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「天売島・焼尻島」旅 その7(天売島) てうり亭のウニ丼と、観音岬の夕日、そしてまた豪勢な夕飯

そろそろ次の島旅のことを考えたいなと思いつつ、島で撮った写真の現像が全然終わってないという事実から目を背けがちです。どうも、いづやん(@izuyan)です。

天売島・焼尻島旅の第七回をお送りします。天売島を自転車で一周して集落に戻ってきました。


てうり亭でウニ丼を

14時前に集落に戻ってきて、港の目の前にある「てうり亭」でお昼にします。ここ、15時までなのでこの時間でも食べられるのがうれしいところ。島だと14時を回ると食べられらないことが多いですしね。

注文したのは「うに丼」。天売島産のウニだけを使った贅沢な一品。ただこれ、ツブが立ってないので生ウニじゃなくて塩水ウニですかね。塩水ウニはウニの型くずれを防ぐのにミョウバンではなく海水と同じ濃度の塩水を使って保存しているもので、生ウニとそれほど遜色ない味わいなのです。味が濃くて本当にうまかった。

営業は15時までだそうで、見ているとアルバイトと思われる子たちが遅いお昼を食べています。ご主人と思しき人に

「これから島一周ですか?」と話しかけられました。

「いいえ〜、すでに回ってきて、ここのウニ丼が食べたいので戻ってきました!」と伝えると、笑顔でありがとうございます!と返されました。こちらも大変美味しかったのでありがとうございます、ですよ。

自転車での島一周にくたびれていたので、食後は「海の宇宙館」でお茶。最初は館内の奥の席に座ってましたが、

「こちらの方が風が入るのでどうぞ」

と言われ、移動。確かに涼しい風が入ってきて実に快適。小一時間ほどまったり。席のそばには自由に読める天売の本が揃えられていて、のんびり過ごすにはもってこいです。


観音岬でカップルの邪魔をしながら夕日

宿に戻って一休みしてから、夕飯の時間を1時間ほど遅らせてもらう旨伝えて、観音岬へ向かいます。曇っていた昨日と違い今日はいい夕日が見られそうだったからです。

観音岬から港に出る道は結構な坂で、港から向かう場合は登り。

必死の立ちこぎで観音岬までの登り坂を越えます。

実はこの日、赤岩灯台、海の宇宙館、今登ってきた坂、そしてここ観音岬と、行く先々で同じ若い大学生くらいのカップルと遭遇していました。こちらも、おそらく向こうも「またいる」と思ってることでしょう。

こちらとしては、カップルの邪魔はしたくないものですが、行き先が同じなものは仕方がない。

観音岬に着いて夕日を撮る準備をしていたら、そのカップルが現れました。結果として二人きりの時間の邪魔をしている引け目から、とりあえず友好的な雰囲気は出しておこうと挨拶だけはしてみました。

「こんにちはー、どこからいらっしゃったんですか?」

「札幌からです」

と笑顔で答えてくれるのは女の子の方です。島でこういうカップルに話しかけると答えてくれるのはほぼ女の子の方です。男の子の方は無言のまま。絶対「こいつ邪魔だなー」と思ってるに違いない。僕が男の立場だったらそう思います(笑)

気を揉んでいても仕方ないので、暮れゆく海の夕景を撮り続けます。ウミネコの鳴き声、そばをびゅんびゅん掠めるイワツバメらしき鳥。北の海の夕日もいいものです。

夕日が水平線近くの雲に隠れると、カップルはいなくなりました。こういうところで写真を撮っていると毎度思うのですが、夕日は沈んでからが勝負です。もうちょっと待ってみたほうがいいのに。言わないけど。

しばらくすると、サンピラー(太陽柱)が見られました。ほらね。

サンピラーを写真に収めて、行きは苦労させられた坂を一切漕ぐことなく下りながら宿に戻ります。


今夜も豪勢

「島の宿 大一」さんに戻るとすぐに夕飯です。時間は19時を回ってました。さっさと1階の部屋に行くとまた豪勢な海の幸の数々が。

新鮮そのもののイカのバター焼きは歯ごたえが実にいい。僕の知ってるイカとは違う...

アワビの粕漬けは味わいが濃厚で、日本酒に絶対合います。

ウニと貝の煮物も同じく酒が必要ですね。

タコの頭の刺身を酢味噌で。食感がこれまた美味しい。

さっきアワビが出てきたばかりですが、隣に目を向けるとアワビの水貝があります。

刺身だってほらこの通り。

そして、ツブが立ちまくった生ウニ! 昼も食べたけどウニです! しかもたっぷり!

「これ、全部食べきれない気がする...」と一人ニヤニヤしながら胃袋に収めていきます。

今夜の唯一の失敗といえば、宿の自販機でビールを買ってしまったことでしょうか。これは日本酒案件です。絶対に。

宿の自販機では最北の酒蔵「国稀酒造」の「国稀」がかわいい瓶で売っていました。こちらにすればよかった。

夕飯に大満足し、今夜もはち切れそうなお腹を抱えて部屋に戻り、風呂に入ろうと思ったら!

・・・浴場の電気が全部消されていてどうにも点けられない。スタッフの人もいなさそうなので、諦めて濡れタオルで体を拭いて就寝。

まあ、夕日を見るか、晩御飯の時間に間に合うように戻るか、というのは島旅の永遠の課題なのですが、こういうこともあるよね、ということで。(続きます)

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