「鳩間島旅」旅 その8 ゆみさんちのマンゴーフラッペとお代忘れ事件
関東の梅雨は明けたんじゃないか、という日が続いてますね。どうも、いづやん(@izuyan)です。
鳩間島旅の第八回です。鳩間島の三日目もゆっくりと過ぎていきます。
ウワサのマンゴーフラッペを食べに「ゆみさんち」へ
ゆるっと島の道を周り、集落に戻ってきたのは正午ごろでした。向かう先は「ゆみさんち」という宿兼カフェ(僕が訪れた数年間後に閉店、現在も休業しているそうです)。
お昼を食べるため、というより、同宿の人たちが昨日絶賛していた「マンゴーフラッペ」を食べるためです。
お店は集落の少し外れ。路地を歩いていくと、目を引く赤い看板が見えてきます。
コンテナやらキャンピングカーが並んだ建物のひとつがカフェとなっていました。
中に入ると、大きなテーブルが鎮座し、すでにお客さん数名で賑わっていました。手作り感があってほっと落ち着くような、そんな店内です。鳩間島にこんなお店があったとは、というのが正直なところ。はなからないと思っていたからです。
適当なところに腰掛け、お腹が空いていることを思い出したので、逸る気持ちを抑えながら「船長のカレー」を注文。コクがあってしっかりおいしいです。
カレーを平らげた後はお待ちかね、「マンゴーフラッペ」の登場です。
一口、二口、食べてみると、なるほどみんなが絶賛しているわけがわかります。
マンゴー果汁を凍らせたフラッペと、その上に載せられたマンゴーの実、バニラアイスのアクセントも素晴らしい。これでもかと濃厚なマンゴーの味が続きます。
たまたま店内に先にいた同宿のお姉さんと「うまいですねこれ!」「でしょー!」と盛り上がりながらフラッペを惜しむように味わうように口に運びます。商店すらない鳩間島でまさかこんな美味しいデザートが食べられるとは。
(お店は現在休業中とのことです)
ゆるい島時間はお勘定も忘れさせる?
店内はお昼を回って徐々に混んできました。先に食事を済ませていた同宿のお姉さんは、
「混んできたみたいだからお先に!」と言って店を出ていきました。
こちらも陽気に答えてまたマンゴーフラッペに取り掛かります。
と店名にもなっているオーナーのゆみさんが少し慌てた様子でやってきて、
「さっきのお客さん、お知り合いですか? お代払わないで出て行っちゃって・・・」と言うじゃないですか。
「ええー・・・じゃあ僕が立替えておきますね」
いくら沖縄の離島とは言え、ゆるすぎというか、すっかり気が緩んでいたんでしょうね。僕は苦笑い、店内のお客さんもみんな笑っていました。
さて、お姉さんを探さないといけないですが、いくら小さい島とは言え、この暑い中真面目に探すのも骨が折れるし、簡単に見つかるはずもありません。お姉さんは午後の便で帰ると言っていたのでその時間に港に入れば見つかるでしょう。
それまでは港の周りで写真を撮ったり、やることがなくなると、木陰に座ってオリオンビールを空けたり。
僕の島旅にしては、心配になるほどの晴天が続きます。南の島につきもののスコールすらありません。
空と海はどこまでも青く、その色で目が痛くなる気がするほどです。
港でお代回収
16時過ぎの船が来るのに合わせて港に行くと、例のお姉さんを発見。
「ゆみさんちでお代払い忘れてますよ」と言うと、笑って平謝りしつつお代を払ってくれました。小さな島だからできる代金回収方法です。
単にやることがないので船が着く港まで来ましたが、お代の立替えというちょっとした縁ができたお姉さんを見送ることになりました。宿のおじぃも来ています。
港にはやはり島のどこにこれだけの人が、という人数が船を待っていました。
島を出る人を見送る風景というのは、どこで見てもいいものです。人を送る寂しさはどこでも変わりませんが、見送りの時の空気は島の人と風土の個性が出る気がします。
やることないのでまた島一周
港から人がいなくなると、またやることがなくなりました。また自転車で島を一周しつつ、気になった風景を写真に収めていきます。基本、この島ではこの繰り返しでした。
島一周もあっさり終わり、宿に戻ると、さっきの船で来た新しいお客さんがいました。おじいさん三人組ですが、宿の中庭にあるテーブルで図面らしきものを広げて話をしています。聞くと、建築士さんだそう。
石垣島には毎年来ているそうですが、今回初めて鳩間島まで足を伸ばしたそうです。
「バカンスなのにこいつが仕事持ってきててさ。その話をしてたんだよ」と笑いながら言います。
僕も仕事柄何かあった時のためにノートPCを持ってきてはいますが、この島にいると「仕事しよう」なんて気は全く起きなくなるくらい、ゆるい島ではあります。(続きます)
- ゆみさんち (竹富町 鳩間島) - トリップアドバイザー(現在は休業中)
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