「五島列島」旅 その2 まずは福江島に向かうも食糧難に遭遇する
今までにない挑戦というのは心躍るものです。どうも、いづやん(@izuyan)です。
2015年5月のゴールデンウィークに少し有給休暇を付け足して、7泊8日の五島列島旅に出発です。長期間の旅は、2013年年末の小笠原以来なので大分コーフンしています。
出発2日前にはたと気がつく
今回の旅、まずは長崎から船で五島列島最大の島、福江島に渡ります。ほぼ始発の電車に乗り、羽田空港7時20分発のスカイマークを使って長崎空港には10時20分着。長崎空港からはバスで40分ほどで長崎港ターミナルのそばに到着、12時25分出港のフェリーに乗って福江島までは4時間の船旅。
あちこちの島に行くので、綿密に組まれたエクセル上のスケジュールを見ながらふと「これって飛行機遅れたら船乗れないんでは・・・?」と、出発二日前に気が付きました。九州商船のサイトで調べると、フェリーのチケットは出港30分前に買わないといけない、とも書かれています。つまり11時55分には長崎港ターミナルについてチケットを買っていなければいけない。
過去、行きの船に乗りそこねたことはないのですが、それでも肝を冷やしたことは何度かあるので、ここはおとなしく同じ長崎港ターミナルから14時50分発のジェットフォイルを予約しました。フェリーに間に合ったらその時は窓口でキャンセルしてくれればいいとのこと。
遅延イベント発生しまくり
それでもせっかく初めての島に行くので、周辺の海を眺めながらじっくりと島に近づいて行きたい。それが島旅の醍醐味ってもんでしょう!とばかりにフェリーの時間に何とか間に合わせたいと思いつつ飛行機の乗り、離陸を待ちます。そこで入る無情なアナウンス。
「当機はお乗りになるお客様をお待ちしており、離陸が遅れます・・・」
いきなり予定が狂い始めます。それでも長崎空港には10分遅れで到着。荷物を受け取って大急ぎでバス乗り場へ向かいますが、10時40分発のバスがまさに出てしまったところでした。次の11時発のバスに乗りましたが、これだと港に着くのがギリギリです。バスが空港を出て長崎市街に向かう高速道路に乗ったところでまたしてもアナウンス。
「道路上に故障したバスが立ち往生しており、渋滞が見込まれます・・・」
ええー・・・バスも遅れるの!? さすがにもう諦めてジェットフォイルにするかあという気分に。
と思いきやさほどの渋滞はなく、バスは港の最寄り「大波止」バス停に11時45分に到着。重いザックを担いでいるため全力で走るわけにも行かず、小走りでターミナルビルに向かいます。
11時52分、締め切り3分前に福江島行きのフェリーチケットを買うことができました! チケットと一緒に渡された乗船整理券は260番。この順番で乗船できるとのこと。
フェリー乗り場は長崎港ターミナルビルの2階からになります。上がると、すでに多くの人で賑わっていました。連休ですものね。12時10分ごろから整理券順に呼ばれて乗船開始です。
食料難民に
九州商船の五島行き「フェリー椿」は、僕がよく使っている伊豆諸島行きの東海汽船の船とは違って、2等船室で自分の席は決まっていません。早めに来て若い番号の整理券をもらった人から好きな場所を陣取ることができるわけです。最後の方に乗った僕は一応座る場所確保、ということで座敷席の空いてるスペースに座ったものの、単に座っているだけでやることもなく、所在がない感じがいたたまれず、すぐに船の中を探索することにしました。
どうやら客室フロアーは2階部分のみ、船体の大きさの割に客室部分が少ないなーと思って気が付きました。これカーフェリーなんだと。
さらに、船が大きいから食堂くらいあるだろうと思っていたら、それもない。それどころか売店もない。慌てて船に乗ったのでお昼を済ませたり買って持ち込んだりもしていないわけです。自販機コーナーにカップ麺が売っていたので仕方なくそれで済まそうと思って財布を見ると、小銭が130円、札は1万円と5千円しかありません。カップ麺は220円。
近くの案内所の船員さんに両替ができないか聞くも、答えは「ノー」。なんだよちょっとくらいいいじゃないか。
なんとか船に間に合った代償が、ランチ難民とは・・・。
そういえば暑くてノドが渇いていたので、なけなしの130円でミネラルウォーターを買って、船の上部デッキに出ます。
長崎港を出港したフェリー椿は良い天気の中、進んでいきます。デッキには空腹を抱えた男が海を眺めています。そしてなぜか漂ってくる揚げ物や野菜炒めの匂い・・・。
「あれ、本当は食堂ある??」
船内に戻って船内図をくまなくチェックするもやっぱりありません。どうやら船員さんたちのお昼ごはんのようですね。
教訓。五島行きの船にはお昼を済ますかあらかじめ買ってから乗りましょう。今となってはあとの祭りですがね。
・・・デッキに戻りうまそうな匂いに苛まれつつ、福江島に向かう海の先を眺めているのでした。(続きます)
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