「五島列島」旅 その3(福江島) 池田レンタカーのおばちゃんの「よかよか!」は本当によかった
旅をしていてその土地の人に親切にされる、そんな幸先の良い旅のスタートなら言うことなしです。どうも、いづやん(@izuyan)です。
五島旅の第三回をお送りしますね。長崎港で無事フェリーの出港に間に合ったものの食料難に遭遇した僕を乗せて、船は最初の寄港地である中通島に到着します。
中通島経由、福江島行き
お昼すぎに長崎港を発ったフェリー椿は、五島列島の真ん中辺りの中通島(なかどおりじま)の奈良尾港にまずは寄港します。接岸の操舵のやりとりが船内放送で流れて面白いです。
停船すると結構な人と車が降りていきます。カーフェリーではありますが入り口と出口は共通のようで、車はバックで乗船していました。慣れないと大変そう。
「ここで一旦下船して両替できないだろうか」と相変わらず空腹を抱えた脳裏にそんな考えが浮かびますが、船は人と車を下ろすとわりとあっさりと出港。
15時過ぎに奈良尾港を出港、今まで西だった針路を南に、奈留島、久賀島のそばを通りながら福江島の福江港には16時20分に到着です。4時間の船旅でした。
港、町並み、その向こうに特徴的な鬼岳が見えます。
福江港ターミナルは最近建て替えたのか、2階建ての立派な建物でした。僕が乗ってきた長崎からのフェリーの他に、他の五島の島々に行く起点にもなっています。
長崎の島旅には、しまとく通貨
ターミナル内で辺りを見回すと、何やらカウンターで受付をしてお金を払っている人たちの集まりが目に入りました。
そう、長崎の離島を旅するときには絶対買っておけと言われた「しまとく通貨」を売っているのです。僕もレジの横にある申込書に必要事項を記入して、しまとく通貨を買います。これは長崎の離島でお得に買物ができる商品券なのです。
商品券なんて使えるところが限られてて結局無駄になること多いんじゃないの?と思っていたのですが、これは五島全域、かなりの店で使えるらしいのです。町の飲食店はおろか、宿、レンタカー屋などなど、使えないところを探すほうが難しいくらい。あ、フェリーなど船はダメだそうです。
1セット6枚綴り5000円。1枚が1000円として使えるので、6000円の価値があります。つまり1000円お得に。一回の旅行で最大6セット3万円まで購入可能です。最大で6000円分もお得、ということですね〜。太っ腹! ちなみに五島の他に、対馬、壱岐、高島でも使えます。有効期間は6ヶ月です。
とにかく「よかよか!」と言われる
しまとく通貨も買ったし、あとは予約していたレンタカーを借りて宿に向かうだけ。
レンタカーは港に近くて便利そうだったので「池田レンタカー」さんで予約をしていました。ターミナルからでも遠目に緑の看板が実に目立ちます。
お店に入ると元気で愛想のいいおばちゃんが応対してくれました。
買ったばかりの「しまとく通貨」で支払い。お釣りは出ないので端数は現金で支払いますが、たまたま財布に入っていた新札と渡すと、
「あらー、綺麗なお札もらっとっしお兄さんイケメンやけん、こっちも綺麗なお金返さないとねー」「ありがとうございます(笑)」「よかよか!」となぜかピカピカの10円をお釣りでくれました(笑)
それにしても、長崎弁で愛想よく返されるとこちらも不思議と笑顔になるもの。
「そこん飲み物はサービスやけん持って行って」「え、いいんですか?」「よかよか!」
島の名所を色々聞いていると、車を返しに来た男性が。「車の鍵ここ置いときます! もう出る船に乗らないといけないので!」と大分慌ててる様子。
「車で送ってあげるから!」「いいんですか?」「よかよか!」と、おばちゃんは男の人をあっという間に車に乗せて行ってしまいました・・・。どんだけサービス精神旺盛なんだ。僕は話の途中で取り残されたけど、「よかよか!」という言葉がとても心地良くて気になりません。名所についてはそばに座っていたご主人が引き続き教えてくれましたし。
しばらくするとおばちゃんも戻ってきたので、またそこからさらに色々話を聞かせてもらい、レンタカーを借りるだけにしては大分長い時間お店にいましたが、切りのいい所でお礼を言ってひとまず宿にチェックインに向かいます。
島の人に親切されるとやっぱり旅にきてよかったなと思うわけですが、矢継ぎ早に「よかよか!」の洗礼を受けてまずは幸先の良いスタートと言えそうです。相変わらずお腹は減っていますが、もらった福江島の地図にはすでに目印の丸やら矢印、書き込みいっぱい、心も暖かいものでいっぱいです。(続きます)
他媒体への掲載をご希望の場合は、ページ下のフォームからご連絡ください。
五島列島旅(2015年5月)の関連記事
- 野崎島・小値賀島の行き方、2泊3日プラン(世界遺産候補「旧野首教会」情報あり)
- 五島列島、中通島(新上五島町)の行き方! 2泊3日のプランあり!
- 「五島列島」旅 その33(小値賀島) 最後のコーヒーをいただき、歴史民俗資料館を見て回り、小値賀島を後にする
- 「五島列島」旅 その25(野崎島) 無人の島に残る廃村 野崎集落跡と墓地跡を見て盛時を想う
- 「五島列島」旅 その24(小値賀島) 民宿 田登美と喫茶タートルのセットは当たりの予感
- 「五島列島」旅 その8(福江島) 三井楽教会、貝津教会、ソトノマ。そして五島うどんで驚く
- 「五島列島」旅 その4(福江島) 晴れているうちに、井持浦教会と大瀬崎灯台へ
- 教会と人情の島々、「五島列島」旅 その1
コメントする