「青ヶ島」旅 その15 八丈島で島のPR方法を聞く
旅は帰れるところがあるからいいものだと帰ってくるたびに思います。どうも、いづやん(@izuyan)です。長々と書き綴った青ヶ島旅も15回、今回で最終回です。
空間舎でまったりした後は、青ヶ島の十一屋酒店さんで教えてもらった磯崎商店さんで、青ヶ島の焼酎「青酎」のハイグレード品「伝承」を買いました。お店の人に十一屋酒店さんに、ここで買うといいと勧められたと言ったら、「伝承」は青ヶ島に群生しているオオタニワタリの葉を敷いて、そこで麹をまぶす作業をするのだとか、色々教わりました。
青酎を買ってあちこちスクーターで走り、八丈島にいくつかある温泉のひとつ「ふれあいの湯」でまったり。そのあとは近くの裏見が滝に寄ったりして、島をぐるっと一周する道を走り、宿に戻りました。
民宿「もろこや」さんは小奇麗で食事も美味しかったですね。
いよいよ最終日
旅の最終日、5日目です。朝から同宿の人の島旅話を聞かせてもらったり、宿のご主人とお母さんにも色々お話を聞きました。八丈島のいいところを聞いたら、水が豊富、との答え。昔はそれで田んぼがたくさんあったそうです。戦争の影響で、より実入りのいい観葉植物を育てることにしたんだそう。
ご主人は島出身の人ではなく、最初は三宅島か小笠原に移住しようと思っていたそうですが、新緑の八丈島の山を見た時にその美しさに驚いて移住を決めたのだとか。今でも島暮らしならではの苦労が色々あるけど、やっぱり住んでいると素晴らしい景色が見られるのはいいことだとも。
さて、この日は八丈島の観光情報を積極的にツイートしているアカウント「八丈島の情報発信チーム8jo」さんにお会いしたい旨リプライしたら、お返事をいただけたので午後お会いすることになっていました。約束の午後まで時間があるので、取りあえず、神湊でこの日から開催のイベント「浜あそび」を覗きに。色々出店があったり、ボートなどの遊びができるっぽいですね。
その後、末広地区のみはらしの湯まで向かいます。ここは断崖の上に露天風呂があり、太平洋を一望しながら温泉に入れるお気に入りの場所。風呂あがりに休憩してたら、「チーム8jo」さんから連絡があり、空間舎を予約までしてくれていました。
八丈島で一番有名なTwitterアカウント
いそいそと空間舎に行って、「八丈島の情報発信チーム8jo」の中の人、畑中由子さんにお会いして色々お話を聞かせてもらいます。
この「@team8jo」アカウント、「八丈島」というキーワードを入れてつぶやいていると、よくリツイートしてくれたり、そのつぶやきから島にいるとわかると色々なことを教えてくれる、とても素敵なアカウントなのです。
畑中さんは、ブログという存在が出来た頃から色々運営していること、出身自体は八丈島だけど、ずっと都内暮らしをしていて、島に戻ってきたこと。それが、新島民と旧島民の間をうまく行き来できるポジションに役に立っていること、島の人たちにお金をかけないPR方法としてブログを教えて回ったけど、自分たちのことを書いて島の情報を書かないのでどうしたものかと思っていた。そこに、秋田県横田市のTwitterを利用したPRサイト「よこったー」をみて、これだ!と思ったこと、などなどを聞かせてくれました。
「チーム8jo(八丈)」としては中核になるメンバーが50人ほど。島で暮らしている人、島で商売をしている人などなどのTwitterアカウントがあり、それらはTwitterのリストとしてブログに表示。それ以外に「#8jo」ハッシュタグを使って、メンバー以外の人たちや島を訪れている観光客も巻き込んで運用、それもこちらのブログに表示しています。
島のPR作戦を聞きながら
僕も島にいる間「#8jo」のハッシュタグを付けていくつかつぶやいたら、反応があって面白かったですね。
こういったTwitterとブログを使った島のプロモーション活動はうまくいって、今では島内のあちこちから取材に来てと言われるし、他の自治体の観光協会などからも取り組みについて問い合わせや取材があるのだそう。
実際、島にいるときにつぶやいたことに対して、島の人から返事やアドバイスがあると、八丈島という場所をより身近に感じることができたので、これはすごくいいPR方法だと感じました。
色々空間舎で話しを聞かせてもらっていると、他のお客さんが釣ったカワハギとムロアジのお刺身を、空間舎の奥さんの娘婿さんでシェフさんが綺麗に盛りつけていて、しかもそれをサービスでいただいたり(通常はやってません、注意!)、この日から期間限定で始まっていたランチをごちそうになったり、本当にいい時間でした。
畑中さんにそそのかされて(?)、いきなり八丈島移住した漫画家さんのお話を聞いたり(そのマンガの話しはいつかこのブログで紹介します)、色々島暮らしへの興味は尽きません。
今回の旅は色んな話と出会いに恵まれて
最後に畑中さんが「なんだかんだいって、ストレスないよー。内地にいた頃は、胃が弱くてよく胃痛してたけど、それもこっちに来てから全然ないし」と笑っていたのが印象的で、もうよく考えずに八丈島に住んでもなんとかなるんじゃないかくらいの気持ちになりましたね。この話しを聞かせてもらった時から今までに何度か八丈島に遊びに行っていますが、この時の縁で畑中さんには毎回よくしてもらっています。ありがとうございます。
時間を見ると13時40分! 14時の飛行機に乗るのに慌てて準備して、お別れの挨拶もそこそこに、スクーターをかっ飛ばしてなんとか空港の時間に間に合いました。
今回は青ヶ島が旅のメインでしたが、青ヶ島の景色だけじゃなくそこに住んでる人と話し、生活をほんの少し覗かせてもらい、八丈島でもよい出会いがあって実に愉快な旅でした。(青ヶ島旅・了)
他媒体への掲載をご希望の場合は、ページ下のフォームからご連絡ください。
コメントする