまた出身が違ってきますよ。宗派も別になります」

今みたいに道路が整備され車で自由に行き来できる時代とは異なり、集落が違うというのはもう別の国くらいの隔たりがあったのでしょう。これは少し大きな島に行くとどこでも聞く話しですが、出身地まで違ってくるのは面白い。人の気質も違っていたりしそうです。


デザートも、ウニと昆布で?

食後のデザートは実は決めていました。

沓形のフェリーターミナル駐車場に建っている「北海道観光物産売店 どんと美咲喜」内にある「北利ん道(きたりんどう)」で食べられるという「愛す利尻山」。

これ、ソフトクリームの上に乾燥ウニと細かく刻んだ昆布を載せ、さらに乾燥ウニの粉末と昆布塩が降りかかっている、この字面だけ見れば「なし」な代物ですが、これがなかなかどうして。

「てっぺんの乾燥ウニを食べてから、粉末の乾燥ウニと昆布は混ぜて食べてください」とお店のお母さん。

乾燥ウニを口に運ぶとしっかりとしたウニと磯の香り。それを楽しみながら、スプーン代わりの乾燥根昆布を使って混ぜていくと、刻んだ昆布がシャリシャリになってくる。食べてみると、アイスの甘みと昆布・ウニの塩気が絶妙に合う! 地方によくあるキワモノソフトクリームの類かと思いきや、昆布とウニの香りでソフトクリームが美味しくなる「あり」なデザートでした。

これに使われている乾燥ウニとか昆布塩は色々特許を取っているとか。

スプーン代わりのかったい根昆布も楽しい。ソフトクリームを食べ終わったらこれも食べてOKだそうですが、噛んでも噛んでも噛み切れなかったです・・・。

利尻島っぽいお昼とデザートを堪能でき、今日のお昼は昼食難民にならずに勝利しました。(続きます)

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