「鳩間島旅」旅 その10 鳩間島を離れ、那覇の「鳩間島」で旅の締めくくりを
関東はなんだか梅雨のような空が続いていますね。どうも、いづやん(@izuyan)です。
鳩間島旅の第十回をお送りします。旅は四日目。島を離れる日です。
朝からどこを撮っても絵になる島
朝起きて、朝食前にこれが最後、と島の景色を写真に収めていきます。空の色、雲の形一つとっても絵になります。
その雲からまさに今降っているスコールも美しい。
すっかり見慣れたはずの青い海とも今日でお別れです。
桟橋にいる人を、スコール降らす雲をバックに。
風もなく、海も鏡のようになっていました。いつまでも眺めていたい八重山の海です。
初日に来た灯台までやってきて、また港を見下ろしてみます。
やがて、鳩間島を離れる時間がやってきます。
桟橋に向かうと最初に来たのは西表経由で石垣島に行く船でした。
西表経由の船を見送ってしばらくすると、僕が乗る船がやってきました。これで鳩間島を離れます。
鳩間島での滞在は、恐ろしいくらいの晴天に恵まれました。島に行くといつも台風が来て帰れるかどうか、なんてやってる身からするとこうも晴れ続きだと帰りに何かよくないことでも起きるのではないかと疑心暗鬼になるほどです。
それにしても、船から見る桟橋と海も、変わらず美しい。
船は行きと同じくガラガラとエンジンの頑張る音が聞こえ、桟橋を離れます。
モノはないけれど、目に入るもの全てが魅力的に見える、そんな八重山の小さな離島でした。
石垣島の街を散策
石垣島に戻ると、本当に都会のように感じます。離島ターミナルの時点でモノが溢れている様が、別世界に来たかのよう。
レンタカーを借りて石垣島を巡ろうとも思ったのですが、夕方には那覇に移動するので、悩んだ末、離島ターミナルのロッカーに大荷物を預けて、石垣島の市街を歩くことに。
離島ターミナルから歩いて15分程の、ユーグレナモールというアーケードをぶらぶらします。
今風の小洒落た店と、昔ながらの露店のような雰囲気の店があったりと、色々面白いです。食料品店を冷やかしたり、書店に入ってラインナップをチェックしたり。置いてあるものが自分の住んでいる地域と全く違ったりする場合もあって見ていて飽きない。
これもまた、地方の旅の醍醐味ですね。
空を見ると、いかにも沖縄っぽい大きな入道雲。
ゆうくぬみで八重山そばを
ぶらついていると、小さな店先に「八重山そば」の提灯がかかっているに気が付きました。普通は通り過ぎてしまいそうな佇まいですが、この時は視界に入ってきたので悩むことなく店内へ。
お店の名前は「ゆうくぬみ」。八重山の言葉で「居心地のいい場所」という意味だそうです。
店内は外からの印象通り、木の板が貼られた店内に小さなテーブルが並ぶお店。壁には写真やお店の感想が書かれたカードがところ狭しと貼られています。
メニューの一番上に書かれていた「八重山そば」を注文。カツオと豚骨ダシながらも八重山そばのあっさりを保っています。じんわりとうまい。
そばが美味しいと評判のお店らしいですが、夏場に出される「氷ぜんざい」も気になりすぎたので食後のデザートで注文。
このコーヒーぜんざいも実によかった。コーヒー味が付けられたふわふわの氷の下に、白玉や小豆が入ってて口当たりと味、両方で飽きずに最後まで食べられます。
「ゆうくぬみ」でお昼を食べた後は夕方までユーグレナモールをぶらぶらして、ロッカーに預けた荷物を回収しに離島ターミナルへ。そこまで一昨日鳩間島の宿で一緒になった夫婦とばったり再開しました。昨日まで波照間島にいて、16時の便で小浜島に行くそう。うらやましい。
行きのタクシーの運転手さんの名刺をもらっていたので、空港に行く道すがら例の安いマンゴーが売っているという店に連れて行ってもらおうと画策しましたが、今手が空いてないとかで別の人が来ました。残念。そのタクシーに乗り、空港に移動、那覇への飛行機に乗ります。
旅の最後は「那覇」の「鳩間島」で
日が暮れた後の那覇に降り立ち、国際通りで現地の友人と落ち合いました。向かう先は「鳩間島」。
そう、ここ那覇にも「鳩間島」はあるのです。それを聞いたのは、別の友人がこの旅の前にその場所に訪れたから。
国際通りの中ほど、通りから脇道に入ってすぐのところにその入口はありました。
「島唄ライブ 鳩間島」は、いわゆる民謡酒場です。20時頃お店に入ろうと思ったら、1回目のライブ中で店中盛り上がってて大変なことになっていたので、少し時間をおいて22時前から入ることにしました。
久しぶりの友人と飲みつつ話をしていると、また島唄ライブが始まりました。
気がつくと店内の他のお客さんも交えてみんなで踊る、民謡酒場ならではの状態に。
ひとしきり踊った後で、唄者の吉川忠尋さんに「鳩間島に行ってきたんですよ」と伝えると、やはり鳩間島のご出身。
「鳩間島の豊年祭はハーリー(爬竜船競漕)があって、港の中を漕いで競うんだけど、スタートの合図が唄の終わりなんだよ」と教わりました。そんな話を聞くとまたすぐ行きたくなります。
その晩はさらにもう一軒、友人行きつけの店に行き遅くまで飲み、翌日那覇から帰路に就きました。
八重山の小さな離島、鳩間島は、本当に何もない島でしたが、何もなくても八重山の光と空気が景色そのものを際立たせていました。やはり南の島の雰囲気は独特ですね。実は八重山の島はまだ全くと言っていいほど回っていないので、光や色彩の違いを知るためにも他の島も訪れるつもりです。(鳩間島旅・了)
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