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「青ヶ島」旅 その4 盛大に笑われたり長々と愚痴られたり

台風がやってきて関東はすっかり秋の空気ですね。どうも、いづやん(@izuyan)です。「青ヶ島」旅の第4回目をお送りしますね。冗長さがウリになりつつありますが、のんびりお付き合いくださいな。

さて、宿に到着するなりお昼を食べ、身支度をしてまずは集落をぶらぶらします。

少し大きな島だと港の乗船待合所や宿に、島のパンフレットや地図があったりするのですが、ここにはなさげです。幸いなことにiPhone(ソフトバンク)の電波は集落なら入るので、念のため宿の位置をGoogleMaps上に記憶させて、出発です。


あんたその足大丈夫なの?(笑)

少し歩くとすぐに、島唯一の商店である「十一屋酒店」さんが見えてきました。島によくある食料品や生活雑貨を色々取り扱う万屋的なお店です。青ヶ島土産もなかなかの充実ぶり。あとで買いにこよう。

飲み物と、お店で作って配ってる「青ヶ島おさんぽMAP」なる地図を入手! これで冒険が捗ります。地図入手ついでにお店のおばちゃんに、行きの船で日焼けした真っ赤な足を「大丈夫なの?」と盛大に笑われます。船で調子こいて素足をデッキに広げていたからでしょう。ええ、日焼けするとまず真っ赤になります。学生の頃はよく赤鬼とか言われたものです・・・。

十一屋酒店さんの前は、同じく酒店さんが経営する島唯一のガソリンスタンド。レンタカーもやってるそう。ただしレンタルスクーターは「事故起こされても島だと緊急の対応ができなくて困るから」やってないのだそう。車借りるほどではないし、やっぱりこの島は歩きで回るしかないのか・・・。


厳かな気分になったり妙に安心したり

宿から酒屋の前を通る、島の北へと伸びる道を歩きます。すぐに集落を抜けて海が見えてきます。船の上から見た通り、断崖の上からは海が遠い。その道をさらにすすむとやがて獣道になり、少しずつ下りになっています。地図にも下の浜に下りられる道が記してありますが、あちこち崩落してそうな佇まい。旅先で独りのときは無理はしない、がモットーです。少し様子見を見てダメそうなら引き返そう。

少し先を行くと質素な鳥居と祠が見えてきました。なんでかうまく説明できないんですが、島で見るこの手の社、すごく好きなんですよね。一見人が全然入らないようなところに、人の心の一部がある、というのがいいのかもしれません。


座って休んでけ!

社のところで引き返して元来た道を戻ると、道ばたにおじいさんが座ってました。目が合うと「今日の便で来たのか? 暑いから座って休んでけ」と言います。せっかくなので隣に腰を下ろします。日陰ほとんどないけど・・・。

日々の生活の愚痴に始まり、果てはなぜか八丈島は青ヶ島と違って水が豊富だから昔は水田がたくさんあって米を作っていた、なんて話しまで聞かせてもらいました。島旅だと大抵色んな人と話しをすることになりますが、このいきなりな道ばた四方山話が今回の青ヶ島を象徴するもののひとつになるとは、この時まだ想像もしていませんでした。(まだまだ続きます)

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