ISLAND TRIP(アイランドトリップ)

「五島列島」旅 その6(福江島) 堂崎教会、宮原教会を経て、半泊教会に至れず

島旅は帰ってくると必ず「次はあそこに行こう」という宿題ができるものだと思っています。どうも、いづやん(@izuyan)です。

五島旅の第六回をお送りします。福江島二日目は朝からずっと雨です。福江教会、浦頭教会と、日曜の朝のミサの光景に遭遇しつつ、島を反時計回りに回りながら次なる教会に向かいます。


堂崎教会は宝の山だった

奥浦の停泊中のフェリーひさかに後ろ髪をひかれつつ、海岸沿いの道をさらに北上します。車で5分ほど行ったところに「堂崎教会」という青い看板が立っているY字路にさしかかります。

右折し、さらに奥へ。右手はすぐ海。晴れてるとさらに綺麗なんだろうなあという入り組んだ湾を横目に見ながら進むと「堂崎教会へ行くにはここで車を停めて歩いてください」的な看板があり、10台くらい駐車できる場所に出ます。

車を降り、奥に見える堂崎教会まで歩いて行くと、入り口には「見学料300円」の記載が見えました。慌てて車に財布を取りに戻ります。

ここ、堂崎教会は現在は「堂崎天主堂キリシタン資料館」として、中に様々なキリスト教布教時代からの歴史的なものが展示されていて、一見の価値ありです。ちなみに「資料館」ではありますが、月に一回ミサが行われている現役の教会でもあるので、中の撮影はNGでした。

薄暗い教会の中にはところ狭しとガラス棚や展示用ケースが置かれ、昔のキリシタンの道具や礼拝の資料が並んでいます。キリスト教についての予備知識はないも同然なので、見るもの全てが珍しかったです。中でも信仰を隠すために仏教などの意匠を借りた道具や像に目が惹かれます。資料館には見る人が見れば貴重なものがたくさん置かれているのは、一見さんの僕でもわかりました。隠れキリシタンの文化は本当に奥が深く、旅から帰ってきて少し調べたりもしました。

1908年(明治41年)に完成した天主堂は、一度改修されましたが、現在までその姿を残しています。外も中もさすがの風格。現在は長崎県の有形文化財になっています。

堂崎教会の施工は野原与吉、鉄川与助の二人だそうですが、鉄川与助は長崎県を中心に多くのカトリック教会建築を手がけた建築家だそうで、この先の僕が訪れる教会でもたびたびその名前を目にすることになります。


民家然とした宮原教会

堂崎教会をあとにして、地図に書かれていた次の教会、「宮原教会」に向かいます。地図に示された場所のそばに車を停め、辺りを探します。

5分ほど散策して見つけられなかったのでその場を去ろうとした時に、ふっと普通の民家っぽい建物の上に小さな十字架がかかっているのが目に入りました。それが宮原教会です。福江教会や堂崎教会を見てきたので、大きなそれっぽい建物ばかり探していたのですが、こういう簡素な教会もあるんだなと、この時初めて思い至りました。

生活に密着、というと月並みな言葉ですが、そんな光景を感じさせる教会でした。

あまりにも民家然としていたためやや気後れして、中を覗くことはしませんでした。外観を少しばかり写真を撮らせてもらって先に進みます。


細い山道にびびりながら

次に目指したのは島北西部に位置する「半泊教会」。西に向かう県道から右の道に入り、山道を上っていきます。軽自動車がやっとすれ違えるくらい、場所によっては1台が通れるほどの細い道です。

「前から車が来たらどうしよう・・・」と気が気ではありません。そしてご多分に漏れず、山道に入ってから携帯の電波も入ったり入らなかったり。雨に濡れた山道がことさらに寂寥感を醸し出しています。

15分ほどのろのろと走ったところで、集落に出ました。山間に民家数軒と畑があります。ここが半泊教会のあるところなのかと、車を降りて探してみるもどうも違うようでした。少し悩んでからさらに先に進みます。

すると、前から車が来るじゃないですか! しかしどうやら地元の方らしく向こうは慣れたもの、谷側にすっと寄ってうまい具合にすれ違えるようにしてくれました。この時教会の場所を聞いておけばよかったのですが後の祭り。さらに15分ほど行けども細い山道で不安は増すばかり。とうとう我慢できなくなって少し広いところに出た時に車をターンして戻ることにしました。それぐらい心細い道でした。

この時、iPhoneアプリのYahoo!カーナビに頼っていたのですが電波状態が悪くちゃんとナビをしてくれてませんでした。よく考えれば車にもカーナビが付いているのでそれを使えばあとどれくらい半泊教会に行けるのかわかったはずなのに・・・。しかも戻る時におそらく教会に行く途中のシスターの乗った車ともすれ違いました。勇気を出してもっと先まで行っていれば・・・。


半泊・大丈夫村!

あとで半泊教会のことを調べてみると、引き返した山道をさらに先に進み、海側まで出る必要があったようです。こぢんまりとした「半泊教会」の周りには「半泊・大丈夫村」というものすごく気になる里山空間を利用したエコビレッジがあるそうで、なんで引き返したのか、とても悔しい思いをしました。

「大丈夫村」は半泊地区で暮らす5世帯9人が営んでいる半農半漁の生活に、限界集落再生や自然と共生するためのエコビレッジを目指して活動しているそうです。廃校となった半泊分校を拠点として、様々な取り組みをしているのだとか。

「半泊ステイ」というプログラムをしているそうで、廃校に泊まった翌日は、「大丈夫村」が行っている環境貢献活動を体験することもできるようです。この旅から帰ってきた後に読んだ2冊の島関係の本が、両方ともこの「大丈夫村」を取り上げていて、「行っておけばよかった!」と悔しがったのは言うまでもありません。

しかも分校跡では都内で修行した腕利きのシェフがいるカフェもあるとか・・・次は必ず行こう・・・。

また福江島に行く宿題ができた、ということでしょうね。これだから島旅はやめられないのです。(続きます)

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