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日本の東西南北の端ってどこなの?

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「端っこに立ちたい」という願望、旅が好きな人には多少は分かってもらえる感情だと思うのです。どうも、いづやん(@izuyan)です。

島旅が好きだと、旅の目的地に結構「行きづらいところ」を考えてしまいます。では、日本の一番端っこに立つのはどうだろう、と考えてみました。


日本の東西南北端はどこ?

日本は島国ですので、その東西南北の一番端は「島だろう!」と勝手に想像して調べてみました。

最北端

■択捉島・カモイワッカ岬(北海道蘂取郡蘂取村)
いわゆる「北方領土」で、日本が領有権を主張している範囲の最北端です。現状ではロシアが実効支配しています。
民間人がそこに立つには、ビザなし交流、またはロシア経由で渡航が可能。ロシア経由の渡航については、ロシアの主権を認める行為であるため、日本政府は自粛を要請していますが、あくまで要請なので犯罪になることはありません。

■弁天島(北海道稚内市)
現在の日本の施政下での最北端となります。宗谷岬沖の岩礁で、民間人が通常の交通手段で訪れることは困難です。

最南端

■沖ノ鳥島(東京都小笠原村)
数10cmの露岩2つからなる島・・・というか岩ですね。浸食保護などのため東京都の管轄を離れ、日本政府の直轄管理下に置かれており、民間人が上陸することは困難です。
まれに、日本からグアムなどへ向かう船が近くを通って見せてくれることがあるそうですが、単体でのツアーは近年一度だけ企画されましたが中止となったようです。(それでも小笠原村民のみ、でしたが)

最東端

■南鳥島(東京都小笠原村)
二等辺三角形の見た目も美しい島です。日本が実行支配する領土では唯一、排他的経済水域が他のどことも接していない島です。
島に施設を有する海上自衛隊、海上保安庁、気象庁の職員のみが上陸可能です。民間人では工事関係者などの特別な許可を得た者のみが例外的に上陸可能となっています。作家の池澤夏樹さんのエッセイ「南鳥島特別航路」に島に行くまでや島での数日間の生活が描かれています。これを読んでどれだけ行きたいと思ったことか!

最西端

■与那国島・西崎(沖縄県八重山郡与那国町)
日本が領有権を主張している範囲にある東西南北端のうち、唯一、民間人が到達することができる場所です。


地図上で示すとこんな感じです。思ってたよりずっと日本の領土が広いことがわかりますね。ただ、行けるかどうかは別問題ですが。そして、行く機会をくれるなら仕事を辞めることも辞さないわけです(笑)


民間人が到達可能な東西南北端

前述の東西南北端、民間人が行けないところだらけでしたね。ではそうじゃない、普通の人が普通に行ける東西南北端だとどこになるのでしょうか

最北端

■宗谷岬(北海道稚内市)
離島を含まない日本の最北端。実際は、前述の通り「弁天島」ですが、通常の交通手段で弁天島に到達するのは困難なため、民間人が到達することができる日本の最北端は宗谷岬と言えるでしょう。

最南端

■波照間島・高那崎(沖縄県八重山郡竹富町)
無人島を含まない、つまり普通の人が普通に行くことの出来る場合の最南端です。南十字星を見ることができるのでも有名ですね。ちなみに数年前に航空便が廃止され、今では石垣島からの船のみが渡航手段となっています。気分的、時間的な遠さから小笠原の方が南かと思っていたんですが、こっちなんですね。

最東端

■納沙布岬(北海道根室市)
こちらもまた、離島を含まない日本の最東端であり、民間人が到達することができる最東端です。

最西端

■与那国島・西崎(沖縄県八重山郡与那国町)
前述の通り、日本が領有権を主張している範囲にある東西南北端のうち、唯一、民間人が到達することができる場所です。


何が言いたいかというと

日本て思ったより「広い」んだなあと言うことと、民間人では行けないところが結構ある、ということ改めて思い知った、ということでしょうか。そしてそんな「普通では行けない」場所にどうにかして上陸できないか、とあれこれ考えを巡らせるのも「旅の一つの楽しみ方」と言えるのではないでしょうか。特に「島旅」にとっては。

次回以降は、そんな日本の端に立つ旅のレポートをお送りする予定です。

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