青酎/あおちゅうテイスティングイベント「第1回 AO-CHU Night 〜初めてのAO-CHU〜」で青ヶ島の焼酎を堪能してきました
自分にとって思い入れのある場所にちょっとでも関われるとうれしいものです。どうも、いづやん(@izuyan)です。
青ヶ島の幻の焼酎「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」のテイスティングイベント、「第1回 AO-CHU Night 〜初めてのAO-CHU〜」に参加してきましたので、そのレポートをお届けします。
「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」12種類を一度に飲めるイベント
とあるきっかけで知り合った、様々な地域振興のお仕事をされている「いちぐう」の永田さんという方が、昨年から青ヶ島に関わっているとお聞きしていました。
そのお仕事の一環で、青ヶ島の「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」のプロモーションをしているそうで、「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」関連のイベントもしたい、その告知などをお手伝いしてもらえないか、と相談されたのが今年の頭。「青ヶ島屋」さんで飲みながらその話をお聞きした時は、もちろん二つ返事で即答でした。
そんな出来事から半年。6月23日に、「第1回 AO-CHU Night 〜初めてのAO-CHU〜」と題して開催されたのでした。
会場は、日本橋人形町の高知の食材を扱う「おとりよせレストラン KOUCHI-YA」さん。オフィス街にひっそりと佇むこぢんまりとした、でもオーナーさんの人柄が溢れるような温かい雰囲気のお店です。
僕がお店に着いた時にはもう8割ほどの参加者がいて、「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」のテイスティングを今か今かと待っていました。
お店の入り口、店内にも、プロモーション用に制作された「AO-CHU」のイメージがたくさん掲げられていました。
青ヶ島の特徴的な二重カルデラとたくさんの星が見える島、というイメージがわかりやすくデザインされていますね。
同じデザインのロックグラスとコースターも用意されていました。
「これからAO-CHUが飲める!」という気分も盛り上がってきますね。
参加者には、青ヶ島の観光パンフレットと、「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」のパンフレットが配られました。中には、今回テイスティングする12種類から好きなものを三つ選ぶアンケートが同封されていました。
「AO-CHU」の杜氏さん10名のポスターも展示されていました。AO-CHU、僕は何度も飲んでいますが、杜氏さんがどんな方かは「AO-CHU」のサイトを見るまで知りませんでした。
やはり、顔が見えるって大事ですね。自分の好きなAO-CHUが見つかったら、ぜひ島に会いに行ってお話をお聞きしたいものです。
乾杯は「前割」で
19時を少し過ぎて席が埋まってから、主催の永田さんから青ヶ島と青酎の説明がありました。青ヶ島は人口160人で、単一の自治体としては日本で一番人口の少ない島であること。船でもヘリでもとても行きづらい島であること。去年は4回ほど島に渡って杜氏さんと話し合いを進めたが、今年度はすでに2回渡ろうとして行けなかった。
160人の人口に対して杜氏が10人もいること。昔は、島から働きに出ている夫の帰りを待ちながら醸した「愛の酒」であること。すべて手づくりなので、手間がかかり大変。杜氏も高齢化が進んでいるので、今日飲んでもらうものの中には、今後なくなってしまうものもあるかもしれない、などなど。
「今日は12種類のAO-CHUを飲んでもらって、『これ美味しい!』と思うものがあったら、ぜひ杜氏さんにその声を伝えてください。それがこれからもAO-CHUを作っていく原動力になるからです」
永田さんのお話が終わると、「青酎 池の沢」の「前割」がデキャンタで回ってきました。
「前割」とは、焼酎と水を1:1であらかじめ割っておいて、2〜3週間置いて熟成、まろやかにさせて味と香りを引き立てる飲み方。実は今回は準備時間が足りなくて前日に割っておいたものだそうですが、次回第二回では本当の前割を楽しんでもらえたらということでの登場です。
実はこの「前割」、準備期間が足りなくて「今回はやめよう」と永田さんがイベント前におっしゃったのですが、例え直前の仕込みであっても僕は「あった方がいい」と勧めました。
というのも、「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」はどれも飲み慣れない人にとってはかなりクセが強く感じられるので、少量ずつのテイスティングであっても、初めての一杯は香りと味がある程度まろやかになる「前割」の存在は必須だと、僕は考えています。
かくいう僕も、昔青ヶ島に旅をする前に「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」を手に入れる機会があり、カッコつけてロックで飲んでいましたが「クセが強くて飲みづらいなあ」と思っていました。
その後、西新宿の「青ヶ島屋」さんで初めて「前割」を飲んだ時、それまでのクセが全く感じられず、香りと味が引き立っていて本当に驚いたのを今でも覚えています。それ以来、ロックでも様々な「AO-CHU」を楽しむことができるようになったばかりか、家に自分の一本を買って置いておくまでに好きになりました。
「前割」を注いだそばから、僕の前に座っていた女性は「香りがすごいね!」と驚いていたのが、自分のことのようにうれしかったのは内緒です。
「前割」が参加者全員に行き渡ったところで、青ヶ島村役場総務課長の吉田さんによる乾杯の音頭でいよいよテイスティング会開始です。
いよいよテイスティング開始!
今回のテイスティング会のルールは、12種類の「AO-CHU」を、各自好きな順番で少しずつ飲んでもらって、配られたアンケートに三つまで好きなものに印をつけてもらい、最後にその好きなもの3つをじっくり飲んでもらおう、という流れ。
みなさん席を立って、12種類の「AO-CHU」が置いてある場所まで行き、思い思い手にとってはグラスに注いで飲んでいます。
「同じAO-CHUと名前が付いているのに全然味が違う!」
「こっちは酸味があるけど、こっちはまろやかで飲みやすい」
などなど、あちこちで色んな感想が飛び交っています。
僕はといえばお気に入りの広江マツさんの「あおちゅう」を楽しみながら、同じ席になった人たちと青ヶ島やその他の島での旅の話をするという、いつもの島旅飲み会の様相を呈していましたが、
「AO-CHUはそもそも青ヶ島の各ご家庭にあった自家酵母で作られていたもので、『AO-CHU』と同じ名前がついているものの、全く違う味がして、別の酒とも言っていい味のバリエーションがあって面白いんですよ!」などとウンチクを垂れていました。
そうこうしているうちに、会場である「KOUCHI-YA」さん自慢の高知の食材を使った料理が運ばれてきました。しゃべるのに夢中であまり写真は撮れなかったのですが、どれも美味しくてお酒に合いました。
夜が更けても宴は続く
終了予定時間の21時を過ぎても会場の熱は収まるどころかますます上がっていく様子でした。
実は今回のイベント、最初に聞かされた時は「30〜40代の女性のみ限定」ということで、「それは集まりづらいんじゃないか」と率直な考えを永田さんに伝えたこともありました。
永田さんは、
「焼酎を愛好している層は、40代よりも上の男性。普通に告知するとまずその層で埋まってしまう。他の層にアピールして市場を広げるには、女性の力が必要」
とおっしゃいました。確かにそう言われるとその通りですね。(今回は様々な流れで僕を含めて男性も結構参加していますが)
今回は「AO-CHU(青酎・あおちゅう)」を知らない層に少しでもアピールするための場として「第1回 AO-CHU Night 〜初めてのAO-CHU〜」として開催。しかも、島好きが集う場所、島に縁のあるですらないという徹底ぶりです。それだけ、今までと全く違う人たちに「AO-CHU」をアピールしたい、という気持ちの表れなのでしょう。
次回は、10、11月辺りに「青ヶ島屋」さんでディープなイベントとして開催されるとのことで、今日とは違った会になるだろうと今から楽しみです。
この日、僕にとってはそれなりに飲み慣れた「AO-CHU」のグラスを傾けながら、会場にいる、島旅好きでも「AO-CHU」を知っていたわけでもない人たちが楽しそうに飲んでいる姿を見て、このイベントは成功だなあとうれしくなったのでした。
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