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「天売島・焼尻島」旅 その10(焼尻島) 広がる広大な牧草地、祭りで食べためん羊たちが目の前に

暖かい日もちらほら増えてきた今日このごろ。旅に行こうという気持ちも高まりつつあります。どうも、いづやん(@izuyan)です。

2015年8月の天売島・焼尻島の旅の第十回をお送りします。オンコ林園地を抜け、オンコの荘のあるところまで出ると、その向こうには牧草地、そして海が広がっていました。


焼尻島のもう一つの象徴的な風景

様々な樹々が生い茂るオンコ林園地を抜けると、視界が一気に広がります。そのギャップに思わず目を細めてしまいます。

島の南東の海の面したエリアは、めん羊を放牧するための牧草地となっていました。

開けた草地を一本の道が海まで続いているのが見えます。

天売島でも草地は見かけましたが、島の北側の高いところでした。海のそばに広がっている焼尻島の方が開放感があります。

小さな島の中に、海を背にした牧草地が広がっているのが少し不思議に感じられます。

海までの道を行くと、めん羊祭りで相席させてもらったMさん夫妻が言っていた白浜キャンプ場がありました。

テントサイトは道の際、海まで降りる斜面の上にありました。オーシャンビューです。近くには綺麗なトイレもありました。

白浜海岸の目の前、海沿いの道に出ました。本当は島の中央を走る道に出たかったのですが、オンコ林園地でどの方向に歩いているかわからなくなり、気がつけば海岸に。

天売島ではウトウだったスピード注意の看板も、ここ焼尻島ではめん羊です。

キャンプ場のところを右に折れ、少し行ったところにある道を北側に戻ることにしました。


島中央部に広がる牧草地帯

島の中央部を東西に抜ける道に出ました。両側に牧草地帯、その向こうに海が見える気持ちのいい場所。

刈り取られた牧草がロール状になっています。いかにも、という光景ですね。

これは通称「テッター」という機械が前面についたトラクター。爪が並んでいます。これで刈った牧草をひっくり返してさらに乾燥させるのだとか。動いているところは見られず残念。

その向こうには乾燥が終わった牧草をロール状にする機械「ロールベーラ」がせっせと牧草ロールを作っていました。

僕はこういう機械が作業している様子を、油断しているといつまでも見続けてしまうので旅では注意が必要ですね。

僕と同じように自転車を借りて島内を巡っている人たちもちらほら。めん羊祭り当日ということあるでしょう。

中央の道を西の端まで行くと、鷹の巣園地です。向こうに天売島が見えます。

ここでまた島の南の海岸沿いを走る道に出ます。

海と緑の中を緩やかなアップダウンで縫うように抜ける道の光景が続きます。島のこういった道の風景がとても好きなんですよ。いつか、島の道の写真集を作りたいくらいに。


焼尻めん羊牧場

海岸沿いの道をのんびり写真を撮りながら西から東へ進むと、やがて赤い建物が見えてきます。

めん羊祭りで食べた「サフォークラム」のめん羊を育てている「焼尻めん羊牧場」です。

島中央部の牧草地にもめん羊たちがいるのは遠巻きに見えたのですが、ここは牧場の柵ごしにかなり近いところから見られます。

この牧場を管理している「萌州ファーム株式会社」のサイトによると、島に住んでいる人よりも多くのめん羊を育てているそうです。別のサイトでは、2015年当時で700頭ほど。

その歴史は1962年(昭和37年)に島の漁師の不漁対策として、羽幌町が所有してためん羊12頭を貸与したことが始まりだそう。

1986年(昭和61年)にはサフォーク種純潔生産基地北海道第1号の指定を受け、繁殖させためん羊を焼尻島、羽幌町のみならず、他の市町村にも供給しているそうです。

最初に貸与されためん羊の種類はわかりませんでしたが、毛と肉の両方を利用できるコリデール種、肉の利用に向いたサフォーク種、と時代ごとに違う種を導入してきています。今は味の良いサフォーク種を育てている、ということですね。

普通、羊と聞くと顔の白いものを思い描きますが、サフォーク種のめん羊はごらんの通り黒い。体の白とコントラストが逆に可愛らしさに一役買っている気がします。

敷地内でもそこそこの広さに放牧されていますが、先ほど見てきた広大な牧草地にめん羊たちがたくさんいる様子も見てみたかった。

それにしても・・・可愛いけれど美味しいんだよなあ・・・と思いながらめん羊たちを写真に収めていきます。

羊はほっとくと毛が生え続けますので、毎年5月に毛刈りを行うそうです。刈った後の毛がどうなっているのか、までは島で知ることはできませんでした。

島で色々な生き物を育てている様子を見てきましたが、牧草地とめん羊は、ここ焼尻島の象徴的な風景の一つには違いないですね。(続きます)

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