洋上の緑の要塞「青ヶ島」旅 その1
大分秋めいてきましたね。どうも、いづやん(@izuyan)です。
さて、島旅ブログということで島に行ってきた話しを綴っていこうと思うわけですが、最初に行ったところから時系列で、というのは美しいとは思うものの掴みとしてはどうかと思うわけです。最初の島旅話しということでインパクトを大事にしたい。
そこで、ここ数年の中で、行ってる時も帰ってきてからも面白かった島旅ということで、3年前の2011年7月の終わりに行った「青ヶ島」旅のお話を数回に分けてお送りします。長くなります。イントロから長いです。
青ヶ島? どこそれ?
青ヶ島。島好きの人間であれば「おお、あの行きづらい島ね! 地形が面白いよね!」と思い、そうでない人にはどこにあるのかもさっぱりな島でしょう。場所は東京都心から南に358km、伊豆諸島の最南端になります。東京都青ヶ島村、一島一村です。僕は行くまで知らなかったのですが、青ヶ島は全国にふたつしかない「無番地」の自治体の一つなのです。正式に「東京都青ヶ島村無番地 ○○様」で郵便が届きます。
島へのアクセスですが、本土からの船や飛行機の直行便はありません。まずは八丈島まで行き、そこから定期船「還住丸」で2時間半か、ヘリコミューター「東京愛らんどシャトル」で20分ほどのどちらかしか島に渡る手段はありません。
船でのアクセスは、島の波止場が小さく天候の影響を受けやすいので接岸率は5〜6割。ヘリは就航率8割以上ですが、定員が9人で村人の足になっているので予約が取りづらいという側面があります。
島は世界的にも珍しい二重のカルデラ地形となっていて、その地形の美しさと交通の便の悪さから来る行きづらさが島好きの憧れを掻き立ててきたのです。
行くからには帰ってこなければならない
僕に与えられた夏休みは平日3日に土日を加えた5日間。それで絶海の孤島に行って帰ってこなければなりません。悲しき会社員のさだめ。ヘマは許されません。それを静かに受け入れて綿密な計画を立てます。
あちこち島に行っていますが、こんなに移動のスケジュールを本気で考えたのは青ヶ島が初めてでした。なぜなら、知り合いに何人か、渡ろうとして船やヘリが欠航して渡れなかった人たちがいたからです。彼らの悔し涙を無駄にするわけにはいきません。
島旅の醍醐味は船旅と信じて止みませんが、本作戦は時間が命。行きは八丈島まで飛行機、八丈島と青ヶ島の往復を船にします。八丈島からの青ヶ島行き船が出なければ仕方なし、八丈島観光します。八丈島も好きだし。
問題は青ヶ島に渡った後で船が出なくなったらどうするか。そのために定員9人の最後に滑り込み予約をしたヘリを帰りの足のリスクヘッジとして用意できました。これで完璧です。たぶん。
こんなスケジュールにしてみた
■7/28(水)
羽田→(飛行機)→八丈島→(船)→青ヶ島
■7/29(木)
青ヶ島滞在
■7/30(金)
青ヶ島→(船)→八丈島
■7/31(土)
八丈島滞在
■8/1(日)
八丈島→(飛行機)→羽田
■8/1(ここまでに青ヶ島から船が出なかったら)
青ヶ島→(ヘリ)→八丈島→(飛行機)→羽田
それでは次回から実際にどんな旅模様だったのか、お送りします。(イントロ長い)
他媒体への掲載をご希望の場合は、ページ下のフォームからご連絡ください。
コメントする