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「青ヶ島」旅 その8 火口の内側へ

こうやってブログを書いていると、とにかく旅に出たくなります。書を捨てよ島に行こう。・・・どうも、いづやん(@izuyan)です。「青ヶ島」旅の第8回です。少しペースを上げたいものです。


「神の声」もあっさりさっぱり

青ヶ島二日目、雲が多くなってきました。島の風物詩と言えば僕は「島内放送」(防災無線)をわりと上位に上げたいクチなのですが、伊豆諸島だと大体どこも似通っています。島のあちこちに設置されたスピーカーや各家庭の無線機を通して、その日の船の発着の有無や場所、催し物、選挙のお知らせなどなど、宿に居ながらにして島の今がわかります。船が来るかどうか微妙な天気の時はそりゃあ「神の声」にも等しい島内放送。青ヶ島もご多分に漏れず、その島内放送が朝あったのですが、これがなかなか潔い。

「こちらは防災青ヶ島です。還住丸は運行します(プツッ)」

・・・えっ、これだけ!? もうちょっとこう、前口上とかあっても良さそうなものだけど? ぼーっとしてたら聞き逃しそうな簡潔さです。


ウワサのアレが捗るセット

宿でいかにも正しい民宿の朝食をいただきます。今日は青ヶ島のいわゆる観光スポット(?)的なあそこに行こうと思います、と宿の人に話したら「生卵と生のじゃがいも」をいただきました。おお、これでウワサのアレが捗る! ありがとうございます! これで何をするかは後のお楽しみということで。


青ヶ島最高地点へ

宿を出てまずは青ヶ島の最高地点、大凸部(おおとんぶ)を目指します。標高は423m。昨日の尾山展望公園よりカルデラがよく見えるとのことです。集落の西側の山道を行きます。途中、東京愛らんどシャトルのヘリが到着するのを見ました。乗ってみたくはありますが、お世話になるということは切羽詰まっているということですから歓迎すべき状況ではないのがつらいところです。でも乗ってみたい・・・。

写真を撮りつつ歩いて30分くらいでしょうか。わりとあっさり到着しました。確かにカルデラの外輪山の全てと内輪山がしっかり見えます。

昨日の尾山展望公園より内輪山が近くに見えます。ところどころ青いビニールハウスは切り花を栽培しているところだとか。島の新しい産業にしようとのことですが、出荷時に船が来ないこともあり中々難しいところもあるんだそう。これは離島の産業全般に言えますね。左手を見ると集落の高台から外輪山の内側に入る道路が見えます。


火口の内側に潜入!

その後、大凸部から引き返して集落にまた入り、東に抜ける道路を歩いて先ほど見えた外輪山の内側に入る道路を目指します。道路をてくてく歩いていると、後ろから軽トラックの助手席にパグを乗せたおばあちゃんが「港行くんなら乗ってくか?」と声をかけてくれました。

一瞬迷いましたが港まで一気に行くと色々見たいものが見られないので丁重にお断り。あとで思えば、例の港の巨大なクレーンを見るのに乗せてもらえばよかったなあと後悔しきり。この島、なんとなく色んな人に話しかけられる率が高い気がします。

外輪山の内側に入るには、平成流し坂トンネルというトンネルを使う方法と、旧道と呼ばれる先ほど大凸部から見た山肌をくねりながら下りる道を使う方法の二つがあるそうですが、へたれな自分はトンネル経由で入ります。

トンネルを抜けると上から見るばかりだった内輪山(丸山)の特徴的な畝のある斜面を横から見ることができました。横から見てもやっぱり変わってます。周囲を山に囲まれて、その中にまた山があるわけです。緑に覆われていますが、火口の中にいるのです。ちょっとした感慨です。(続きます)

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