ISLAND TRIP(アイランドトリップ)

青ヶ島写真を公開していたら海外への扉が開けた


撮影者に掲載許可をいただいています(詳細は後述)

よい旅というのは、終わった後にも自分に変化をもたらしてくれるものかもしれません。どうも、いづやん(@izuyan)です。

何回にも渡って書き綴ってきた青ヶ島旅ですが、最後にその旅が僕にもたらした色々な事について書きたいと思います。


旅の写真はとりあえずFlickrへ

僕は旅に出ると写真をたくさん撮ってくるのですが、撮った写真は写真共有サービス「Flickr(フリッカー)」にまとめてアップロードしています。少し前まであった有料の「Pro」アカウントにすれば容量無制限なので、バックアップ代わりとして使っています(今はプラン体系が変わっています)。

青ヶ島に行ってきたのが2011年7月の終わり。旅から帰ってきて大量の(そして大して上手でない)写真をいつも通りFlickrにアップロードしました。FlickrはアメリカのYahoo!のサービスなのでサイト内の表記は基本的に英語ですが、慣れれば簡単です。Flickrの使い方はいずれこのブログでも紹介する予定です。

せっかく英語圏の写真共有サービスを利用しているので、日本人以外にも気がついてもらえるように、写真のタイトルやタグには日本語の他に英語をできるだけ入れるようにしています。「青ヶ島 Aogashima」のように。

さて、Flickrでは「Stats」と言って、自分のアップロードした写真にどこからどれくらいのアクセスがあるか見ることができます。いわゆるアクセスログですね。今までの写真は大体Googleの検索結果から来たりすることがほとんどでした。


無断転載・・・?

あるとき見たことのないURLから結構アクセスがあるのに気がつきました。2011年12月13日のことです。

日本の文化や風土を紹介するブログに、なんか・・見覚えのある写真がデカデカと載ってるんですが・・・これって噂に聞く無断転載・・・?

と思いきや、写真には僕のFlickrにリンク張ってあるし、文章の最後にこんなことが書かれていました。

「Check out Flickr user izuyan's set of jaw-dropping pictures from Aogashima here. (Do yourself a favor and watch the slideshow in fullscreen: the pictures are gorgeous.)」(Flickrユーザーizuyanの驚愕の青ヶ島写真セットをチェックしよう、フルスクリーンでスライドショーで見るんだ、写真は素晴らしい)

ニヤニヤしちゃいましたね。それならしょうがねーなーとか思ったりして、「写真載せてくれてありがとう!」とか慣れない英語でコメント書いたりしました(スルーされたけど)。

チョロいです、自分。それにしても、このブログ記事のトップに載っている青ヶ島の空撮写真(この記事の最初の写真)は本当に見事です。これだけは僕の写真ではありませんでした。


突然アクセス大爆発

その後、ちょこちょこと青ヶ島写真を含むFlickrの写真のアクセスはあるものの至って平穏無事でしたが、3ヶ月後の2012年3月22日の朝、Statsを覗いたら大変なことになっていました。1万7000回近く写真が見られているではないですか!

しかしリファラー(直前にどのサイトにいたか)がほぼ全て「Unknown Source」(不明)になっていて何が起こっているのかさっぱりわかりません。しかしおろおろしているうちにアクセスだけはどんどん増えて行きます。ただ、コメントを残してくれるわけでもないので困りました。

少し考えて「そういえば前にTofuguではフルスクリーンモードで見るといいよ!とか書いてたな。きっと最後までスライドショーで見て離脱してるのか?」と推理。

急いで「写真を見てくれてありがとう! 僕は日本人だけど英語ででもいいからコメントしてくれるとうれしい。お返事します。あと、どのサイトからここに来たか教えて!」と書いて、ソーシャル翻訳サービスの「Conyac」ですぐに英訳してもらい、それを画像にして青ヶ島の写真の最後にアップロードしました。

こんな感じです。


コメント続々! そして原因判明

すると、「ハワイから見てるよ」とか「カリフォルニアだよ」「スウェーデンに住んでます」とかコメントが付き始めました。全員海外の人です。その中で「Redditってサイトから来たよ」というコメントがいくつかありました。

見てみると、どうやら海外の2ちゃんねる的な掲示板で、例の見事な青ヶ島の空撮写真が上がってて「これどこ?!」と話題になっていました。その中で「Flickrのここに島の中の写真が結構上がってるよ」と貼ってくれたユーザーがいたようです。

この日は最終的に9万回ほど写真が見られました。


世界のあちこちから連絡が

この一件を機に、Flickrを通して世界の色々なところから「青ヶ島の写真を使わせて欲しい」という連絡が入るようになりました。

ロシアの雑誌社は「青ヶ島の空撮写真を持ってないか?」とか、ポーランドの旅行会社からは「色んな国の紹介ページを作っててそこに使いたい」とか、アメリカはコロラドの映像会社からも連絡がありました。

ドイツの雑誌社からは、「今度出す雑誌に青ヶ島のページを作るからそこに写真を使わせてくれないか、費用は払うから」といううれしい申し出がありました。一枚二枚なら費用はいらないからできた雑誌を送ってくれないか、と頼んだところ快諾してくれました。

また、1896年創刊でイギリスの最古のタブロイド紙「デイリーメール」紙からは、「Youtubeに上げてる君の青ヶ島動画をサイトに載せていいかな?」と驚きの連絡があり二つ返事でOKしました。一番下の動画にクレジット付きで掲載されています。

世界的なフォトストックサービス「Getty Images」からもFlickr経由で「Flickr」にアップしてる写真をGettyで売ってみない?」と連絡がありました。GettyとFlickrが提携していることをここで初めて知りました。Gettyのエディターが選んだ写真十数枚から試しにいくつか登録して売りだしてみました。


こんなにあちこちに掲載されました

リファラーや、Flickrへのコメント、メールで連絡をもらったものなどで、僕の写真が掲載されているサイトはざっとこんなに増えました。他にも色々ありますが一部をご紹介。基本全部海外のサイトです。ありがたいことですね。


雑誌が届いた!

海外からの連絡ラッシュも落ち着いた数カ月後、前述のドイツの雑誌社から雑誌が送られてきました。すっかり忘れていたので心底驚きました。やや震える手で雑誌をめくって、自分のどの写真が採用されたのか確認します。

見開きページにはあの青ヶ島の空撮写真が載っていました。が、ページはその見開きで終わり。

あれ? 自分の写真は・・・?

何度もページを前後にめくって確認します。
・・・うん? もしやこの右隅の小さな青ヶ島の地図看板を撮った写真・・・? 

間違いありません。写真の右に小さく自分の名前がクレジットされています・・・。

さすがにこればかりは「ガクーッ」ときました。ま、まあ、遠い国の雑誌に自分の名前が載ったことだけでもよしとするかあ(笑)と乾いた笑いで自分を納得させましたよ、ええ。


例の青ヶ島空撮写真


くどいようですが、これは他の方が撮ったものです

そもそも、Flickrにアップした僕の青ヶ島写真がブレイクしたのは、この一枚の誰が撮ったとも知れない見事な空撮写真のおかげでした。海外からの問い合わせも半分くらいが「この空撮写真を使わせてほしい」か「この空撮写真の持ち主を知らないか?」でした。

そこで、Twitterなどで島にゆかりのある方に、この写真の持ち主を知らないか呼びかけたところ「Panoramio にオリジナルがアップされているよ」と教えてもらいました。そこからコンタクトを取って今回の顛末とお礼を伝え、何度かやり取りをさせてもらいました。

その時の詳しい経緯はここには書けないのですが、このページにも写真の掲載許可をいただきました。ありがとうございます! この空撮写真以外にもたくさん素晴らしい写真が掲載されているのでぜひ見てみてください。


何が言いたかったのかというと

長々と書いてきましたが、何を言いたいのかというと、旅に出て写真を撮ってきたら、できるだけ誰でも見られる環境にアップすると思わぬ事が起こるかもしれない!ということですね。

この一連の事件(?)がこのブログを始めよう、という原動力にもなったのも間違いありません。いずれ、そのきっかけとなったFlickrの使い方も詳しく書こうと思います。

あなたの旅の様子も、誰かが知りたがっているかもしれませんよ。

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