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「利尻島・礼文島」旅 その9(利尻島) 夕日ヶ丘で黄昏れて、魚勝でのんびり夕飯を待つ

2016年の利尻島・礼文島旅のレポート、第9回。晴天の中、島を一周して宿に戻ってきました。


離島の夕飯、油断すべからず

原付を返却して、宿に戻ってきました。日没にはまだ時間があるので、宿の電動アシスト付き自転車を借りて早めの夕飯と夕日を見るのに出かけます。

ところで、利尻うみねこゲストハウスで貸し出している電動アシスト付き自転車がスグレモノ。なんと利尻島を一周してもお釣りが来るほどのバッテリー保ちを誇るそう。ちなみにお値段1台15万だとか。

いくつかの島で電動アシスト付き自転車を借りて回ったことがありますが、20キロも走るとバッテリー切れすることが多い。切れるととたんにペダルが普通の自転車より重くなって「これ以上島巡りするの無理!」となるやつです。

利尻島の一周はおよそ55キロ。普通のバッテリーの保ちだと一周する前に切れます。それが保つというのだからすごい。そんな自転車を借りて、早めの夕飯に向かいます。

「あそこ、夕方は早めにお店閉めることがあるから急いだほうがいいですよ」と女将さん。

ホタテフライカレーが名物のグランスポットというお店に行くつもりというと、そう急かされました。

「うわー、お店閉まってる」

店の前まで行ってみると、案の定閉まってました。スパイシーなカレーにプリプリのホタテのフライが美味い、と聞いていただけに残念。口が完全にカレーになっていたのに・・・。


昨日に引き続き利尻島夕景

とりあえず夕飯のことは後回しにして、近くの夕日ヶ丘展望台へ向かいます。

他にも数人、夕日を見るためにいましたが、礼文島の向こうに日が落ちると全員いなくなりました。

これ、毎回思うんですが、夕暮れの空が焼けるのは日が落ちきってからなんですよね。もう少し、あと15分でも待っていればもっときれいな空が見られるのに、と思いながら一人写真を取り続けます。

空はそこまで焼けなかったですが、オレンジと群青のグラデーションが辺りを包む、素晴らしい時間となりました。


夕飯は「魚勝」さんへ

ホタテフライカレーにありつけなかったのでどこか別の店を探す必要があり、通り沿いにあった居酒屋「魚勝」さんの暖簾をくぐります。(このお店は、残念ながら2017年頃、廃業となったそうです)

いかにも地元の人向けのお店で若干の入りづらさはあるものの、島の夜は早いということでさっさと決めて入店。

「席あるけど混んでるから結構待つよ!」とカウンター奥の大将に言われるも、急ぐ旅でもなしということでカウンター席に座ります。

どうも、ロードレースの大会があるようでその関係者が一斉に来ているのでどたばたしているよう。

メニューを眺めていると、「混んでるから自分で書いてね!」と伝票を渡されます。

なんだか愉快な気分になりながら、北海道の銘酒「男山」のコップ酒、自家製塩辛、ホッケ、つぶ貝焼き、鮭おにぎり、ししゃも、を書き込みます。

「うちのししゃもは輸入もんだよ! いいの?」

大将、ぶっちゃけすぎて最高です。そうか、とししゃもを消して渡します。

とりあえず、コップ酒と塩辛はすぐに出てきましたが、ホッケは30分後、鮭おにぎりは40分後にやってきました。ホッケがやわらかくて美味い。

「あとつぶ焼きだっけ? 今やってるからね〜!」

大将、テンパってはいるもののとても気さくでした。つぶ焼きが出てきたのは1時間後でしたが、一杯目のコップ酒が空になったタイミングだったのでむしろよかった。おかわりをお願いすると、なみなみと注がれました。

途中、中国人っぽい観光客がカウンター席に座るも日本語がわからないようで、周りの客がなんとか注文を聞いてあげてたりして面白かった。「ウニ」という単語だけはかろうじてわかりましたが、大将は完全にお手上げの模様。

「なんか今日やけに混んでると思ったら、明日なんかイベントあるんだなあ、がははは!」と気持ちのいい笑い方をする大将。いつもはもっとのんびりしたお店なんでしょうね。

気さくな空気のいいお店でしたが廃業されてたと知り、とても寂しい。大将は漁師もされているとのことでしたが、今も元気に漁に出てるのでしょうか。(続きます)

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