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「利尻島・礼文島」旅 その5(利尻島) 見送りは、利尻うみねこゲストハウス流で!?

2016年の利尻島・礼文島旅のレポート、第5回です。初日から北の地らしい景色やら食を堪能したかと思えば、停電があったりと盛りだくさん。利尻島の二日目は果たして。


見送りは「うみねこ流」で

停電騒ぎから一夜明けた朝は、カーテンを開ける前から分かる晴天。部屋の窓から顔を出すと、利尻富士もしっかり見えます。ほんの少し雲をかぶっていますが、もう少し日が昇れば今日こそ山頂を拝めそう。

昨日ミーティングルームで話しをした女性が朝のフェリーで島を抜けるそうで、宿のオーナーの徹さんとかなこさんが見送りに行くそうです。

「いづやんも来る?」

旅先の見送りといえば、なんだか小笠原でよくお世話になっていたユースホステルを彷彿とさせるイベントなので、ついていくことに。

見送り場所はターミナルとは反対側の岸壁。船が出港したら目印の旗を振ってお見送りです。

その場で、徹さんがいそいそと何やら着替えています。

「うみねこの着ぐるみだー!」と笑っていると。

「いづやん、はいこれ」

「え」

「いづやんの分もあるから」

「」

なんとなく、予感はしていました。

利尻うみねこゲストハウス名物(?)、うみねこの着ぐるみでお見送り。島に来る前から知ってはいましたが、まさか複数着あったとは・・・。

こういうの嫌いじゃないのでイソイソと着ます。

僕と一緒についてきた同宿の男性の分もあり、数分後には岸壁の上に3羽のうみねこが佇んでいました。

「もっと増やしたいんだけど、4着目を買ったところでアマゾンの在庫が切れたんだよね・・・」と徹さん。一体何羽用意するつもりなんだ。

やがてフェリーは出発し、三羽ガラスならぬ三羽うみねこは全力で旗を振り、島を離れていく人々を見送ったのでした。

抜けるような青空に利尻富士、去りゆくフェリー、そしてうみねこ! 「これぞ利尻の見送り!」という写真が撮れて僕も満足です。いや、自分もちゃんと見送りしないと、とカメラをかなこさんに預けて旗を振ります。

島ではいつも見送られる側ですが、こうやって見送るのも悪くない。小笠原ならここからさらに海に飛び込むところですが、利尻の海はもうきっと冷たいはずなので思いとどまります。


利尻うみねこゲストハウスのミーティングルームが快適すぎる

フェリーが小さくなるまで見送りして一旦宿に戻り、宿のミーティングルームで売られていた「利尻昆布ラーメン」で朝食。利尻昆布の出汁ととろろ昆布のトッピングでカップラーメンなのにかなり美味いと評判だそう。お土産にしても喜ばれそう。

元々中にトッピング用のとろろ昆布が入っているのですが、徹さんに追加で「追いとろろ昆布」までしてもらい、本格度アップ!

朝食後、ずっと気になっていた台風の動向と利尻島・礼文島の天気予報をチェック。どうにも3日後の台風が帰りの東京を直撃は免れられそうにないので、1日繰り上げて帰ることに。今回の台風は動きが微妙に読めないのと、前線の影響で北海道の天気も悪くなりそうな予感がします。

こういう時躊躇するとあっという間に島に缶詰なので、予定変更は迅速に、がモットー。

それにしても、ここ利尻うみねこゲストハウスのミーティングルームは快適です。窓からは港と利尻富士が見え、畳敷きでゴロゴロするのにも最適。島や旅関連の本も数多く蔵書されていて、日がな一日ここで過ごしてもよいくらい。こういうスペースがよい宿、大好きです。

ミーティングルームでのんびりし過ぎましたが、今後の旅程もはっきりしました。出かけましょう。


夕日ヶ丘展望台と富士野園地

時計が10時を回ったところで、ようやく利尻島各所を巡る旅に出発。鴛泊港から反時計回りに島を一周するつもりです。

鴛泊の町を原付で抜けたところにあるのが、夕日ヶ丘展望台。宿から5分ほどです。道路沿いにある駐車場から、夕日ヶ丘の上まで小さな遊歩道が伸びています。

展望台に立つと、深い群青の海とポンモシリ島、その向こうは礼文島の島影。

「ポンモシリ」は「小さい島」を意味するアイヌ語で、利尻島だけではなく北海道各所に同名の小島が少なくとも10以上はあるようです。

夕日ヶ丘からほど近い「富士野園地」にも足を運びます。遊歩道を歩くと見晴らしの良い展望台に出ます。

正面には先ほどのポンモシリ島がより近くに見え、振り返ると緑の野の向こうに利尻富士。「富士の裾野の園地」という名前に偽りなしの雄大な景色が見られます。

NHKの番組「日本百名山ひと筆書き Great Traverse」で、プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんが日本百名山100座を人力のみで200日かけて登りきる挑戦をしていましたが、最後の1座がここ利尻島の利尻富士。その記念プレートがこの展望台に掛けられていました。

時間の都合で利尻富士の山頂には行けませんが、自分は島をぐるりと一周ひと筆書きを目指します。(続きます)

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