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天売島・焼尻島への行き方と、2泊3日のモデルプラン

GWの旅が終わると、夏の旅に思いを馳せます。13回に渡ってお送りしてきた北海道の離島「天売島」と「焼尻島」の島旅レポートですが、終わった後はもちろん、島への行き方の説明です! 北海道の有人島の中でもおそらく一番行きづらい2島。ご説明いたしましょう!

もちろん、モデルプランもあり、です。

※掲載の交通機関の時刻や料金は、2017年5月現在のものです。利用の際は必ず最新の情報を確認してください。


地図を見ると一見旭川からの方が近そうに見えるが

北海道の地図を広げて見ると、天売島・焼尻島へアクセスできる船が出る羽幌に一番近く見える空港は旭川空港です。

一旦整理しましょう。天売島、焼尻島に行くには、必ず羽幌に行き、そこからフェリーか高速船に乗る必要があります。

その羽幌へは、自分の車がなければ公共交通機関を使うほかないのですが、鉄道はすでになく、バスのみとなっています。

さて、地図で見ると羽幌へのアクセスに便利そうな旭川空港ですが、実は羽幌までの直行便はありません。旭川空港から羽幌までバスで行くには一度途中の留萌で乗り換える必要があります。

対して、新千歳空港そばの札幌駅からは羽幌までの直行便バスが出ています。

また、各空港から旭川空港への便数も多くないので、羽幌に出るのは実は便利とは言えません。

北海道外からの羽幌へのアクセスには新千歳空港を使うのが一番

ということで、北海道外から天売島、焼尻島に行くには、新千歳空港から考えるのが一番便利、ということになります。簡単な流れはこうです。

各空港 →(飛行機)→ 新千歳空港 →(電車)→ 札幌駅 →(高速バス)→ 羽幌 →(フェリー/高速船)→ 焼尻島 → 天売島

以下、一つずつ見ていきましょう。


札幌駅からの沿岸バス「特急はぼろ号」で羽幌まで

新千歳空港から快速エアポートに乗って40分ほどで、札幌駅です。

札幌駅の東改札をを出て、右手に向かい、南口を出て左手を見ると「エスタ」というビルがありますが、その1階がバスターミナルです。

1〜18番までの乗り場がありますが、「11番」が羽幌行きの沿岸バス「特急はぼろ号」の乗り場です。乗り場の直ぐ側にはチケット売り場もあります。

※2023年10月から、札幌バスターミナルが廃止となり、上記のバス乗り場が変更になりました。詳しくは、こちらの沿岸バスさんのポストを参考にしてください。


札幌駅前ターミナルから、羽幌港に一番近い「本社ターミナル」バス停までは約3時間、片道4010円、往復なら7610円です。基本は事前に予約です。

1日に6便ほど出ていますが、その日のうちに天売島・焼尻島行きの船に乗るのであれば、8時か10時発のバスに乗る必要があります。(船が多いシーズンのみ)

特急はぼろ号は、出発から1時間ほどで一度砂川サービスエリアにて休憩しますが、その後は各バス停に停まるのみで休憩停車はありません。車内にはトイレがあります。

羽幌港に行くには「本社ターミナル」で下車します。

沿岸バス本社ターミナルで降りた後、船の接続がある場合は「羽幌港連絡バス」が運行します。片道200円。10分ほどで羽幌港に着きます。


羽幌沿海フェリー運行の船で、天売島・焼尻島へ

羽幌港からはフェリーか高速船に乗って、天売島・焼尻島を目指しますが、シーズンによって船の便数が違うので注意が必要です。

特に、10月〜4月頭の秋〜冬季期間は、フェリーの1日1便往復のみとなります。

つまり、日帰りはできず、必ず島で一泊することになるのと、羽幌を出港するのが午前9時なので、北海道外から島に向かう場合は出港日前日に羽幌近郊で一泊する必要があるでしょう。

さすがにそこまでは、ということであれば、船の便数が多いゴールデンウィーク期間や、6〜8月までの夏場に行くようにすれば、船の便数と、フェリー/高速船が選べるので旅程も立てやすくなります。


天売島・焼尻島に行く、2泊3日のモデルプラン

毎度おなじみのモデルプランですが、飛行機をどこから乗るかによって、1日で島まで行けるかが変わります。ポイントは、10時に札幌駅前バスターミナルから出発するバスに間に合う飛行機に乗れるか、ということですね。

前後1日がほぼ移動日になってしまうので駆け足旅といえそうですが、3日あれば行けます、ということで。

モデルプランは天売島に行くことになっていますが、フェリー/高速船は途中の焼尻島を必ず経由しますので、焼尻島に行く場合も全く同じです。

※掲載の交通機関の時刻や料金は、2017年5月現在のものです。利用の際は必ず最新の情報を確認してください。

日程 時間 交通機関 備考 費用
1日目 06:50

羽田空港発 AIR DO   ¥26,390

(DOバリュー3)
08:20 新千歳空港着    
09:03

新千歳空港駅発 快速エアポート   ¥1,590
09:40

札幌駅着 徒歩でバス停へ  
10:00

札幌駅前バスターミナル発 往復料金 ¥7,610
13:12

本社ターミナルバス停着 着後、本社ターミナルから羽幌港まで連絡バスあり ¥200
14:00

羽幌港フェリーターミナル発 フェリーおろろん2   ¥2,470
15:00

15:10

焼尻港着

焼尻港発
焼尻島に行く場合はもちろんここで下船  
15:35 天売港着    
  宿泊   ¥7,500
2日目   1日 天売島観光    
  宿泊   ¥7,500
3日目 09:40

天売港発 高速船さんらいなぁ2   ¥4,280
10:40

羽幌港フェリーターミナル着 着後、羽幌港から本社ターミナルまで連絡バスあり ¥200
12:30

本社ターミナルバス停発    
15:45

札幌駅前バスターミナル着    
16:20

札幌駅発 快速エアポート   ¥1,590
16:57 新千歳空港着    
18:00

新千歳空港発    
19:35 羽田空港   ¥26,590

天売島・焼尻島内の足

どちらの島も車を使うほどの大きさではないので、レンタルの自転車、もしくは原付で十分だと思います。自転車の予約は必要ないかと思いますが、時間がなくレンタカーを使う場合は念のため予約をした方がいいと思います。

天売島のレンタルサイクル・原付・レンタカー

天売島で借りられる足は、自転車、バイク(50・100cc)、車があります。

  • 和光丸貸自転車(自転車・原付) 01648-3-5634
  • おろろんレンタル(自転車・バイク・レンタカー)

天売島では、ガイド付きの観光バスも運行しています。島内一周観光コースで90分。ウトウの季節はウトウウォッチングツアーもやっています。

焼尻島のレンタルサイクル

焼尻島では自転車が借りられます。

  • レンタルサイクル梅原 01648-2-3559

焼尻島は、島内観光付きの観光ハイヤーがあります。


天売島の宿

天売島の宿は民宿を中心にいくつかあります。秋〜冬の間は営業しないところが結構あるので、そのシーズンに島を訪れる時は注意が必要です。羽幌町観光協会のサイトには、宿の一覧と連絡先、オープンしているシーズン、料金等が書かれています。

2016年に元地域おこし協力隊の方がオープンさせたゲストハウスもあり、気軽に泊まれる場所として注目しています。

また、「海の宇宙館」の裏にキャンプ場もあります。利用には事前に連絡が必要です。(天売島おらが島活性化会議 01648-3-5515)




焼尻島の宿

焼尻島の宿は、天売島に比べると数は少なく注意が必要です。必ず宿の空きを確認、予約してから島を訪れたいです。

こちらも、2017年4月に元地域おこし協力隊の方がゲストハウスを開業しており、宿の選択肢が増えています。

島の南、白浜海岸にキャンプ場もあります。特に連絡は必要なさそうです。




天売島の観光

自然豊かな島なので、島内散策が楽しいでしょう。また、5〜7月は海鳥の繁殖期にあたり、何十万羽という海鳥が天売島で過ごします。その様子を観察するツアーも色々催行されています。




焼尻島の観光

天売島と比べて穏やかな地形の焼尻島。牧草地帯が広がる場所があったり、オンコ園地のように森もあります。自転車でも十分回れるので、島の景色を眺めながらのサイクリングが楽しいと思います。

ガイドツアーも行われているので、それに参加するのもありだと思います。




基本は夏場だが、冬場も訪れてみたい

行きやすさ、船の便数を考えると、夏場に訪れるのが一般的だと思います。

それでも、近年は冬場にスノーシューツアーを催行したり、厳しい冬場こそある意味島の本当の姿、とも言えるので一度は訪れてみたいと思っています。

船の出る羽幌まで行くのが結構大変なので、飛行機や電車、バスの乗り継ぎや予約はしっかり確認した方がよいと思います。

行くのは大変な天売島・焼尻島ですが、その苦労に見合ったものが体験できる、そんな島々だと思っています。


おまけ:天売島・焼尻島で気になる宿をご紹介

今回の旅で泊まった以外にも天売島、焼尻島にはよさげな宿がいくつかあります。その中でも気になる宿を紹介しますね。よければ参考にしてみてください。もちろん、ここに載っている以外にもたくさん良い宿があります。

ゲストハウス天宇礼
天売島の元地域おこし協力隊、宇佐美さんがオーナーのゲストハウス。天売島の宿には珍しく、通年営業しています。海鳥のシーズンはもちろんのこと、スノーシューを使った冬場のツアーなども開催しており、違った天売島の魅力を教えてくれると思います。
旅館 青い鳥
天売島の料理が自慢の宿です。
焼尻ゲストハウスやすんでけ
焼尻島の元地域おこし協力隊の「おっくん」が任期満了後にオープンしたゲストハウス。島のガイドもやっていたので島人目線の焼尻の見所を教えてくれること請け合い!
旅館 磯乃屋
焼尻島は宿が少ないのですが、こちらは綺麗で気になりました。
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