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「隠岐諸島」旅 その11(海士町) 島前カルデラ外輪山の稜線を走り、崎集落でニーナ捕りを見る

2016年の隠岐の旅、第十一回です。海士町での二日目、午前中はあまんぼうでの海の遊覧、隠岐牛でのランチを堪能し、午後は島の南へと向かいます。


水木しげる先生公認(?)七尋女房岩

隠岐牛を堪能したあと、海士町でもまだ足を向けていない島の南側へ。

島の東側の海岸沿いの山中にあるのが「七尋女房岩」、海士町の言葉で「ななふろにょうばいわ」です。山道の入り口にゲゲゲの鬼太郎とねずみ男が添えられた説明看板がお出迎え。海士町に古くからある妖怪伝説の岩ですが、水木しげる先生も実際に訪れたこともある由緒正しき(?)スポット。

その昔侍が近隣へ向かう途中、山中から石を投げる者がいたので登ってみると、七尋(約12.6メートル)もある大きな女が立っていた。すかさず刀で斬りつけると岩に化けてしまった、という伝説。

5分ほど山道を登ると、確かに高さ6メートルもある奇岩はなんとも言えない表情を見せていました。なるほど確かに伝説になりそうな佇まい。


日御碕神社と島前カルデラの外輪山

さらに南下して、海岸沿いの細い道を抜けたところにある日須賀地区の「日御碕神社」へ。

この神社、鳥居には「御崎神社(みさきじんじゃ)」、拝殿には「日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)」と書かれています。

どっちだろうなあと思っていましたが、Googleマップやその他のサイトを見ると「日御碕神社」のよう。出雲大社の北にある日御碕神社を勧請したものでしょう。結局二つ記された名前の謎は解けずじまい。

この道は日須賀で行き止まりになっているので、七尋女房岩付近まで戻り、島最南端の崎地区や木路ヶ崎へ向かいます。道はどうも山の稜線上を走っている模様。

見晴らしの良い場所の脇に設置された看板が、その答えを教えてくれました。

今走っている稜線は、島前カルデラの外輪山の尾根筋とのこと。そう言われて目を上げれば、確かに海中に没しているところがかつての火口だったに違いありません。

海士町や隣の西ノ島、知夫里島にもこの外輪山の稜線を走る道はあるそうです。島前の島々を上からみると、確かにカルデラっぽい。中央には西ノ島の焼火山(たくひさん)があります。巨大な火山が盛り上がったあと一旦陥没しカルデラを形成、その後に中央火口丘、つまり焼火山ができたとのこと。

写真右手の一番高い山が、西ノ島の焼火山。その周りを火山性陥没地形の内海が取り囲んでいます。

本土から結構離れた島々ですが、ここに立っていると、内海と島々の影が見えます。天然の良港はまるで瀬戸内にいるかのように感じられます。


三穂神社と崎集落でそぞろ歩き

そんな島前カルデラ外輪山の稜線上を走り、島東南部の崎地区に到着。

ここは隠岐神社に祀られている後鳥羽上皇が島に流された際に上陸、一夜を過ごされた三穂神社があります。

もちろん社は当時のままではありませんが、歴史の教科書に出てきた出来事に連なる場所、というのは自分の浅薄な知識をほんの少し裏付けてくれます。それが旅の楽しみの一つでもあるなあ、と境内を歩きながら思うのです。

崎地区は小高い丘や静かな港があり、歩くにはとてもいい。特に港のこぢんまりした雰囲気はしばらく眺めていたいほど。

港やその先の磯の写真を撮っていると、裏の山から地元の人と思しき二人が降りてきて、何やら磯で捕り始めました。大きなものではなく「ひょいひょい」っと指で摘んで捕っているので、なんだろうと思わず声をかけてみます。

「ニーナを捕ってるのよ」

カゴの中身を見せながら女性が教えてくれました。なるほど、島後の宿で食べたニーナだ! 採り始めてからおそらく5分も経ってないと思いますが、中にはもう10個以上が入っていました。

「捕れる時はこのカゴ一杯に捕れるわよ」

この小さいのがそんなに捕れるのかとニーナ捕りの続きを見せてもらっても、あまりにさっさっと気軽に捕っていくので何が何やら。磯を覗き込んでも自分にはさっぱりわかりません。

他には、色々な海藻が採れること、タケノコも様々な種類のものが時期をずらして採れることなどを教えてもらいました。田んぼだけでなく、やっぱり自然の恵みも豊かな島なんですね。(続きます)

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