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「天売島・焼尻島」旅 その8(焼尻島) 焼尻めん羊まつりでサフォークラムを食らう

友人が最近南大東島に行きまして、その楽しそうな様子に歯噛みする毎日です。どうも、いづやん(@izuyan)です。

天売島・焼尻島旅の第八回をお送りします。旅の二日目は一日天売島を巡りましたが、三日目の今日は、お隣焼尻島に渡るのです。


天売島のお隣、焼尻島まで

旅の三日目。今朝は曇り。真夏の8月だと言うのに本当に涼しい。明日、灼熱の都内に帰るのが嫌になるほど。

宿でまたも品数の多い美味しい朝食をいただき、支度して港に向かいます。焼尻島で泊まろうかとも思ったのですが、宿が少ないことと、予約しようとしたところが一人だと追加料金を取られるので結局焼尻島は日帰りにしました。

9時40分発の高速船「さんらいなぁ2」の側面には、今日も元気に観音埼らいなちゃんの笑顔が光っています。焼尻島まで片道1380円。

港を出ると結構揺れます。15分ほどで焼尻島に到着。船を降りると、すぐそこはなにやらお祭り会場となっていました。

この日は年に一度の「焼尻めん羊まつり」の当日。もちろん僕もそれを狙って来たわけです。

ここ焼尻島では都内のフレンチなどに出荷している貴重な「サフォーク種の羊(めん羊の一種)」を育てているのです。島内の人もなかなか食べることのできないそのラムが、この日は食べられるとあって、島外からもお客さんがやってくる日なのです。


早速サフォークラムを実食

港でのお祭り会場にはすでに多くの人がいて、テーブルに設置された炭でサフォークラムやらホタテを焼いているのが目に入ってきます。

出遅れたか!?と色めき立つも、会場をぐるりと囲んだパイプテントにはサフォークラムの他にも新鮮なエビやらホタテやら魚やらが生のまま売られていて、サフォークラムに飽きたら焼いてね!的なノリで買われるのを待っているじゃないですか。

お目当てのサフォークラム1パック1200円を買い、生ビールも忘れずに入手。空いているテーブルはないか見渡すとどこも埋まっています。

そんなときは、話が合いそうな人たちに混ざろう、ということで、僕とさほど年代の違わないアウトドア好きっぽいご夫婦のテーブルに相席させてもらうことに。

「ここいいですか?」

「どうぞー!」

元気な返事が返ってきて安心して対面に座ります。

Mさん夫妻は札幌から来たそうで、島の反対側のキャンプ場にすでにテントを張っているとのこと。手を見れば炭で熱くないように軍手までしています。準備万端すぎる。

「札幌に住んでいてもサフォークを食べる機会はそうないので来たんですよ」

やっぱりここの羊は大半が都内などに出荷されているんですね。

いよいよサフォークラムを焼いていきます。テーブルの網の下には炭が熾されていて、確かに素手に短い割り箸だと熱い。

じゅうじゅう羊肉の焼ける音、後に続く匂い。たまりません。昨日一昨日と海の幸が続いたのでそろそろ肉、と思っていたところにこれです。渡りに船。

一枚目が焼けるのも待ちきれずに即座に口に放り込めば、柔らかい食感とくさみのない味わいが広がります。でもちゃんと羊肉。たしかにうまい。

テーブルに置いてあった塩コショウで適度に味付けしつつ、次々に焼いていっては食べ、時おりビールを流し込み、さらに焼く作業を続けます。うまい。

ここ焼尻島で育てられためん羊たちは、潮風が運んでくるミネラルをたくさん含んだ牧草を食べているからうまくなるんだとか。

1200円のパックは一人で食べるとそれなりにお腹いっぱいになります。他のものもちょっと食べたかったけど、これから島を回るので満腹で動けなくなっても困るので肉だけにしときました。日本酒、ワインなんかもあってちょっと惹かれはしましたがね。

Mさん夫妻に相席のお礼を告げて席を立ち、祭り会場を少しぶらぶらしてからすぐそばのお店「レンタルサイクル梅原」さんで自転車を借ります。

2時間800円、1日だと1000円。安い。この後は焼尻島を巡ります。(続きます)

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