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「忽那諸島」旅 その2(睦月島) 伊予鉄道で高浜港経由、中島汽船で睦月島へ

関東は大雪の予報ですね。南の島に逃げたい。どうも、いづやん(@izuyan)です。

愛媛県は忽那諸島旅のレポート、今回からお送りしますね。瀬戸内の島は実は初めて、という僕を待ち受けるものは・・・などという大げさな予感は全くしないですが、いつも初めてのエリアというものはワクワクするものです。


まずは松山空港まで

5時過ぎの電車に乗り、羽田空港へ。朝焼けの中、ビルの間を抜けるモノレールはちょっとしたアトラクション感があります。

7時半発の松山空港行きの飛行機は時間通り出発し、1時間半ほどで到着。愛媛生まれの僕ですが、実に18年ぶりの松山です。

すぐにリムジンバス乗り場に移動し、チケットを券売機で購入。バスのチケット購入は毎回想定以上の列ができていたり勝手が分からなくて、でもバスの時間が迫っていたりで気が気じゃないことも多いです。

今回もなんとか予定して時間のバスに間に合うように購入でき、松山駅方面に行くバスに乗ることができました。松山市駅まで410円。

バスからの景色は地方都市のそれですが、道端の木に伊予柑でしょうか、丸々とした大きな柑橘が当たり前のように生っているのが愛媛に来たことを実感させます。

20分ほどでJR松山駅に到着。ここでは降りずに次の次、伊予鉄道の松山市駅で降ります。

着いた松山市駅は大きな百貨店の麓に中にあり、松山の中心地という風情です。時間があれば近くを散策したいところですが、10時発の伊予鉄道に乗る必要があります。まずは改札を目指すと、ICカードをタッチする改札機が見えます。

Suicaが使えるか試してみたくなり、タッチするもうんともすんとも言いません。別規格のICカードか。こういう違いすらも旅は楽しさを感じさせてくれます。券売機で切符を買い、久しぶりにハサミを入れてもらった切符が少しだけ旅情を誘います。


駅から見える港と海にテンションが上がる

伊予鉄道の高浜駅行き電車は10時に出発。ちなみに、伊予鉄道は民営鉄道としては日本で2番目に歴史のある会社だそうです。

電車は街の中を走り抜けます。途中、車掌さんが車内を行き来していたのですが、おそらく無人駅で降りる人の改札をしていたのでしょう。

出発して15分すると、進行方向右手に海が見えてきました。いよいよです。

ここまで順調に来ていますが、一つだけ不安がありました。

「高浜駅に着いてから、船が出るまでに4分しかないんだけど、果たして間に合うのか」

10時21分、定刻通り終点高浜駅に到着。ホームに降り立ち、改札を抜けると駅舎の向こうに港が見えます。いかにも瀬戸内の駅と港、という光景に、急がなければいけないことをほんの少しだけ忘れ、カメラのシャッターを夢中で切ります。

小走りに駅舎を抜け港のすぐ脇にある船の待合所まで行き、船のチケットを買います。すぐさま目の前の船に乗ると、もう出港です。間に合いました。電車と船の出港が接続するようダイヤが組まれているようですね。それも瀬戸内の船っぽいです。


島々を眺めながらの船旅

高浜港を出港すると、すぐ左手に興居島が見えてきました。海に目を向けると多くの船が行き交っています。島影も多く、いつも絶海の孤島に行っている身からすると賑やかな空気を感じます。

いつもとは違う意味で、いつまで見ていても飽きない海の光景です。12月相応の風の冷たさはありますが、日差しが穏やかで気持ちがいい。船旅を満喫できます。

一度船内に戻り、中を見て回ります。座敷席があり、売店コーナーではおでんが売っていたりします。船ごとのこうした売店の違いはいつも面白いものです。

おでんとカップ酒に後ろ髪引かれながらまたデッキに戻ります。気がつくと最初の島、睦月島が迫っているからです。

忽那諸島最初の島、睦月島はこんもりと台形の姿をした島。港の周りには集落が広がっているのが見えます。港で船を待つ人の姿もまばら。

船内に接岸間近のアナウンスとともに、坂本冬美が歌う旧中島町のイメージソング「白いかおりの島へ」が流れ、忽那諸島最初の島、睦月島(むづきじま)に到着です。

カーフェリーなので接岸と同時に開けられたハッチを渡って睦月島に上陸です。(続きます)

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