「青ヶ島」旅 その5 謎の緑斜面現る
先週末、旅好きの友人何人かで集まって旅の写真を見せ合いながら飲んできて、新たな旅欲が止まらない今日この頃な、いづやん(@izuyan)です。「青ヶ島」旅の第5回目ですね。
おじいさんと別れて、もう一度集落に入ります。すぐそこですが。
来た道を左に曲がり、東の方に歩きます。役場やら学校の建物が見えてきます。結構立派な建物です。後で聞いた話では写真の高床式的な手前のところはプールになっているそう。気軽に泳げる海岸がないので、島の子はプールで泳ぐことも多いんだとか。
細い脇道をほっとけない
少し歩くと清受寺というお寺さん。シンプルです。島的なお寺です。その少し先の道を行くと薮の中を指して「大里神社」の看板。指し示された先を見るとゆるい上りの山道。夏場でかなり濃い薮ですが、僕、島に行くとこういう道ってどうしてもほっとけない気分になるらしく、薮を掻き分けながら道を進みます。
緩やかな坂道を登るのですが、ソフトボール大の玉石で作った参道がいい感じに滑るので怖い! 生い茂った草との合わせ技でかなり注意を払いながら登らないと綺麗に転びそう。この玉石の参道、伊豆諸島の他の島でも見かけます。玉石を使うのは見た目綺麗で海岸などで手に入りやすいからでしょうか。
薮の先の厳かな空間
10分ほどでちょっとした山の上の開けた空間に出ました。木の鳥居や小さな石の祠がいくつも並んでいます。風に晒されて苔むしたものも多く雰囲気があります。先ほどの入り口に神社、と看板がありましたがいわゆる社殿はありません。一部薮が開けたところからは海が見えます。
日が落ちるまでにはまだまだ時間があるので、再度集落に戻って、集落を見渡せる尾山展望公園に行きます。
役場の前を過ぎ、上りの坂を行くと前方に何やらスキー場のような緑の斜面が・・・。
スキー場・・・・??
遠目には完全にスキー場が夏場に行なうグラススキー場の様相。近づいて行くと、斜面の緑は芝生ではなく緑色に塗装されたコンクリなのが分かります。しかも結構な面積。
実はこれ、山に降った雨を集めて取水場に流すためなんだとか。見ると斜面の麓には水路が設けられてます。青ヶ島は島全体が溶岩由来の岩で出来ており、とても水はけがよいようです。せっかく雨が降ってもすぐ地面にしみ込んでしまうので、地下水も豊富ではなく、さらにさほど深くないところで海水と混ざってしまっているのだとか。
その斜面の真ん中を貫く坂道を上ると頂上で行き止まりになり、集落が一望できます。そばにはドコモ電波塔があります。しらばくここで景色を眺めながら休憩します。(続きます)
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