「鳩間島旅」旅 その7 武士家跡と浜に打ち上がったサメ
今年の夏の旅をどうしようか、いまさら思案中です。どうも、いづやん(@izuyan)です。
鳩間島旅の第七回をお送りします。気がつけば旅も三日目。今日もどこまでものんびりです。
日の出とともに起床
島にいると日の動きに敏感になります。日の出とともに起床、なんてことも自然にできるようになったり。
まだ薄暗いうちに宿を出て港まで歩きます。島に来たら夕暮れや日の出を見たい。旅人の自然な欲求だと思うのです。
港から少し離れた学校そばの堤防には、同じ思いの人たちがすでに日の出を待ち構えていました。
今日もいい天気になりそうです。
今朝も変わらず海を見ながら朝食。一見涼しそうですが、7時の日差しはすでに暑い。
島の中央を行く
昨日は自転車で島を一周したので、今日は島の中央を抜ける道を辿ってみることにします。島の中央部を南北に抜ける道は三つ。
西寄りの道を選んで北上すると、昨日は気が付かなかったですが林の中に牛がいるのが時おり見えます。
自転車をがたがたと進めると、軽トラックと牛がいるところに遭遇。そばのおじさんは昨晩宿のゆんたくに参加していた地元の人ですが、どうやらこちらの顔は覚えていないようで、「近づくとあぶないから」とぶっきらぼうに言うだけでした。
あとで少し調べたら、これは肉牛のようですね。2010年の時点で島内に5頭ほどいたようです。鳩間島で育った牛、食べてみたいものです。
海を望む武士家跡
軽トラックのおじさんが去り、牛もそばの林の中に姿を消した後、道を進むと昨日一周した島の外周の道に突き当たります。
昨日は一周動画を録るのに途中ほとんど立ち止まらなかったので、気になるポイントをいくつか見ることにします。
その一つが立原浜のひとつ隣の浜のそばにある「武士家(ぶしぬやー)跡」。
海を見下ろす小高い丘の上に、白い石積みが並んでいます。
その昔この辺りに武士が住んでいてその名残であるとか、石積み自体は見張り台であったとか、様々な伝承が残っているようですが、詳細は不明。
本来残っていた石積みも昭和40年代に港の桟橋を作る際に、埋め立て用の石として使われてしまったとか。つまりこれは復元されたもの、だそうです。
復元であってもここになにかしらの遺構が存在し、人の生活があった、ということが感じ取れるだけでもよいのです。何より眺めがいい。
武士家跡からは眼下に広がるリーフがよく見渡せます。
リーフの貝でも採っているのでしょうか、人影も見えました。
打ち上がったサメとカラス
武士家跡の雰囲気と眺めを満喫し、一周の道を東へ。昨日宿で話題になっていた「浜に打ち上がってるサメ」がいるというので探しに来ました。
場所は島の北東の「島仲浜」。岩とリーフに囲まれた猫の額ほどの浜です。
浜に降り立つとすぐにわかりました。メジロザメの子どもでしょうか。サメには詳しくないので詳細はわからず。昨日来た時には気が付きませんでした。
すでに打ち上がってからしばらくたっているのか、そばに立つとニオイを発しているのがわかります。
打ち上がったサメを見ていて思い出したのですが、これをついばみに来ても良さそうなカラスがこの島にはいないそうです。
宿の人によると、すぐ対岸の西表島にはたくさんのカラスがいるのに、この島に来ることもないし、住み着いてもいない、とのこと。
「なにかカラスが嫌がる地形的なものがあったりするのかねえ」
なんて言ってました。
そういえば昨日港のそばではパパイヤの実がなっているのを見かけましたが、あれもカラスが食べに来ることはないのでしっかり育つそうです。
鳩が多いから「鳩間島」という名前になった、という説とも、何かしら関係があるのかもしれないなと、打ち上がったサメと向こうに続く穏やかな海を見ながら思うのです。(続きます)
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