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「青ヶ島」旅 その6 カルデラ in カルデラ!

今年は台風当たり年ですね。再来週には九州方面に旅をする予定なのですが、ちょっと不安です。どうも、いづやん(@izuyan)です。「青ヶ島」旅の第6回目ですね。まだ一日目も終わっていません。


これを見にはるばるやってきたわけで!

取水場斜面の坂道を下り、途中を左に入ると尾山展望公園に続く階段です。ここの一番高い展望所は、村全体も例のアレも見渡せる絶好のスポットとのこと。展望所には環太平洋地域を模したオブジェがあったりします。

展望所の一番見晴らしのいい場所に辿り着き、集落と海の方角を見やり、振り返ると! そこには世界でも珍しい二重カルデラの威容が広がります。中央の小さな山(丸山)を大きな火口(外輪山)が取り囲んでいます。ホントに二重だ・・・すげえ!と独り言も漏れます。


遥かに望む複式火山

中央の丸山の左側の規則的な溝は、宿の人に聞いた話では椿が植えられているそうです。椿といえば椿油。それを島の産業にしようという動きがあり植えられたそうですが、植えた斜面の勾配が結構キツく収穫がかなり大変だとか、都の助成がなくなってからは採りたい人が採っているだけらしいとか、色々聞きました。

パノラマ写真を撮ったり動画撮ったりしながらTwitterでこの景色を写真つきでつぶやいていたら、友人が「プッチンプリンだ!」と盛り上がってましたね。(ちなみに宿の人もそう言ってた)畝になっているのは、高い方が防風林となる木を植えているからだそうです。プッチンプリンの畝の逆側、地面が露出している部分は土砂崩れではなく、水蒸気が地面から今も噴出しているので露地となっているそうです。中腹に見える白い建物が、地熱サウナ施設「ふれあいサウナ」の建物です。


なぜこの色なの・・・?

しばしカルデラの壮大な光景を眺めた後、展望所からさらに先に道が続いていたので向かいます。振り返ると海と緑の斜面が見えます。しばらく行くと「東台所神社」と標識が見え、森の中に続く道を行くとなんとも言いがたい色の神社が見えてきました。

森の中に赤い神社。なぜこの色・・・。あとで調べたところによると、大己貴(オホナムチ)神ともう一柱の神様の他に、1757年(宝暦7年)に、悲恋の末島民7人を殺して自身も入水したという浅之助という人物の霊を祀っているのだとか。神社のそばにいた時はそんなことは露も知らなかったわけですが、やっぱり少し薄ら寒い気持ちがして手を合わせてすぐその場を立ち去りました。

そういえばなぜこの色をしているのか、島の人に聞くのを忘れてましたね。聞くのも憚られそうな気もしますが。ただ、少し変わった神社ではありましたが、ミステリースポットという扱いはしたくないなあと思うのです。社の中を覗いた時に手入れされているのが分かって、島の人たちの信仰の場というのが伝わってきたからでしょうね。(続きます)

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