おすすめの島旅と島情報サイト ISLAND TRIP(アイランドトリップ)

軍艦島に三日連続で行ったので、上陸ツアーを比較してみた

今年は新年の小笠原以降、まだ島に行けていません! 手が震えて仕方ないです。どうも、いづやん(@izuyan)です。

さて、長々と続けてきた軍艦島旅レポートですが、幸運にも三日間で三回予約したツアー全てに参加、軍艦島に上陸することが出来たので、ツアーの比較をしつつ、おすすめツアーはどれか考えたいと思います。基本は僕の独断と偏見に基いていますが、軍艦島観光の際の何かの参考になれば!


各ツアー会社の特徴

高島海上交通

  • ガイドさんの語り口は慣れていて、面白かったです。
  • 途中、伊王島で乗り降り可能。伊王島の温泉リゾートを楽しんでから軍艦島に上陸、などができます。
  • 途中、高島で下船し、石炭資料館に寄って長崎周辺の海底炭鉱の歴史に触れる機会があります。これは他のツアーにはない大きな特徴です。
  • 石炭資料館には、軍艦島の地下の坑道の様子がわかる模型があります。
  • 石炭資料館の中庭の大きな軍艦島の模型を使って、軍艦島の説明が受けられます。島全体の構造を把握するのに役に立ちます。
  • 軍艦島には上陸するのみで、船が周囲を一周することはありません。
  • ブラックダイヤモンド号は、二階デッキに屋根がないので暑い時期は対策が必要です。









やまさ海運

  • 受付後に渡されるパンフレットは、軍艦島の歴史や概要がしっかり記載されています。
  • マルベージャ3号は、二階デッキも一階船室も一人一席確保でき、広いです。
  • 二階デッキには屋根があります。
  • 船内に自販機があります。
  • 帰りにおみやげや軍艦島関連の書籍の船内販売があります。
  • ガイドは長崎市のボランティアガイドが務めています。見学場ごとに一人ずつ配置し、話を聞くことになります。(繁忙時のみかも知れません)
  • 上陸後、船で軍艦島の周囲を一周して西側の様子も見学できます。
  • 上陸周遊コースのみ、上陸後に「上陸証明書」をもらえます。これはこのツアーのみの特徴です。





軍艦島コンシェルジュ

  • 受付の室内で多彩なおみやげ、オリジナル軍艦島グッズなどが購入できます。
  • 受付カウンターで「酔い止めバンド」を売っていました。乗船する人に配慮している印象。
  • 受付で大きい荷物を預かってくれます。
  • 受付の隣の部屋で出港まで待つことが出来ます。
  • マーキュリー号は、二階デッキに屋根があります。
  • 船室内では、自社制作の動画を始め、多くの軍艦島関連の動画が上映されます。
  • ガイドは数人所属しているようですが、うち一人は実際に軍艦島で炭坑夫として働いていた方で、話しにリアリティがあり、ユーモアも交えて大変聞き応えがあります。
  • 暑い時期の麦わら帽子の無料貸出し、軍艦島上陸後船に戻った際の凍ったおしぼり配布など、船内サービスが充実しています。
  • 軍艦島を船で一周する際、船の左右どちらからでもよく見えるように船を頻繁に旋回してくれます。









ツアー比較表

各オフィシャルサイトで分かりづらかった受付場所、発着港の場所もピンポイントでGoogleMapsで示しておきました!

※各ツアーとも、2014年8月現在
 高島海上交通やまさ海運軍艦島コンシェルジュ
ツアー名軍艦島上陸クルーズ軍艦島軍艦島上陸周遊コース軍艦島上陸ツアー
料金
(含端島見学 施設使用料)
大人 3,400円
子供 1,750円
大人 4,500円
中学生 4,500円
子供 2,250円
土日祝祭日
大人 4,200円
中高生 3,400円
小学生 2,200円
小学生未満 1,300円
支払い方法当日受付で現金払いのみ(クレジットカード不可)当日受付で現金払いのみ(クレジットカード不可)予約時にクレジットカード、もしくは銀行振り込み
割引プラン不明インターネットで予約すると、10〜20%引きになるプランあり
15名以上の団体割引あり
平日は200〜300円割引になる
他、団体割引もあり
予約オフィシャルサイト
095-827-2470
オフィシャルサイト
095-822-5002
オフィシャルサイト
095-895-9300
ブラックダイヤモンド号
定員:200名
上部デッキ席あり(屋根なし)
船内トイレあり/自販機なし
マルベージャ号/マルベージャ3号
定員:225名/221名
上部デッキ席あり(屋根あり)
船内トイレあり/自販機あり
マーキュリー号
定員:130名
上部デッキ席あり(屋根あり)
船内トイレあり
 ツアー時間午前:9:00〜12:15
午後:14:00〜17:15
午前:9:00〜11:30
午後:13:00〜15:30
午前:10:40〜13:00
午後:14:00〜16:20
 受付場所長崎港:長崎県長崎市元船町11−22
GoogleMaps
伊王島港:長崎市伊王島町1丁目3775-2
長崎港ターミナルビル 1F 7番窓口
GoogleMaps
長崎港 常盤ターミナル
GoogleMaps
 発着場所長崎港
GoogleMaps
伊王島港
GoogleMaps
長崎港ターミナル 浮桟橋
GoogleMaps
長崎港 常盤桟橋
GoogleMaps
ガイド船内も上陸後もメインの人が一人で行う上陸後は、三つの見学上にそれぞれ三人配置(ただし繁忙時のみかも)船内も上陸後もメインの人が一人で行う
軍艦島周回なしあり
上陸が先。上陸後に島を周回
あり
島周回が先。その後上陸
他特徴伊王島からの乗り降りが可能
高島の石炭資料館見学あり
サイトで上陸コースのパンフレットを閲覧できる上陸コースは、130名50万(土日)の貸切チャーターもあり

で、どのツアーがオススメなの?

どのツアーもそれぞれの特徴を出そうとしていて面白いです。

その中で、軍艦島をよく見学でき、ガイドさんの話す内容もリアリティ溢れ、サービスも充実しているツアーを挙げるとすれば「軍艦島コンシェルジュ」さんです。

受付の手際もよく、酔い止めバンドや出港前の待合室への案内、乗船後の配慮や船内サービスの充実が評価できます。それになんと言っても、軍艦島で実際に働いていた方がガイドを務めているというのはなにより大きい。

その実際の体験に寄りかからず、話しもユーモアを交えつつお客さんを盛り上げるのも上手、というのもオススメの理由に挙げられるでしょう。

ひとつ気になるところがあるとすれば、ちょっと商売気に過ぎるかな、というところでしょうか。それも、よいサービスを提供しようという気持ちの表れでしょう。

「高島海上交通」さんは高島の石炭資料館に寄る唯一のツアーですが、「軍艦島を含む長崎の海底炭坑の歴史を知ってもらいたい」という狙いがあるのだと思います。そういうコンセプトでツアーが練られているので、軍艦島の歴史などにも興味のある人にはむしろこちらの方がいいかもしれません。


ツアーに参加する際のTIPS

さて、各ツアーの特徴やオススメを挙げてきましたが、最後に「軍艦島上陸ツアーを堪能するためのTIPS」をお伝えしておきましょう。

受付を早く終わらせて、船には早く並べ!

これは、次のTIPSと関連していますが、軍艦島を船の上から見学するのに一番最適な席を確保するために必須です。

どのツアー船も、二階デッキの進行方向右側の席を確保しろ!

各ツアー船は、南に向かって進み、島の東側から近づきます。つまり、船の進行方向右側にまず島が見えてくるのです。ぜひ、二階席の右側に席を確保しましょう。

夏は暑さ対策忘れずに。帽子、飲み水の用意を!

夏は暑いです。二階席は屋根ありの場合でも暑いですし、軍艦島は日傘禁止です。帽子を用意しましょう。ツアーによっては麦わら帽子のレンタルもしています。

複数回行く場合、カメラは望遠レンズもあるとよい

今回複数回上陸して思ったのは、同じ焦点距離のレンズだと似たような構図の写真になりがちです。標準的な距離のレンズの他に望遠レンズがあると建物に寄れるので、迫力のある写真を撮ることができるでしょう。

写真を撮る場合は、午前中の方が順光なので綺麗に撮りやすい

軍艦島の見学コースは、東の岸から上陸して、大体西を向いて見学します。午前中の方が順光なので、建物は綺麗に写せるでしょう。逆光で迫力のある写真を撮りたい!という方は、逆に午後便の方がいいと思います。

行くなら10月?

やまさ海運さんのサイトの左のメニュー下に「軍艦島上陸周遊コース 運行率・上陸率」というオレンジのバナーがあり、ここ数年の軍艦島上陸率が掲載されています。

昨年は台風が極端に少ない年で年間を通してかなりの上陸率ですが、それ以外の年は、5月、10月、11月、の上陸率が高いようですね。行くならその辺りの月を狙うといいでしょう。


世界遺産登録前に!

軍艦島は、「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」として、ユネスコの世界文化遺産暫定リストに2009年に掲載されました。さらには、2015年の世界遺産委員会審議に向けて2014年2月に正式推薦することが決まりました。

世界遺産に登録されると、間違いなく今より観光客は増えるでしょう。

軍艦島に行くなら、まさに今!だと思います。


この本にもツアーの比較が載っています。気になる方はどうぞ。

今回三つのツアーで軍艦島に行った時に泊まったホテルはこちら。

長崎ワシントンホテル
軍艦島に行った時に泊まった「長崎ワシントンホテル」は、今回掲載している各ツアーの乗り場へ歩いて15〜20分の場所に位置しています。中華街のそばにあり、軍艦島ツアー以外にも利便性は結構高いですよ。詳細の確認や予約は下のボタンからできます。
■島に関する執筆・取材・講演・写真貸出のご依頼は下記までお問い合わせください。
 izuyan@islandtrip.jp
 僕のプロフィール・実績等はこちら
※このサイトに掲載している文章、写真はすべて無断転載禁止です。
他媒体への掲載をご希望の場合は、ページ下のフォームからご連絡ください。
シェアしてくれるとうれしいです!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINE

軍艦島旅(2013年10月)の関連記事

ISLAND TRIPの本、あります

ISLAND TRIPの本

コメント(2)

ツアーで行き、やまさ海運を使いました。 その時は、運よく上陸しましたが、他社が上陸しても 半分ぐらいは上陸不可。 安全を最優先するがあまり、悲しい結果です。 数少ないチャンスをものにするなら、やまさは避けた方が いいと思います
コメントありがとうございました。 上陸の判断はその時々の波の高さや船長の判断もあるので、ツアー会社によってというよりも状況の影響が大きいと思います。 海は数分前でも状況が変わることも多いので、これは本当に運の要素も多いと思います。 次回、上陸できるといいのですが!

コメントする

PAGETOP