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「青ヶ島」旅 その2 青ヶ島に渡るには、まず還住丸に乗らねばならない

夏の暑い最中もいいですが、涼しくなると旅への思いが募りますね。どうも、いづやん(@izuyan)です。

島旅レポート第一弾、2011年7月の終わりに行った「青ヶ島」旅の第二回をお送りします。旅のスケジュールは万全。いよいよ出発です。


離陸したと思ったら着陸した。何を言っているかわか(ry

まずは飛行機で八丈島に渡るわけですが、伊豆諸島への飛行機は大きく分けて二通り。調布飛行場から出ている便と、羽田空港から出ている便があります。八丈島行きは羽田空港から毎日3便出ています。ちなみにANAのみです。

朝一番の便は羽田空港7時30分発で、八丈島空港に8時25分着。八丈島から青ヶ島に行く定期船「還住丸」は10時15分発。乗り換えは十分間に合います。伊豆諸島の島旅へは何度も行っていますが飛行機を使うのは初めて。離陸したと思ったらすぐ着陸、くらいの早さで思わず「飛行機すげー」と半笑い。船で行くと11時間弱かかるんですよ・・・。


ただの漁港のようだけど・・・

空港に到着しましたが、還住丸の出港までは2時間弱あるので空港内でしばし休憩。その後空港前のタクシーで「還住丸の乗り場まで」と伝えて乗船場所に連れて行ってもらいます。本土と島を行き来する大型の定期船は島の東側の三根港に泊まりますが、事前に調べた情報によれば還住丸の停泊は西側の八重根、それも漁港だそうです。

10分ほどで八重根漁港に到着しました。タクシーの運ちゃんがとにかく無愛想だったことだけは覚えています。それにしても本当に普通の漁港です。知らないとここから青ヶ島行きの船が出るなんてわからないくらい普通の漁港。乗船待合所なんてのも見当たりません。

還住丸は停泊していました。想像してたよりずっと小さい。これで黒潮ど真ん中を突っ切って太平洋を渡っていくのか。その前に積み荷用コンテナに混じってコンテナハウスがひとつ、受付でしょうか。平日なので人も見当たりません。

しかたないので、背負ってたザックをコンテナハウスの前に置いて漁港をぶらぶらしていると「船乗る人ー?!」と先ほどのコンテナハウスから声が。やはり先程のコンテナが受付でした。乗船券代2620円を払い、青ヶ島の綺麗な空撮写真の印刷された乗船券を受け取ります。


ちゃんと船が出る! 船に乗れる! 島に行ける!

島旅好きの人には分かってもらえると思うのですが、この船に乗る前の時間は、たとえようもなく高揚するのです! 小さな航路だとその時になるまで船が出るかわからないもの。乗れるとわかったときはそりゃうれしいもんです。

出港時間になりいよいよ出発です。青ヶ島行き定期船「還住丸」に乗り込みます。中は意外にも広く、入ってすぐの階は前半分がシート席のフロア、後ろ半分は座敷スペース。階段を下ると下も雑魚寝できる座敷スペース。階段を上がると操舵室で、操舵室を通らせてもらえば大海原を一望できるオープンデッキに出られます。

130920_09.jpg

大型の定期船のように出港の銅鑼の音はもちろんなし。エンジンの頑張る音が聞こえてするりと港を出て、右手に八丈小島を眺めながら青ヶ島を目指します。お客は僕の他には女性が一人。島の人達はほとんどの場合皆ヘリで行き来するそうで、船で島を訪れるのは、島にとって大事な物資と、物好きの旅人ばかりだそうです。


洋上の要塞、現る

八重根漁港を出発してからしばらくの間携帯の電波が入っていたので、iPhoneアプリの「ツイキャス」でリアルタイムに八丈島を離れる動画を配信したり、オープンデッキで写真を撮ったりしつつ、青ヶ島に近づくのを待ちます。風が少しあったのとやはり船自体がそれほど大きくないのでなかなかの揺れ。外海らしく真っ青な海の色と跳ね上がる白い波が、島旅してる!という気分にさせてくれます。ちなみに僕はほとんど乗り物酔いしません。ドヤ顔できる数少ないスキル(?)です。

オープンデッキでしばらく海を眺めていましたが、日陰がないので30分くらいで退散。島に近づくまで1階の座席でぼんやりします。待つこと1時間、ついに船窓に島影が姿を現しました。

周囲に真っ青な空と海しかない中、緑と赤茶色のコントラストを持つ要塞のような青ヶ島の姿が! (まだまだ続きます)

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