「天売島・焼尻島」旅 その4(天売島) 「島の宿 大一」と「海の宇宙館」
明けましておめでとうございます、今年もこのブログをよろしくお願いいたします。どうも、いづやん(@izuyan)です。
2015年8月に訪れた北海道の離島、天売島・焼尻島旅の第四回をお送りします。飛行機、電車、バス、フェリーと乗り継いで、ようやく天売島に到着です。
島の宿 大一さんは眺望抜群
島の港に着くとよく見る光景に、宿の看板を手にお客さんを出迎える人々の姿があります。
かくいう僕も、宿のご主人さんの出迎えでワゴンに乗り、宿まで向かいます。港から左手の坂を登り、少し小高い丘の上にあるのが「島の宿 大一」さん。
天売島の宿を決める時、候補はここともうひとつあり、そこは一杯でこちらにしたのですが、結論から言えば実に良い宿でした。入り口を入ると吹き抜けになっていて、二階のロビーには椅子が置かれていて海を一望できます。
二階の部屋に通されて、窓を開けるとここからもさっき降り立った港が一望できます。風が入ってきて涼しい。部屋を見るとエアコンがないのですが、この気候ならエアコンは必要ないでしょう。
窓からはこんな景色が見られます。
テレビの前に「天候によりテレビが映らない場合があります」と注意書きがあるのがいかにも離島っぽいです。
「海の宇宙館」で情報収集
宿の部屋で少し休憩してから、日が暮れるまでにまだ時間があったので辺りを散策します。
まず向かったのは大一さんから歩いて5分もかからない「海の宇宙館」。
ここ、入館無料なので公共の資料館かと思っていたのですが、私設の展示館とのこと。天売島在住の写真家、寺沢孝毅さんが撮影した島の自然写真が数多く展示されています。海鳥が島の海を舞っている迫力ある写真がいくつも展示されています。
そうそう、こういう景色がみたいだよなあと思って眺めつつ、寺沢さんの奥さんとおぼしき方に聞いてみると、
「海鳥の繁殖のシーズンは4月から7月にかけてで、一番は6月なんですよ」
えっ、それじゃあ今(8月)は?
「海鳥は繁殖のためだけに島に来るので、巣立ちをすると後はずっと海上生活。繁殖シーズン以外はあまり海鳥はいないんです」
なんと・・・(笑) 館内に掛けられている写真のような光景を見るには、その時期に島に来るしかないわけですか。
残念なことこの上ないですが、それもまた今回できた「宿題」ということで、また次にくればいいと思うことにします。
館内にはカフェスペースもあり、コーヒーなどを飲めるようになっています。裏には芝生のキャンプスペースがあり、水場とトイレがあります。安く島に滞在するにはもってこいですね。
オリジナルグッズのおみやげも充実していて、天売島の海鳥をモチーフにした「オロロン三兄弟」Tシャツを買いました。島で売られてるTシャツ集めるの、密かな趣味なんですよ。
その後、港まで戻って暮れゆく風景の写真を撮り、宿に戻りました。
夕食は期待以上!
宿での食事は旅館らしく大広間かと思ってましたが、一階の個室でした。呼ばれていくと、すでに北の海の幸が並べられています。
ウニ、ホタテ、なまこ、いくら、シャケ、数の子、クラゲ、カニ、刺身などなどがずらり。他の地域ならどれも四番打者くらいの勢いです。巨人打線のような夕飯ですよ。(上の写真はホタテがあまりにも美味しそうだったので食べたあとに写真を撮るの思い出して撮ったものです・・・)
海鳥は見られませんでしたが、代わりに今は「ウニ」が旬! 生ウニがごそっと載った鉢にまず目が行きます。これが食べたかったんですよ! そして実際美味い! ミョウバンの苦味などは一切ない、獲れたてのウニですよ。
他のものも新鮮そのもので美味かったのですが、一番驚いたのは実は焼いたシャケ。こちらでもよく食べる代物ですが、身のしっとり感がまったくの別物。今まで食べていたシャケはなんだったんだ・・・。そういえば五島で食べたイサキもものすごくうまかったなあ。
東京でも食べられるものがまったく別次元の美味さだと比較対象があるためか、ことさらに感動します。
これで一泊二食7500円。食事のグレードでまだ上の料金プランがあるそうですが、一番下でこのメニュー。天売島の宿恐るべし。ただし、宿の自販機で売られていた缶ビール350mlは、400円でした。うん。
他のお客もいるはずなんですが、静かで、開けた窓からは港の潮騒が聞こえてきます。
満腹すぎるお腹を抱えながら、部屋に戻ります。8月なのに夜が更けていくにつれて窓を締めないと寒いのも、北の島ならではですね。(続きます)
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