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巨匠・安彦良和先生が描く「ヤマトタケル」の参考作画に、ISLAND TRIPの写真を使っていただきました!

島旅と島写真、ブログを続けていれば、驚くこともあるものです。どうも、いづやん(@izuyan)です。

タイトルがすべてを物語ってますね。ええ。自分でも驚きです。


あの、安彦良和先生が、僕の写真を参考に、作画を!?

10日ほど前に、角川書店ガンダムエース編集部の編集の方からメールが届きました。

「私が担当している漫画家・安彦良和が連載している作品で「ヤマトタケル」というWeb連載作品があります。今月配信予定のエピソードでizuyan様のサイトより参考作画したシーンが1Pございます」

初め、何を言っているのかわかりませんでした。

だってあの、「安彦良和」と言えば、「ガンダム」のキャラクターデザインや作画監督を務めた、知らない人はいないほどの伝説のお人ですよ? 何かの間違いかと思うじゃないですか。

さらにメールにはこう書かれていました。

「そこで、ページ欄外に『※izuyan「ISLAND TRIP」より』と明記したいのですがよろしいでしょうか」

安彦良和先生の描く「ヤマトタケル」は、古代日本の英雄を等身大の姿で描く物語で、ライフワークたる作品。そこに、自分の名前とブログ名が...!

よろしいに決まってるじゃないですか! むしろありがとうございます!

震える手で「大変光栄です、ぜひお願いします」と返信をしました。

ついでに「どの写真を使ったのか教えてもらえますか」と付け加えて、担当の方からも、先生に確認します、と返信をいただきました。

しかし、ヤマトタケルの東征も西征にも、島が絡むようなことあったかなあ、という疑問は拭えませんでした。ブログに載っている写真で関係がありそうなものがさっぱり見当がつかなかったのです。

そもそもヤマトタケルのことは日本史で習う以上のことは知りませんでしたしね。

それにしても、昨今のなんちゃってキュレーションサイトやまとめサイトの無断転載はうちも何度もやられて辟易していましたが、こういった大きいところは必ず事前に掲載の連絡をいただきます。やはりちゃんとしたところは違いますね。


確かに、「ヤマトタケル」 21話に載っている!

疑問に答えが見つからないまま、担当の方から「明日配信予定です」と連絡をいただきました。

3/16に公開されて即ページを開くと7ページ目に、本当に名前とサイト名が載っています!(コマを全てキャプチャするのはさすがにアウトだと思ったので名前部分だけ)

お昼休みの時間でしたが変な声が出そうになりました。

一目で小値賀島の「地ノ神島神社(ちのこうじまじんじゃ)の鳥居」を撮ったものだとわかりました。これが元の写真ですね。

でも疑問は深まります。なぜ小値賀島なのか?

作中ではヤマトタケルの妃の一人、弟橘姫の子について触れられています。

古事記では「若建王(わかたけるのみけきみ)」、日本書紀では「稚武彦王(わかたけひこのみこ)」、そして小値賀島の神島神社には「鴨一速王(かもわけいちはやおうのみこと)」の別名で、「神島大明神」として祀られていると語りは続いていました。

神島神社の社記には、稚武彦王は「神功皇后の三韓征伐」に従い功をあげ、そのために海上の守りの要であるここ小値賀島の渡りを任された、とあるとも。

そんな事実、今知りました。確かに神島大明神が祀られていたのは知っていましたが、それがヤマトタケルの子の一人だったとは。

そこで、はたと気がつきます。

小値賀島の旅レポートでも触れた、神島神社の祠にかつて祀られていた剣は、神功皇后の三韓征伐に功のあった武将に下賜されたもの。もしかすると稚武王が使った剣だったのかもしれない。

少々大げさですが、僕の撮った写真と、ヤマトタケルを取り巻く物語はしっかり繋がっていたのだと。

漫画では、野崎島の「王位石」の話や、「三韓征伐」に従ったのが稚武彦王であり、彼の数奇な運命にまで想像を広げています。

自分の見てきた風景、撮ってきた写真の裏にこんな歴史が隠されていて、ある日巡り巡って旅の続きさながらに新しい視界を与えてくれる。こんなに面白いことはないでしょう。だから旅とレポート公開はやめられない。

安彦良和先生には感謝するとともに、「ヤマトタケル」を全巻買って、熟読したいと思います。(ガンダム THE ORIGINは買ってました!)

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